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不安や嫉妬は荷物と一緒にホテルに置いて、20代は旅に出よう

  • 2024.10.4

20代で私は旅がしたい。
今は無職の21歳、いや……正確には1ヶ月後には新しい仕事につくのだが今は家でゴロゴロしている無職の21歳。もうこんなゴロゴロしている時間もこの先あまりないだろう、そう思って家にある本は読み尽くし、ネトフリでドラマや映画を見ている。

会社にいた時、自分は将来何をするべきか、何がしたかったのか、今ここに居ていいのか、ずっと悩んでいた。残業は多いし、嫌なお客さんばかりだし、絶対この会社なんてやめてやるからと思って毎日を過ごしていた。
気持ちを落ち着かせるために言い聞かせていたのだが、今思えば将来と向き合うのが怖くて考えるのを後回しにしていたと思う。ただそんな言葉もいつしか自分に浸透し始めて、やめてやるって言ってるのに何でやめてないのだろうと考えるようになった。
そこからは早かった、もうやめてしまえと勢いでやめた。

◎ ◎

何も将来のこと考えず感情論で動いてしまった。しかしその当時の私からしたら、それが最良の選択であったのだ。
やばい。なにしよう。今まで避けてきた将来を強制的に考えないといけなくなったのだ。
強制的にスポットライトを当てられてもまだ考えたくなかった。

でもそれと同時に莫大な空き時間が生まれたのだ。今まで仕事に追われていたから、自分のしたいことをするチャンスだ。ちょっと将来くんは具合が悪いので保健室にいますがお楽しみ会始めちゃいましょ。

まずは自分のしたいことリストを書き始めた。アイドルの現場があればいく、本をいっぱい読む、ドラマを観るなど。
その中に「ひとり旅をする」があった。何ヶ月か前に用事があって京都にひとりで行った時以来、ひとり旅というものと離れていた。行こう!ただ貯金も限られている少ない貯金をどう上手く使うか。しっかりと考えて私は長崎へと向かったのだ。
どこをどうしっかりしたかって?交通費をできる限り安く抑えたのだ。私は福岡に住んでいるため、長崎に行く方法は沢山選択肢がある。私は高速バスを選んだ。YES!無難!
往復で7000円くらいだった。寝とけばいいだろうという精神だった。
キツくはなかった、なんだが景色がずっと森だったため(高速道路を使うので当たり前)どこにいるか分からなかったのが高速バスの感想。
長崎といえばの中華街やその他、時間が許す限り多くの観光地を路面電車で巡った。あまり計画も立てず、思うがままに旅をしていたら案外楽しくて。

きっとこの先も自分が思う方向に進んでいけば、ちゃんと楽しいことは待ってるし、嬉しいことも待ってるはず、そう思った。

◎ ◎

大きな穴が空いたと今は思うけど時間が経てば前より素敵なものが私の周りを埋め尽くしてくれる。思いもよらない道に進むかもしれないけど、ちゃんとそこには意味があるし私は私で大丈夫。
また旅に行こうと思いお世話になった人に会いに行こうと考えた。以前住んでいた関東に行ったのだ。私の大好きな人たちに連絡したら快くご飯行こ〜と言ってくれて素敵すぎる時間を過ごした。
なんだが綺麗な部分だけ切り取っているから、旅って素敵となっていただけかもしれないが、天候が悪く飛行機が欠航になったり、新幹線で自分の靴と荷物がコロコロ転がって沢山の人に助けて頂いたり、急遽もう1泊することになり深夜1時の東京をカプセルホテルまで大荷物を持ちながら歩いたり、海外の方と意気投合したが言葉がうまく出てこず2007年生まれということになってしまったり話は尽きないのだ。

今は貯金がもうないので旅はしていない。次に旅をするときは、少しグレードアップしていると思う。20代はお金はないけど時間はある。けれども20代のひとつひとつの経験は自分になっていく。
旅がしたい、多くの景色を自分の中に置いておきたい。
これから自分はどうしていくのか。自分でもわからないし誰にもわからないと思う。
荷物になる不安や嫉妬はホテルに置いて、誰にも見つからないようにすればいい。
沢山の思い出を抱え、また社会の海へと出る準備をする。
将来のことはこれから模索していけばいい。旅もしながらね。

■はるみんのプロフィール
辛ラーメンとアイドルと旅が好きです(^_-)-☆ いつか旅エッセイを出版するのが夢☆彡

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