「ライブを観にきてほしい」歌手志望の彼氏からお誘いが。期待を胸にライブ会場に向かうと！？

当時付き合っていた彼氏には、「将来歌手になる」という夢がありました。あるとき、彼が通っているボイストレーニングの教室が主催するライブに招待してくれたのですが……。

歌声を聴かせたい彼氏

「俺が通っているボイストレーニング教室の主催でライブをするんだ」とのことで、彼氏からライブを観にきてほしいとお誘いが。私は「もちろん観に行くよ！」と答えました。

いざライブ当日、彼氏が車で家まで迎えにきてくれて2人でライブ会場まで向かいました。しかし、到着するやいなや、彼氏から「ボイトレ仲間とちょっと話してくるから少し待ってて」と言われ、彼の車の中で待つことに。

その後、彼氏は一向に帰ってこず、なんと待つこと3時間。こんなに待たされるとは思っていなかったので、さすがにイライラしてきて「もう帰ろうかな」と帰り支度をしていたとき、 ようやく彼氏が戻ってきました。

「3時間も待たせるなんておかしいでしょ！」と文句を言いながらも、彼氏から「まあまあ。そろそろ会場に入ろうよ」となだめられたので、私はいったん怒りをこらえて彼と一緒に会場に入りました。すると、今度は「出演者は別の部屋で待機することになっているから」と告げられ、誰ひとり知り合いのいないライブ会場でひとりぼっちにされてしまって……。その後、さらに待たされること1時間。

他の人たちのライブがしばらく続いたあと、ようやく彼がステージ上に姿を現しました。「やっと出番か」と思いながらも、どんな歌を歌うのだろうとワクワクしていたら……なんと彼は、私に向けたオリジナル曲を歌い始めたのです！

さらに、歌いながら私を見てウインクしてきて、周りの観客たちの視線が一気に私に注がれ、恥ずかしすぎました。散々待たされた挙句、恥ずかしい思いをさせられて頭にきたので、そのまま何も告げずに会場をあとにしました。

後日、彼氏から「お前のために作った曲どうだった？」と感想を求められたので、そういうのは本気で無理だから別れてほしいとお願いしました。彼は泣きながら「別れたくない」と引き留めてきましたが、話し合いをして最終的には円満に別れることができました。夢を追うのはいいけれど、夢ばかり見ている人にはついていけないなぁと思った出来事です。

著者：ちっぴ／20代の2児の母。毎日暇な専業主婦。恋愛バラエティーが好き。
作画：ちゃこ

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています（回答時期：2024年7月）

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イラスト制作者：マンガ家・イラストレーター ちゃこ

ベビーカレンダー編集部／ムーンカレンダー編集室