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【静岡】静岡市のクラフトビール文化はここから。AOI BREWING併設のビアバー「BEER GARAGE」

  • 2024.10.6

豊かな水源に恵まれ、今や30以上のクラフトビール醸造所がひしめくクラフトビール王国・静岡県。静岡市内にも4つの醸造所がありますが、その中でも一番の古株がAOI BREWING(あおい ぶりゅーいんぐ)。2014年に誕生し、それ以降、静岡県内で生まれた醸造所の多くに影響を与えてきました。そんなAOI BREWINGに併設されたビアレストラン「BEER GARAGE(びあ がらーじ)」をご紹介します。

静岡市に最初にできたクラフトビール醸造所「AOI BREWING」併設のビアバー

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るるぶ&more.編集部

BEER GARAGEがあるのは、静岡浅間神社のすぐ近く。JR静岡駅から徒歩25分ほどの場所です。過ごしやすい季節であれば、静岡のメインストリート・呉服町商店街やレトロな街歩きを楽しめる浅間通りなど、静岡の街中を満喫しながら歩いて訪れる人も多いそう。たくさん歩けば、さらにビールが美味しく飲めるはず。

浅間通りを進んでいくと、正面に大きな赤い鳥居が見えてきます。ここは徳川家康が祀られていることでも有名な静岡浅間神社。BEER GARAGEは宮ヶ崎交差点を右折し、さらに左に曲がった場所、浅間通りの一本裏の通り沿いにあります。

歩くのが大変という方は、JR静岡駅からバスで。北口の9番バス乗り場から、安倍線・美和大谷線ほかで10分ほど、浅間神社前バス停が最寄りです。

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るるぶ&more.編集部

2024年に創業10年を迎えたAOI BREWINGのビールは「葵ビール」という名前で知られ、地元静岡で愛されています。

今でこそ静岡市内には4つのブルワリーがありますが、2014年の創業当時は1つもなく、静岡市のクラフトビール文化はAOI BREWINGから始まったと言っても過言ではありません。途中1年ほど休業していましたが、2020年に再始動。BEER GARAGEは、そんなAOI BREWING併設のビアレストランで、作りたての「葵ビール」が飲めるお店です。

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お隣の醸造所を少し覗かせていただきました。醸造、発酵、貯蔵などを行う大きなタンクがズラリと並んでいます。常時5~6種類のビールを造っているそうで、手作業で丁寧に仕込まれています。ここで樽詰め、瓶詰めも行われます。

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店内はコの字型に席が設けられたカウンターがメイン。週末は静岡のご当地クラフトビールを求めて、県外や海外のビール好きがたくさん訪れます。平日はご近所の方も多いそう。

カウンターの形から、自然とお客さん同士の距離感が近くなり、知らない人同士で話が弾むこともしばしば。地元民しか知らないような、ローカルなお店やスポットを教えてもらえることもありますよ。

ずっと飲んでいたいと思わせる飲み心地。ヨーロピアンスタイルのビール

写真左から「スタウト」グラス680円、「駿府アルト」グラス680円、「fika ale」グラス730円
写真左から「スタウト」グラス680円、「駿府アルト」グラス680円、「fika ale」グラス730円

BEER GARAGEのビアグラスは、徳川家の葵の御紋を思わせる葵ビールのロゴ入り。ビールのテイストは、麦の美味しさを引き立てるヨーロピアンスタイルで、いつまでも飲んでいたいと思わせる飲みやすさ。巷ではガツンとくるアメリカンなIPAも人気ですが、葵ビールは同じIPAでも、クラシカルなイングリッシュスタイル。香り高く、口当たりがいいんです。

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通常、タップで提供されているのは、葵ビール4銘柄とゲストビール1銘柄。ラインナップは毎週替わりますが、できるだけ違うテイストのものを揃えていると言います。

サイズはグラス、パイント、マースの3種類。リーズナブルな価格設定もうれしいポイントです。

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ゴールドの色味が美しい「fika ale」(写真右手前)は、レモンハーブティーをイメージしたビール。紅茶やレモングラスを入れて作られたもので、爽やかな香りが特徴です。

濃い琥珀色の「駿府アルト」(写真中央奥)は、食事をしながらのんびり飲むのにおすすめ。黒ビールのような風味のある味わい深いビールで、少しぬるくなってきても、香りの変化と共に美味しく飲み続けられます。ドイツ発祥のビアスタイル、アルトは全国的にも珍しいそう。

「ボトルビール」各500円
「ボトルビール」各500円

地元のスポットをモチーフにした浮世絵風ラベルが素敵なボトルビールもあります。「SHIZUHATA IPA」「SENGEN GOLDEN ALE」など、いずれも静岡にちなんだ名前が付けられている定番銘柄。地元愛を感じます。

ボトルビールは買って持ち帰ることもできますが、保冷バッグなどは各自ご用意を。

「広野桃エール」ボトル750円
「広野桃エール」ボトル750円

副原料に地元のフルーツを使ったビールも大人気。「広野桃エール」は、静岡市広野地区で採れる長田(おさだ)の桃を使ったフルーツエール。長田の桃は静岡の人に初夏の到来を知らせる、ファンが多い果物です。桃がほんのり香り、フルーティーで飲みやすい!

桃の皮を剥きピューレ状にして仕込む作業は、Instagramで参加者を募ることもあるそう。ほかにも、季節ごとに清水区のはるみみかんや清沢のレモンなどを使ったボトルビールが登場します。

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ゲストビールは、全国から面白そうなビールを仕入れるのだそう。変わった副原料のものが多く、以前はそば茶を使ったビールもあったとか。インターネット販売で30数秒で売り切れるという人気ブルワリー「UCHU BREWING」のビールなど、レアなビールが飲めることもあるそうです。

ビールと相性抜群なグルメバーガーにフライドチキン。本格スイーツも!

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フードも人気のBEER GARAGE。ビールにぴったりのメニューが揃っています。

定番フードはメニュー表を、日替わりメニューは黒板でチェック。店主・簾野(みすの)さんが手掛ける、アイデア溢れるメニューが並びます。

「チーズバーガー」1200円
「チーズバーガー」1200円

ビーフ100%のパティと野菜がたっぷり挟まった「チーズバーガー」は、白ワインと蜂蜜で蒸し焼きにした玉ねぎの酸味がアクセント。お肉の美味しさをしっかり感じながらもこってりしすぎず、オリジナルのバーベキューソースがよく合います。

カリッと香ばしいバンズは地元の老舗パン屋「モンパルナス」のもの。ボリュームたっぷりで、満足度高し!

 「ダーティポテト」550円、「骨なしフライドチキン」350円
「ダーティポテト」550円、「骨なしフライドチキン」350円

フライドポテトにベーコン、玉ねぎ、パプリカを絡め、仕上げに粉チーズを振りかけた「ダーティポテト」。ジャンクなテイストながら、野菜が入っているので、意外とヘルシーな感じもグッド!

「フライドチキン」はバターミルクに漬け込み、オリジナルスパイスを効かせた一品。お肉が柔らかく、サクサクの衣がたまりません。1本350円というリーズナブルさも相まって、2本目を注文したくなること必至です。

 「ホワイトチョコレートのムース」700円、「苺のミルクレープ」1250円、「シャインマスカットのタルト」1100円
「ホワイトチョコレートのムース」700円、「苺のミルクレープ」1250円、「シャインマスカットのタルト」1100円

BEER GARAGEの隠れメニュー、それはケーキ。店主の簾野さんは、フランスでの修業経験もある元パティシエ。週末にはケーキが用意されていることもあるんです。

おすすめは、美味しさを重ねて作られるムース。ラズベリーのソースやホワイトチョコレートのムース、ブラウニーなど、一口でいろいろな味わいを楽しめます。ビアバーでこれほど本格的なスイーツが食べられるなんて驚きです。

ケーキの提供有無と種類は日によって異なるので、Instagramでチェックを。

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るるぶ&more.編集部

少し時間が経つと温度が上がって甘みが出てきたり、香りが開いてきたり。食事をしながら、おしゃべりしながら、のんびりと飲めるBEER GARAGEのビールには、静岡らしさが溢れています。
1杯だけでももちろん歓迎、とのことなので、気軽に立ち寄ってみてくださいね。

BEER GARAGE(びあ がらーじ)
住所:静岡県静岡市葵区宮ケ崎町30
TEL:054-395-5887
営業時間:17~23時(料理22時LO、ドリンク22時30分LO)、土・日曜、祝日は11~14時(料理13時LO、ドリンク13時30分LO)、15~23時(料理22時LO、ドリンク22時30分LO)
定休日:火曜


Text:小長井真由子(FIKA)
Photo:森島吉直(くふうしずおか)

●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。

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