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「全力を尽くせば自分の周りの景色が変わる」…キム・セジョンが全力で仕事に向き合う感動作「今日のウェブトゥーン」の心に響く名セリフ4つ

  • 2024.10.5
「今日のウェブトゥーン」より 原作/松田奈緒子「重版出来!」(小学館刊),(C)SBS,(C)Naoko Mazda/Shogakukan
「今日のウェブトゥーン」より 原作/松田奈緒子「重版出来!」(小学館刊),(C)SBS,(C)Naoko Mazda/Shogakukan

【写真】編集部のイケメン同期・ジュニョン(ナム・ユンス) 「今日のウェブトゥーン」より

大人気コミック「重版出来!」の舞台をウェブトゥーン業界に置き換え、ドラマ「社内お見合い」のキム・セジョンが主演を務める韓国ドラマ「今日のウェブトゥーン」が、10月10日(木)から「女性チャンネル♪LaLa TV」に登場する。セジョン演じる主人公・マウムをはじめ登場人物たちが口にするポジティブなメッセージに元気をもらえる本作の魅力とは?

元柔道少女オン・マウム、大好きなウェブトゥーンの世界へ

柔道の元国家代表選手オン・マウムが大好きなウェブトゥーン業界に飛び込み、新米PD(編集者)として成長していく姿を描いた「今日のウェブトゥーン」。ウェブトゥーンとはウェブ上でスクロールして楽しむ縦読み漫画のことで、いま韓国の若い世代に大人気。ドラマ化されることも多く、実際に数々のヒット作が生まれている。

つらい練習に耐える選手時代のマウムにとっても、ウェブトゥーンが心の支えだった。試合時の事故をきっかけに競技から離れたマウムは、大好きなウェブトゥーン「クミホ姫」を配信する会社NEONの求人募集に応募し、みごと契約社員として採用される。そして、そこで厳しくも温かい教育係ソク・ジヒョン副編集長(チェ・ダニエル)や、熱血根性論者のチャン・マンチョル編集長(パク・ホサン)の導きのもと、同期入社のエリート新人ク・ジュニョン(ナム・ユンス)と切磋琢磨しながら成長していく。毎話、守りたいもののために力を尽くすキャラクターたちに胸が熱くなる、感動のヒューマンドラマだ。

「今日のウェブトゥーン」より 原作/松田奈緒子「重版出来!」(小学館刊),(C)SBS,(C)Naoko Mazda/Shogakukan
「今日のウェブトゥーン」より 原作/松田奈緒子「重版出来!」(小学館刊),(C)SBS,(C)Naoko Mazda/Shogakukan

先輩PD、ベテラン作家…人生の大先輩たちの名ゼリフ

マウムだけでなく、同僚PDや命を削って作品を作り上げる作家たちなど、悩みながら生きるすべての登場人物にとっての“成長記録”である本作には、勇気をもらえる名ゼリフがたくさん!心に響くそれらのごく一部をチェックしてみよう。

「全力を尽くせば、次のステージが見えてくる」――チャン編集長

高学歴のジュニョンは、作家の雑用もこなさなければならないウェブトゥーン編集の仕事がいやでたまらない。そのうえ業績も振るわない編集部はあと1年で解散の可能性もあると聞き、チャン編集長に異動を願い出る。

そんなジュニョンにチャン編集長は、名作漫画「ベルセルク」のセリフ<逃げた先に楽園はない>を送り、「何か身につけて会社に貢献しろ。全力を尽くせば、次のステージが見えてくる。自分の周りの景色が変わる」とアドバイス。この言葉をきっかけに、漫画に興味がなかったジュニョンは名作漫画を読み漁り、ウェブトゥーンの魅力に気づいていく。後ろ向きだったジュニョンの目覚ましい成長ぶりも、本作の大きな見どころの一つだ。

「レイヤーを分ければ、本質が見えてくる」――漫画家ペク・オジン

先輩PDたちにも、悩みはある。ストーリー後半では、ウェブトゥーン編集の仕事に誇りを持つ理想の上司・ソク副編集長が自身の身の振り方について悩むエピソードが登場する。

ベテラン漫画家ペク・オジン(キム・ガプス)は、そんなソク副編集長の表情を一目見て「何か悩みでもあるのかね」と察した様子。「悩んでいるなら“レイヤーを分けて”考えてみなさい。重なっているレイヤーを消して一つずつ見れば、本質が見えてくるんだ」と語り掛ける。

紙に描く絵とは違い、ウェブ上では登場人物やモノ、背景といった要素を切り離して画面に表示し、個別に修正することができる。その要素“レイヤー”を一つずつ切り離してみれば、悩みの本質が見えてくる――。紙の漫画家として30年活動したのち、ウェブに活動の場を移して“新人”として再出発し、デジタルツールの使い方に四苦八苦するペク作家らしいアドバイスだ。なお、このペク作家がデジタルに対応できず引退の瀬戸際まで追い込まれるエピソードが、序盤の大きな見せ場。マウムの初仕事として印象的に描かれている。

松田奈緒子の人気コミック「重版出来!」を韓国でドラマ化した「今日のウェブトゥーン」 原作/松田奈緒子「重版出来!」(小学館刊),(C)SBS,(C)Naoko Mazda/Shogakukan
松田奈緒子の人気コミック「重版出来!」を韓国でドラマ化した「今日のウェブトゥーン」 原作/松田奈緒子「重版出来!」(小学館刊),(C)SBS,(C)Naoko Mazda/Shogakukan

いつでもオン・マウム(=心を込めて)!胸に響くマウムの名ゼリフ

世代や立場を問わず、仕事に打ち込むすべての人々の背中を押してくれるメッセージに満ちた本作。ストーリーを引っ張るのはやはり、超ポジティブで頑張り屋の主人公・マウム。背中を向けたら負け、とばかり全力で体当たりしていくスポ根キャラだけに、心に響くセリフも多い。

「未来は変えられるから」――オン・マウム

ジュニョンに「このまま業績不振が続けば部は解散、自分たちも仕事を失う」と聞いたマウムは、ジュニョンにこう反論する。

「好業績なら続けられるんですか?なら、今の何倍も頑張って業績を上げます。未来は変えられるから。不確かな未来を恐れて消極的になるなんて、私のキャラじゃない」。彼女のフルネーム“オン・マウム”は「心を込めて、全身全霊で」という意味の韓国語と同じ発音。その名の通りどんな時も全身全霊で前に進むマウムが、周囲を、そして解散の危機にある編集部を変えていく。

「編集者とは、庭師だ」――オン・マウム

入社早々、教育係のソク副編集長から「1か月ごとに、自分なりの“編集者とは?”をメールするように」と課題を出されたマウムの答えの一つ。

「編集者は、“漫画家”というたくさんの木や花を整えて世話をする。時にはバラのとげで傷つくことや、やむを得ず枝打ち、草刈りをすることもある。庭師は木と花が最良の実を結べるように、責任を持って最後まで世話をする。大勢の人が庭を訪れた時に、その美しさを満喫できるように」

数々の作家たちと知り合い、編集部の面々との絆を育ててきたマウムのこの結論が、個人的な悩みを抱えたソク副編集長の心境を変えていく。悩んでいるのは自分だけじゃない、自分が悩んで出した結論が巡り巡って誰かの背中を押すこともある。そんなことに気づかせてくれるのも、本作の魅力だ。

編集者が作品づくりにどうかかわっているか、オンラインでつないだ作家とアシスタントの分担作業風景、完成した作品が公開されるまでの流れ(ときには完成後、わずか12分でアップすることも!)など、ウェブトゥーンが読者に届くまでの裏側がリアルに描かれた“お仕事ドラマ”としても発見が多い本作。

大人気作「社内お見合い」で視聴者をキュンとさせ大きな注目を集めたセジョンが、何事にも全力で取り組むマウムをはつらつと、チャーミングに演じている。その活躍ぶりを見ているだけでスカッとすることうけあいだ。

マウムと編集部員たちの奮闘と絆に心揺さぶられる痛快ヒューマンドラマ「今日のウェブトゥーン」は「女性チャンネル♪LaLa TV」にて10月10日(木)にCSベーシック初放送。

◆文=酒寄美智子

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