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Jリーグに影響は?日本で今年「ホームタウン移転」を発表した4つのスポーツチーム

  • 2024.10.4
Jリーグに影響は?日本で今年「ホームタウン移転」を発表した4つのスポーツチーム
Jリーグに影響は?日本で今年「ホームタウン移転」を発表した4つのスポーツチーム

Text by 奥崎覚(編集部)

スポーツの秋。暑かった夏もようやく終わり、スポーツをやるうえでも観るうえでも良い時期になってきた。

サッカーのJリーグはシーズン終盤を迎えているが、逆にこの時期に開幕する日本のプロスポーツも多い。

その中で最近、ホームタウンを移転する話がたびたび聞かれている。そこで、今年に入り移転を発表した4チームそれぞれのケースを紹介する。

アルバルク東京

バスケットボール・Bリーグ

ホームタウン:東京都渋谷区⇒東京都江東区(※2025-26~)

2016年にスタートしたBリーグ。これまで行われた8シーズンにおいて、唯一チャンピオンシップ連覇を達成しているのがアルバルク東京だ(2017-18、2018-19)。

前身のトヨタ自動車時代から強豪として知られ、Bリーグ誕生を機にホームタウンを東京都府中市から東京都渋谷区へ移転。ここ2シーズンのホームゲームは主に国立代々木競技場第1・2体育館で開催してきた。

しかし、江東区青海のパレットタウン跡地に建設中の多目的アリーナ「TOYOTA ARENA TOKYO」を新たなホームアリーナとすることが決まっており、ホームタウンも渋谷区から江東区へ移すことが今年9月に発表された。

Jリーグに影響は?日本で今年「ホームタウン移転」を発表した4つのスポーツチーム
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Jリーグに影響は?日本で今年「ホームタウン移転」を発表した4つのスポーツチーム

「TOYOTA ARENA TOKYO」の完成に合わせ、チームは2025年7月1日(2025-26シーズン)より移転する。

サンロッカーズ渋谷

バスケットボール・Bリーグ

ホームタウン:東京都渋谷区⇒東京都江東区(※2026-27~)

1万人を収容する注目の「TOYOTA ARENA TOKYO」は、多目的であることからさまざまな活用法が期待されている。

その中で、アルバルク東京と同じくバスケットボールでの活用を見出して驚きを与えたのが、Bリーグで同じ東京をホームとするサンロッカーズ渋谷だ。

ホームタウンはアルバルクと同じ東京都渋谷区で、こちらはチーム名にも「渋谷」の名称を使用。地域との結びつきを重視しており、ホームゲームの多くを渋谷駅が最寄りの青山学院記念館で開催してきた。

しかし、2026-27シーズンから始まる「Bプレミア」のアリーナ基準は厳しく、5,000席以上の観客席を有することやスイート・ラウンジ(VIPルーム)の設置などが求められる。

そこで、サンロッカーズ渋谷は「TOYOTA ARENA TOKYO」をホームアリーナとして共同使用することを決断。9月10日のBリーグ理事会で承認を受け、2026年7月1日よりホームタウンを東京都江東区へ移転することと合わせて発表された(クラブ名も変更予定)。

バスケでアリーナの共用というと、ロサンゼルスでNBAのレイカーズとクリッパーズが使用する「クリプト・ドットコム・アリーナ」が有名。ただ、クリッパーズは今季より世界一高価なSoFiスタジアムのすぐ近くに建設された新アリーナ「インテュイット・ドーム」にホームを移す。

デンソーエアリービーズ

バレーボール・SVリーグ

ホームタウン:愛知県西尾市⇒福島県郡山市(※移転時期未定)

今月からいよいよスタートするバレーボールの新リーグ「SVリーグ」。

近年の盛り上がりに合わせ、2023-24シーズンまで行われてきたVリーグを再編成。「世界最高峰のリーグを目指す」をコンセプトに誕生した。チェアマンはJリーグの元常務理事でBリーグ創設に深くかかわった大河正明氏が務める。

参加チームは男子が10、女子が14。その中で今年4月、女子チームのデンソーエアリービーズが愛知県西尾市から福島県郡山市へホームタウンを移転することを発表した。

福島にもともと子会社のデンソー福島があったため、2017年から福島県とホームタウンパートナー協定を結びサブホームタウンとしていたデンソー。SVリーグへの参入を機に郡山市をメインホームタウンとすることが決まり、西尾市はマザーホームタウンという位置づけになる。

ホームアリーナは宝来屋郡山総合体育館を使用。練習拠点はまだしばらく西尾市だが、デンソーは郡山市内に体育館を整備予定で完成後は地域活動や下部組織の育成などを含めこちらが拠点となる。

三重ホンダヒート

ラグビー・リーグワン

ホームタウン:三重県鈴鹿市⇒栃木県宇都宮市(※2026-27予定)

2022年1月にスタートし、今季で4シーズン目を迎えるジャパンラグビー・リーグワン。

三重県鈴鹿市をホームとする三重ホンダヒートは昨季2023-24シーズン、最上位のディビジョン1に昇格。初年度の成績は11位でディビジョン2との入替戦に回ったものの、接戦の末に豊田自動織機シャトルズ愛知を勝点で辛くも上回り残留を果たした。

そんな三重ホンダヒートが9月19日、主な活動拠点を三重県鈴鹿市から栃木県宇都宮市に移転することを発表した。移転時期は2026-27シーズンを目指すという。

理由については「3年後日本一」を目指して継続的にチームの強化を図るなか、活動拠点の移転を通じて、より幅広い人々に三重ホンダヒートがチャレンジする姿を届けたいとのこと。

栃木には本田技研工業の事業所の一つである品質改革センター栃木があり、そのすぐ近くにあるのがフットボール専用の栃木県グリーンスタジアム。観客数の伸び悩みなどの課題を解決していくため今回の決断に至ったようだ。

ラグビーのリーグワンは東京エリアにチームが多く、とくにディビジョン1は12チーム中8チームが関東圏と偏りがある。

ホンダヒートの栃木移転は地域的なバランスを考えると痛手と言えるかもしれない。

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