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発売後、即重版となった降田天『少女マクベス』。演劇女子学校を舞台に描かれる青春ミステリー小説をマンガで紹介

  • 2024.10.5
ダ・ヴィンチWeb
『少女マクベス』(降田天/双葉社)

2024年8月28日(水)、人気作家・降田天氏の最新作『少女マクベス』が発売された。着想10年、構想5年。改稿を繰り返し完成した本作は、発売後即重版。次々と暴かれる少女たちの秘密、交錯する謎、驚愕のラストシーンに至るまでの波乱の展開が、ミステリー好きの心を掴んで離さないようだ。

舞台となるのは演劇女子学校。劇作家を目指す主人公・結城さやかの同学年には、同じく劇作家志望の天才・設楽了(したら・りょう)がいた。周囲から「神」と崇められ、観客だけでなく役者をも魅了する彼女は、2年時に自らが手がける演劇の上映中に舞台から奈落(※)へ落ちて死亡した。 ※舞台の床下に広がる地下空間

この件は事故死と結論づけられたが、翌年の新入生であり了の友人という藤代貴水は彼女の死に疑問を抱き、「真相を調べるために来た」のだと入学式で高らかに宣言する。貴水に巻き込まれ事件の真相を調べることになったさやかは、生前の了と関わりがあった生徒たちの秘密を次々と暴いていく――。

ネット上には本作への反響が溢れており、「二転三転する構成は見事で、どんどん話に引きずり込まれた」「クライマックスのシーンには鳥肌が立った!」「降田天さんは相変わらず少女の心理描写がとてもうまい」といった絶賛の声が続出している。

そして、『みなそこにて』『土曜日の三重奏』などを手がける漫画家・冬虫カイコ氏(@magomaggot)も本作を、「彼女たちの切実さが苦しくて読んでいる間ずっと呻いていましたが、それでも夢は眩しくあたたかい…そんな感じの本でした。本当に面白かった」と絶賛。自身のXで、冬虫氏ならではの繊細なタッチで描かれた『少女マクベス』の紹介漫画を公開している。

了の最後の定期公演の演目「マクベス」で3人の魔女を演じた綾乃、綺羅、氷菜の魅力や、さやかの葛藤などがミステリアスな雰囲気で描かれている。冬虫氏は『少女マクベス』の特設サイトのキャラクターイラストも担当しており、ビジュアル付きの相関図は必見。 ▶︎▶︎▶︎特設サイト:https://fr.futabasha.co.jp/special/girl_macbeth/

これから本作を読む人はもちろん、すでに読み終えたという人も、漫画と相関図を見てからもう一度本を開いてみてほしい。きっと、少女たちの内に秘められた情熱、羨望、嫉妬といった感情がより生々しく感じられるはずだ。そして圧巻のラストシーンを、ぜひご自身の目で確かめてみてほしい。

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