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ダニエル・デイ=ルイス、息子の監督デビュー作で俳優復帰へ

  • 2024.10.3
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の授賞式にて。
Daniel Day-Lewis at The National Board of Review Awards Gala held at Cipriani 42nd St on January 11, 2024 in New York, New York. ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の授賞式にて。

『ファントム・スレッド』(2017)を最後に俳優業からの引退を宣言したダニエル・デイ=ルイス。ジム・シェリダン監督の『マイ・レフト・フット』(1989)とポール・トーマス・アンダーソン監督の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)、スティーヴン・スピルバーグ監督の『リンカーン』(2011)でアカデミー賞主演男優賞を獲得し、アカデミー史上で唯一3度の主演男優賞を手にしている彼が、息子ローナン・デイ=ルイスの監督デビュー作『Anemone(原題)』で、スクリーンに復帰する。

26歳のローナンは、10月に香港で初の国際個展を開催後、ニューヨークとロサンゼルスでも個展を行うことが決まっている画家で、監督デビュー作は父とともに脚本を手掛がける。「ヴァラエティ」によると、『Anemone(原題)』は父と息子、そして兄弟間の複雑な関係を模索しながら、「家族の絆のエネルギー」を描く物語だそう。『ロード・オブ・ザ・リング』や『ゲーム・オブ・スローンズ』で知られるショーン・ビーン、サマンサ・モートン、サミュエル・ボトムリーやサフィア・オークリー=グリーンらが出演する。

"She Came To Me" New York Screening

『ファントム・スレッド』を世に送り出したフォーカス・フィーチャーズが、ブラッド・ピットの製作会社プランBと組んで製作し、ドラマ「ザ・クラウン」のジェーン・ペトリーが衣装デザイン、『関心領域』(2023)のクリス・オディが美術、『セイント・モード/狂信』(2019)のベン・フォーデスマンが撮影監督を務める。

ダニエルは今年1月、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞の授賞式に出席し、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(2002)でタッグを組んだマーティン・スコセッシと再会。スコセッシ監督は、ダニエルの引退撤回と再タッグへの期待を口にしていた。

Text: Tae Terai

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