1. トップ
  2. ファッション
  3. 「デニムファッション実は危険!?」現役保育士が注意喚起【秋冬の子どもの服装選び】やりがちNGは?

「デニムファッション実は危険!?」現役保育士が注意喚起【秋冬の子どもの服装選び】やりがちNGは?

  • 2024.10.5

保育士の中田馨さんが、子どもの秋冬の服装での注意点について教えてくれました。今の時季は朝晩で寒暖差もあり、どのような服装にするのかも迷いますよね。また、おしゃれな服もたくさんありますが、実は子どもに着せるには注意の必要な服装もあるようです。子どもの月齢や活動の幅に合わせて服装選びのポイントをご紹介しているのでぜひ、確認してみてくださいね。

こんにちは! 保育士の中田馨です。10月になり、秋の空が広がるようになってきました。朝夕は涼しく、日中はまだ暑い日もあるので、子どもに限らず大人も着る服に悩んでしまうこともあると思います。

そこで今回は、秋冬の子どもの服装で気をつけたいことをお話しします。

0歳児に気をつけたい服装

足先までカバーされたロンパース

冬本番になると気をつけたい服装の1つが、足先までカバーされたタイプのロンパースです。寒い冬ですので、足の先までカバーされていたら保温性があって安心です。

しかし、お部屋で活動するときは、足先にカバーのないタイプの服を選んでください。なぜなら、ハイハイするときに床を蹴りにくかったりして、活動の幅を制限してしまう可能性があるからです。また、つかまり立ちする場合、滑りやすいことはもちろんのこと、足先部分を反対の足で踏んづけて、転倒することもあります。

着せ過ぎに注意

特に0歳児の場合、外へ行くときにベビーカーや抱っこひもで移動することも多いでしょう。その際、寒いだろうとたくさん服を着せていると、汗をかくこともあります。寒い外にいたとしても、時折赤ちゃんの背中に手を入れて、汗をかいていないかのチェックが必要です。

歩くようになったら気をつけたい服装【ズボン編】

1歳前後になり、歩くようになったら活動の幅が広がってきますね。その際に気をつけたいのが【ズボンの素材】です。夏は短パンだったのが、秋冬になると長ズボンをはく機会も増えてきます。特に公園などお外で思いっきり遊ぶときは、伸縮性のあるやわらかいズボンをはかせると、活動しやすいでしょう。私の経験では、デニム生地のズボンは伸縮性が少ないので動きにくいものです。転ぶことも多いように思います。

まだ私の息子が幼児のころ、スリムな赤いズボンがかっこよくて購入したことがあります。私はウキウキで買ったそのズボン、息子は「キツイ」と言ってほぼはいてくれませんでした。購入時はかっこよさだけでなく、はきやすさも大切なんだと印象に残った出来事でした。

歩くようになったら気をつけたい服装【上着編】

秋冬になると、服の上に1枚羽織ることも増えてきますね。その際に気をつけたいのが、フードや装飾の多いものです。保育園に通っている方は、保育園では【フード付きはダメ】と言われているのではないでしょうか? これはジャンパーだけでなくトレーナーも同じです。その理由は、お友だちと外遊びするとき、遊びの中でお友だちが思わずフードを引っ張ってしまったり、フードが遊具などに引っかかる危険性があるからです。フードを引っ張られたら? そう、後ろに転んでしまいますね。また、滑り台を滑るときなどに、遊具に引っ掛かる可能性もあります。

特に活発に遊び始めるころからは、気温や子どもの活動に合わせて脱いだり着たりしやすくて、子どもが安全に活動できるシンプルなデザインの上着を選ぶと安心かもしれません。

歩くようになったら気をつけたい服装【肌着編】

夏はTシャツ1枚で過ごすこともあったと思いますが、涼しくなると肌着を1枚着ることも増えてきます。ここで気をつけたいのが、中に着せ過ぎないことです。秋になると保育園で毎年お1人はいらっしゃるのが、朝涼しかったので【肌着+Tシャツ+Tシャツ(長Tシャツ)】を着せて登園する子。トイレ(おむつ替え)のときに気づいて、「あれ? 何枚着てるの?」と思うことがあります。

朝一番に涼しいときは、普段よりも1枚多めに羽織るのはよいのですが、日中になると気温も上がってきますし、子どもも活動時間になります。厚着した状態で外遊びなどすることで汗をかいてしまい、あせもなどの肌トラブルに繋がったり、汗で体が冷えてしまうことなどもあるので着せ過ぎには注意しましょう。

また、冬になると長袖の肌着を着せることもあると思いますが、体を動かして活動するときは汗をかきやすいものです。半袖の肌着+長袖の服でも十分な日もありますので、天候とお子さんの様子を見ながら、活動しやすい肌着に調整してあげましょう。

私もそうだったのですが、お子さんのお洋服選びは、親にとって楽しみの1つですね。かわいい(かっこいい)デザインも大切ですが、そこに動きやすさと言う視点もプラスして、選んでみてくださいね!


著者:保育士 一般社団法人 離乳食インストラクター協会 代表理事 中田家庭保育所施設長 中田馨

0~2歳対象の家庭保育所で低年齢児を20年以上保育する。息子が食べないことがきっかけで離乳食に興味を持ち、離乳食インストラクター協会を設立。現在は、保育士のやわらかい目線での離乳食の進め方、和の離乳食の作り方の講座で、ママから保育士、栄養士まで幅広く指導。離乳食インストラクターの養成をしている。

ベビーカレンダー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる