1. トップ
  2. スキンケア
  3. 医師が警告!間違った角質ケアで薄肌のみならず、【エイジングの加速】につながる可能性も!?

医師が警告!間違った角質ケアで薄肌のみならず、【エイジングの加速】につながる可能性も!?

  • 2024.10.3
教えてくれたのは……

ウォブクリニック中目黒 総院長

髙瀬聡子先生

皮膚科医。ウォブクリニック中目黒総院長。専門は皮膚科と美容皮膚科。丁寧でわかりやすいカウンセリングによる美容医療は人気が高く、本誌を始め雑誌やテレビなどでも活躍中。

話題の“薄肌”は間違ったケアで生まれている!

髙瀬聡子先生

医学的に“薄肌”という症状はないのですが、大人になってから肌が極端に外部刺激に弱くなり、赤みや乾燥、ヒリつきなどの肌悩みが出てきたのなら、角質ケアのしすぎなど間違ったスキンケアが原因かもしれません。角質ケアは1回で効果が出やすいため、頻繁にやりたくなってしまう人が多いんですよね。でも不要な角層だけでなく、必要な角層までオフしてしまうことで、バリア機能が低下して外部刺激に弱い“薄肌”状態になってしまうことも。そのまま続けていると、シミや肝斑、乾燥によるシワなど、エイジングが加速してしまいますよ。


薄肌の解説&正しいスキンケアはこちらの記事をチェック!

美容医療のやりすぎも薄肌の原因に?

髙瀬聡子先生

定期的にレーザーやピーリングを受けている人ほど、慢性的に赤みが出ていることが多いんです。美容医療も肌状態に合わせて適切に行わなければ意味がありません。不要な角質が溜まっていないならピーリングをする必要はないし、フラクショナルなどのレーザーも、基本的には「細胞をつくれと」お尻をたたくような施術。そんなことを続けていれば、10年後や20年後には人より早く老化してしまう可能性大です。慢性的に赤みが出ている肌、ヒリヒリしたりかゆみが出がちな肌はもちろん、鏡のようにツルツル、ペカペカでキメがなくなっている肌も、こうしたスパルタな美容医療ではなく“肌を育てる”ようなケアを最優先にすべき。


私たちが目指したい健康的な肌とは?

髙瀬聡子先生

赤みが出ていなくて肌トーンが均一で、キメが整っていてなめらかで、テカテカしたツヤではなく自然なつややかさのある肌。乾燥していないことも、健康的な肌の条件ですね。


薄肌が取り入れるべき美容医療とは?

髙瀬聡子先生

まず、ピーリングやレーザーを定期的に受けているならそれを見直すこと。そのうえで、肌の栄養剤となる6種のアミノ酸を注入して肌の土台を再構築できる“スネコス注射”や、ハリや電気を使わず風を当てるだけでセラミド生成を促進できる“ウィンセル”をおすすめします。ホームケアでは角質ケアコスメの使用をやめてほしいし、ターンオーバーを促進するレチノールコスメも避けたいアイテムです。


薄肌がやりがちなNG行動に医師がストップ!

医師が警告!間違った角質ケアで薄肌のみならず、【エイジングの加速】につながる可能性も!?

1:毎日シートマスク&ローションパック

髙瀬聡子先生

シートマスクやローションパックをするたび、赤みやヒリつきが出るならやめるべきでしょう。そもそもシートマスクは、スペシャルケアとして決められた頻度で投入するアイテムです。水分をたっぷり入れ込みたいなら、化粧水を2度塗り、3度塗りすればいいのでは。でもそれも、赤みが出ないことが前提ですよ。


2:ベースが薄いからとクレンジングは軽くする

髙瀬聡子先生

ベースメイクを薄くしたいからと、下地とコンシーラーだけで済ます人が増えていますよね。それはいいのですが、肌をよく見ると毛穴詰まりを起こしている人も多いんです。カバー力の高い下地やコンシーラーをしっかり塗っているのに、ファンデを塗っていないからとクレンジングを軽いものにしているのが原因だと思います。そのせいでここ最近、顔ダニによるニキビが急増中。毛穴の奥に詰まったメイクや汚れをエサに顔ダニが大繁殖し、それがニキビを引き起こしているんです。顔ダニは常在菌のようにどんな人の顔の毛穴にも潜んでいるものですが、それが活性化しすぎないようにすることが大事です。


3:メイクの濃さにかかわらず敏感肌向けのクレンジングを選ぶ

髙瀬聡子先生

軽いと思われるベースメイクでも、カバー力が高かったり皮脂や汗に強かったりすれば、洗浄力の弱いクレンジングでは落とせないことがほとんど。毛穴の奥に詰まったメイク汚れまでしっかり落とせるクレンジングアイテムを使い、きちんとメイクオフすべきです。ちなみに角質ケアで取り除けるのは肌表面の角質だけで、毛穴の奥の汚れまでは落とせません


TOP画像:mapo_japan/Shutterstock.com

取材・文/穴沢玲子 構成/剱持百香

元記事で読む
の記事をもっとみる