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福岡県×ヨシケイ福岡×福岡女子大学 産学官連携で減塩ミールキット開発中!

  • 2024.10.6

福岡県の20歳以上の県民一人あたりの1日の食塩摂取量は、男性11.7g、女性9.5gと全国平均(男性10.9g、女性9.2g)より多く(※)、20歳以上の県民の約2人に1人が食塩摂取量と関係の深い高血圧症の有病者となっています。 ※厚生労働省「平成28年国民健康・栄養調査」より

そこで福岡県では令和5年度から、スマートにソルトを使う減塩プロジェクト「TRY!スマソる?」をスタート。男性・女性共に7gを目指して(厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」では男性7.5g未満、女性6.5g未満!)、減塩について学ぶ市民講座や企業・店舗との減塩メニューのコラボ、レシピコンテストなどを展開しています。

昨年、このプロジェクトの一環として、ヨシケイ福岡では、1食あたりの平均食塩相当量が2.5g以下に抑えられたミールキット「スマソルミールキット」を商品化し、期間限定販売したところ、大好評。「思いの外好評で。こんなに塩分を気にしている方が多いのかと驚きました」と株式会社ヨシケイ福岡常務取締役の石橋さん。 そこで今年は福岡女子大学の太田雅規副学長がプロジェクトの監修を行っている縁で、同大学国際文理学部食・健康学科の3年生が授業の一環として減塩メニュー開発に関わることになりました。

ミールキットで届くと、どう調理した塩分控えめの料理になるか、イメージしやすい。こういう食材が減塩になると次の世代にも伝えるという意図もあるとのこと。

学生は8グループに分かれ、各グループ主菜、副菜それぞれ3品ずつがノルマ。うち1品は魚介類を使ったメニューで、実際にメニュー開発にあたっているヨシケイ開発の管理栄養士がメニュー作成から商品化までの流れやメニュー作成にあたって考え方のポイントなどをレクチャーしました。

ヨシケイ開発では年間約400種類以上のメニューを考案。味だけでなく調理方法、調理時間や盛り付けた時のボリューム感、彩り、食材や調理法がかぶっていないか、食材が安定して調達できるかなども確認していて、通常は商品化までに1年かかっているそうです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

メニュー作成における注意点の説明の際には、「対象の年齢層は?」「どんな調理器具を想定していますか?」「調理時間は?」「構成は何品?」などと、あちこちから質問が出ていました

出典:リビングふくおか・北九州Web

実際のミールキットを見ながら、1回に配送可能な量をチェック

“味変アイテム”で、おいしく塩分を抑える

昨年のメニュー開発の際は「どうやっておいしく、塩分を抑えられるか」に苦労したとのこと。 いつもの味、いつもの使い方で塩分を約半分カットできる味の素の「やさしお」や、食塩分40%カットしたキッコーマンの「味わいリッチ減塩しょうゆ」といった減塩調味料を使うほか、味に満足感を出すことができるような“味変アイテム”も伝授。

例えば削り節を野菜炒めやポテトサラダにトッピングしてうま味をプラスしたり、カレー粉にめんつゆやオイスターソースを加えて深みのある味わいにしたり。ごまやのり、塩吹き昆布を“ちょい足し”したり、栄養バランスもとれてマンネリ防止効果にもつながる工夫をしているとのことでした。

出典:リビングふくおか・北九州Web

既存のメニューを確認しながら話し合い

出典:リビングふくおか・北九州Web

「まずは自分が食べたいものを事前にグループラインで出し合っていました」というグループも。なるほど、自分が食べたいメニューなら作る気も起きますね。ここからどんな減塩の工夫がされるか楽しみです

「昨年はシニア層を想定していましたが、今年は若い方にも食べてみたいと思っていただけるようなメニューを作っていければと思います。長年やっているとどうしても頭が凝り固まってしまうので、若い世代から私たちが思いもつかないメニューが出てくることを期待しています」と石橋さん。

このミールキットは来年1月に完成予定。福岡県内(※一部地域を除く)で注文できます。

「TRY!スマソる? 」の詳細は特設サイトから

【公式】夕食食材宅配 (株)ヨシケイ福岡 (yoshikeifukuoka.com)

公立大学法人 福岡女子大学 (fwu.ac.jp)

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