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見た目は普通ですが…別格【骨が1本もないサンマの塩焼きの作り方】に挑戦!地味に“高級料理”なの♡

  • 2024.10.5

今年も価格が高騰しているサンマですが、それでも旬になると食べたくなりますよね。適度な苦みもあってとてもおいしい魚ですから。でも、その一方で細かい骨が多いことを理由に敬遠する人が多いのもまた残念な事実。そんなサンマに「もしも骨がなかったとしたら…」という、荒唐無稽な発想から生み出された「骨が1本もないサンマの塩焼き」なる料理をYouTubeで見つけました。提案しているのは、きまぐれクックさん。これは面白い!ちょっと手間はかかりそうですが、さっそく作ってみましょう。




きまぐれクックさんの「骨が1本もないサンマの塩焼き」の材料と作り方

【材料】※1人分
サンマ…1尾



【作り方】※調理時間:20分
1. サンマは頭を落として、背開きにします。



2. 内臓は手で取り出し、脂部分はスプーンで取っておきます。



3. 裏返して背骨と尻ヒレをはずしてから腹骨を逆包丁で薄く取り除き、身の真ん中くらいに並ぶ血合い骨を触りながら、骨抜きで丁寧に抜きます。


※全部で40本くらいあるので大変ですが、根気よく丁寧に抜きましょう。

4. 尻尾を落とし内側に軽く塩を振り、胃袋(ぐにゅぐにゅの黒い部分)を取り除いた内臓と脂を戻します。


5. 開いた身を元のように重ね、尻尾側から波打たせるように串を打ちます。



6. 両面に塩(分量外)を振り、網(できれば焼台)で遠火で焼きます。



7. 裏返して反対側も焼きます。



8. 器に盛りつけて、柑橘類と大根おろし(ともに分量外)を添えて出来上がりです。



サンマを家で焼くと脂で煙がすごく出ますので、もちろん換気扇はフルパワー全開。それでも家中に、サンマが焼ける匂いが充満していました。自分用に焼くときは普段串打ちはしないのですが、串打ちするだけでちょっと高級になったような気がしてしまうから不思議です。

焼き立てを食べてみると、香ばしいのは同じなのに普段食べているサンマの塩焼きとは食感が全然違いました。また骨がないことが影響しているのか分かりませんが、内臓の脂や苦みをいつもより強く感じる気がします。骨のあるなしだけで、こうまで出来上がりが違ってしまうのは、大変な驚きです。

さて、本当に骨は1本もないのか?と最後まで食べ進むと、本当に1本もありませんでした。手間はかかるものの、奇跡のサンマとでも呼びたいくらいです。

今回は網で焼きましたので、皮の一部がはがれてしまいましたが、お店のような焼台で焼けば、きっと見た目ももっとよくなるはずです。また食べ終わってから気づきましたが、長い串を使って、皮が網につかないように、持ちながら焼けばよかったように思います。次回はぜひ挑戦ですね。

日本人は魚をよく食べると言われますが、魚を嫌いな日本人も案外多くいます。その理由として必ず挙がるのが、「骨があるから」というものです。わたしは魚が食べられるなら骨をはずすことを面倒とは思わないのですが、サンマやイワシ、アジといった小骨の多い魚は敬遠されることが多いようです。でもこのサンマを食べたら、きっとサンマ好きが増えるに違いありません。

「サンマ」というと「庶民の食べ物」という言葉が出てくるくらい、比較的安価な魚の代表として親しまれていましたが、ここ数年、漁獲高も減り続けていて以前の何倍もの価格になってしまいました。しかも以前は七輪からはみ出るほどの大きさが当たり前でしたが、最近のサンマは小さくて細いものが多くなりました。鮮度のいいサンマを刺身で食べたり、脂の乗ったサンマを塩焼きにしたりと、いろいろな楽しみ方ができるだけに、最近の高騰はとても残念に思います。

旬の短いサンマですが、絶品ですので、手に入ったらぜひ挑戦してみてください!

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