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シャネル・ネクサス・ホール開館20周年。次世代の才能を称える新展覧会シリーズをスタート

  • 2024.10.4
参考図版 Bianca Bondi Salt kisses my lichens away, Museum Frieder Burda, 2024. Courtesy of the artist and mor Charpentier © Bianca Bondi/ ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2024 G3612
参考図版 Bianca Bondi Salt kisses my lichens away, Museum Frieder Burda, 2024. Courtesy of the artist and mor Charpentier © Bianca Bondi/ ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2024 G3612

20周年を迎えるシャネル・ネクサス・ホールは、北京のUCCA現代アートセンターのディレクターであるフィリップ・ティナリをアドバイザーとして迎え、現代アートの新しい才能をサポートし、広く紹介する活動を行っていくことを発表。異文化交流と芸術的コラボレーションのプラットフォームへと舵を切る。

その一環として、金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子が率いる次世代キュレーター育成プログラム「長谷川Lab」と協働する新たな展覧会シリーズがスタート。キュレーションは「長谷川Lab」の若手キュレイターが担当し、フレッシュな視点を取り入れながら、次世代のさまざまな才能たちの対話を生み出していく。

参考図版 小林椋 ≪亀はニェフスのイゥユのように前足を石にのばすと≫、2022年
参考図版 小林椋 ≪亀はニェフスのイゥユのように前足を石にのばすと≫、2022年

新シリーズの第1弾となるのは、展覧会「Everyday Enchantment 日常の再魔術化」。情報化、デジタル化が進み、謎や未知への想像力がかき立てられる機会が減っている現代において、日常のなかに隠された魔術を再発見することをテーマとした。

同展には、フランス、日本、アメリカを拠点に活動する3人のアーティストが参加。植物や道具など見慣れたものを魔術のように変容させ、そこに独自の生命と物語を与えることで観る者を誘う。ビアンカ・ボンディは、塩水を使った化学反応を用い、苔や結晶など微細な生命の生成を表現した神秘的なタペストリー作品を展示。小林椋は、身近なオブジェクトを組み合わせ、活気に満ちた躍動する存在として表現した作品を紹介する。丹羽海子は、自身の個人的なストーリーやテキストと結びついた、妖精のような可憐なオブジェ作品でエコフェミニズムを表した。

それぞれの作品はシャネル・ネクサス・ホールを創造的な庭園に変え、人間と非人間、有機物と人工物の境界線を曖昧にすることで、すべての存在が変容し調和して共存する、未来のビジョンを提示する。

参考図版 丹羽海子 Daphne Adorned Series_ Cat’s Claw, 2022 Photo: Marc Tatti Courtesy of the artist and Simone Subal Gallery, New York
参考図版 丹羽海子 Daphne Adorned Series: Cat’s Claw, 2022 Photo: Marc Tatti Courtesy of the artist and Simone Subal Gallery, New York

Everyday Enchantment 日常の再魔術化

会期/10月19日(土)〜12月8日(日)

会場/シャネル・ネクサス・ホール 中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング 4F

・入場無料、会期中無休、予約不要

開館時間/11:00~19:00(最終入場 18:30)

・10月19日は17:30閉館、アートウィーク東京開催期間(11月7日(木)~10日(日))は10:00~19:00

URL/https://nexushall.chanel.com/program/2024/everydayenchantment/

・会期中のスペシャルイベントなどの詳細は上記URLからご確認ください。

Text: Aya Hasegawa

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