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【お肉のクイズ】「こま切れ」と「切り落とし」の違いって何!?部位?カット法?肉質?3つのうち正解はどれ?

  • 2024.10.4

リーズナブルで調理しやすい「こま切れ肉」。「こま切れ肉」レシピも豊富にあり、おかず作りにお役立ちですよね♪でも、お肉売り場を見渡すと…。「切り落とし肉」という、似たようなお肉も売られています。5月29日放送のテレビ朝日系情報番組『スーパーJチャンネル』では、そんな「こま切れ肉」と「切り落とし肉」の違いを紹介。それぞれのおすすめ料理も紹介していたので、作って食べ比べしてみます♪


お肉クイズ!「こま切れ肉」と「切り落とし肉」の違いは何?


突然ですが、クイズです!
「こま切れ肉」と「切り落とし肉」の違いをご存じですか?



1.切り方が違う

2.部位が違う

3.肉質が違う

1~3、どれが正解だと思いますか?

『スーパーJチャンネル』で、上記の質問を街の人に行ったところ…。

みなさん、「こま切れ肉は細かく切ったもので、切り落とし肉はぶつ切りにした感じ。切り方が違うと思う」「切り落とし肉は切れ端で、こま切れ肉は、切れ端を細かくしたもの」「こま切れ肉は骨に近い部位。切り落としはささっと切ったものかしら」などと解答されていました。

その結果、街の人の中では、1の「切り方が違う」という意見が多数。果たして答えは………!?

2の「部位が違う」でした!!

「こま切れ肉」は様々な部位のミックス切れ端!複数の具材を使う料理向き

精肉店やスーパーなどの精肉コーナーでは、大きな肉の塊を部位ごとに切り出して整形し、パック詰めして販売しています。

消費者が調理しやすい大きさや厚さに整形するため、どうしても肉の切れ端が出てしまうそうです。この切れ端を、肉の部位に関係なく集めたものが、「こま切れ肉」になります。



筆者が購入した、豚肉の「こま切れ肉」がこちら。すでに食べやすい大きさになっているので、調理の際に切る手間が省け、便利ですよね。

同じように見える豚肉ですが、この中にロース、ヒレ、バラなどの複数の部位が含まれているそうです。確かによく見ると、脂身が多い部分、赤身のみの部分などが混ざっていて、一枚の大きさもバラバラ。ラベルに「こま切れ肉」と書かれていても、パックによって、部位の内容や割合が異なるのだそうです。



ちなみに、今回購入した「こま切れ肉」は100g当たり149円。リーズブルなので、普段のおかず作りに大活躍しますよね。

『スーパーJチャンネル』で「こま切れ肉」と「切り落とし肉」の違いを解説していたのは、東京・葛飾区で50年以上続く地域密着型のスーパー・マルセイの3代目、牧田一真取締役。

牧田さんによると、「こま切れ肉は、肉や野菜など具がたくさん使われるカレーや焼きそば、野菜炒めなどに向いている」とのことです。

「切り落とし肉」は特定部位の切れ端で肉が主役の料理向き

「こま切れ肉」によく似ている、「切り落とし肉」。こちらは、特定の部位から出た切れ端肉だけを集めてパック詰めされています。そのため「切り落とし肉」のラベルには「もも切り落とし」や「ロース切り落とし」など、部位名が書かれていますよ。



筆者が購入した「切り落とし肉」が、こちら。今回は豚肉の「バラ切り落とし肉」を購入しました。パックに入っていたお肉を見てみると…。大きさがやや異なるものの、肉質にばらつきはなく、同じように見えますよ。



お値段は、100g当たり209円。「こま切れ肉」に比べると、100g当たり60円高い値段設定です。ちょっと割高に感じますね。

マルセイの牧田さんは、「切り落とし肉はしゃぶしゃぶや、牛肉の場合は牛丼やすき焼きなど、肉が主役の料理に使うのがおすすめ」と紹介していました。

「こま切れ肉」と「切り落とし肉」で、向いている料理が異なるとは知りませんでした!それなら、それぞれのお肉を使って同じ料理を作ったら、おいしさが違うのかしら?

興味が湧いたので、食べ比べしてみよう♪


「こま切れ肉」と「バラ切り落とし肉」で「野菜炒め」を食べ比べ検証!

複数の具材を使う料理には、「こま切れ肉」がおすすめとのこと。では、「切り落とし肉」で作ると、おいしさは変わるのでしょうか?まったく同じ材料で、2種類の「野菜炒め」を作ってみます。


左:こま切れ肉、右:バラ切り落とし肉。

「こま切れ肉」と「バラ切り落とし肉」を、それぞれ90g用意。「野菜炒め」の具としてキャベツの葉1枚、玉ねぎ1/6個、しめじ1/6株、塩とこしょう各適量を、それぞれ用意しました。


左:こま切れ肉の野菜炒め、右:バラ切り落とし肉の野菜炒め。

フライパンにサラダ油を適量引いて、中火で熱します。野菜を先に3分ほど炒めてから、それぞれの豚肉を加えて2分ほど炒めました。

「こま切れ肉」は様々な部位が混ざっているので、脂身が付いている部分はプルンとジューシーな焼き上がりに。今回使った「バラ切り落とし肉」は脂身が少なかったので、油っぽさはなく仕上がりました。

それでは、食べ比べしてみましょう♪

【こま切れ肉の野菜炒め】



「こま切れ肉の野菜炒め」を食べてみると、玉ねぎとキャベツの甘さ、しめじの芳醇な味わいの中に、「こま切れ肉」の旨味をしっかりと感じます。具材それぞれの味わいがバランスよく混ざっていて、豚肉の存在感もしっかり!

特に脂身が付いている部分は、炒め物にぴったり♪あっさりとした野菜に、豚肉らしいパワフルなおいしさを添えています。

【バラ切り落とし肉の野菜炒め】



こちらは、「バラ切り落とし肉の野菜炒め」です。「こま切れ肉」よりも豚肉がやや薄く、脂身もほとんど付いていないので、上品な仕上がりになりました。

食べてみるとあっさりとしていて、上品な味わいの野菜炒めに感じます。豚肉ならではの旨味はやや欠ける印象ですが、あっさりめの味わいが好みなら、「切り落とし肉」でもおいしく感じそうですよ。


「こま切れ肉」と「バラ切り落とし肉」で「豚丼の具」を食べ比べ検証!

一方、お肉が主役の料理には「切り落とし肉」がおすすめとのことでしたが、「こま切れ肉」で作るとおいしさは変わるのか?今度は、まったく同じ材料で、2種類の「豚丼の具」を作ってみます。


左:こま切れ肉、右:バラ切り落とし肉。

「こま切れ肉」と「バラ切り落とし肉」を、90gずつ用意。調味料は、チューブ入りしょうが小さじ1/2、みりん大さじ2、しょうゆ大さじ1、砂糖小さじ1/2、水60mlを、それぞれに用意しました。


左:こま切れ肉の豚丼の具、右:切り落とし肉の豚丼の具。

それぞれの豚肉を色が変わる程度に炒め、みりん、しょうゆ、砂糖、しょうが、水を加えて5分ほど煮詰めました。

「こま切れ肉の豚丼の具」の方は、豚肉から脂が少し溶け出したよう。「バラ切り落とし肉の豚丼の具」の煮汁には、脂の溶け出しがほとんどないように感じました。

それでは、食べ比べしてみましょう♪

【こま切れ肉の豚丼の具】



まずは、「こま切れ肉の豚丼の具」から実食。豚の脂が付いている部分はやや油っぽく、豚肉本来の味わいに、ばらつきがある気がします。けれど豚肉自体の味わいに個性があることで、味に奥行きが出るように感じました。

【切り落とし肉の豚丼の具】



「バラ切り落とし肉の豚丼の具」は、豚肉の質感に統一感がありますね。食べてみると、「こま切れ肉の豚丼の具」に比べるとシンプルな味わいに感じ、豚肉らしい力強さはやや控えめ。

ただ、どの豚肉を口に入れても同じ味わいで、安定感のあるおいしさだと感じました。

「こま切れ肉」は旨味強めで「切り落とし肉」はあっさりめ♪賢く使い分けて



テレビ朝日系情報番組『スーパーJチャンネル』で紹介していた、「こま切れ肉」と「切り落とし肉」の違い。実際に、同じ味付けで2種類の料理を作り、その違いを検証してみました。

番組では、「こま切れ肉」は具材が多い料理、「切り落とし肉」はほぼお肉だけの料理に向いていると紹介されていました。筆者が試したところ、多少味わいに差が出るものの、どちらのお肉を使ってもおいしく作れましたよ。

傾向としては、「こま切れ肉」を使うとお肉の旨味が強く出て、「切り落とし肉」を使うと(部位によりますが)あっさりとした味わいになりました。この辺は味のお好みや料理によって、賢く選び分けるのがいいのかなと感じました。

お値段的には、「こま切れ肉」の方がリーズナブルなことが多いよう。今回の記事を参考に、お肉の品定めをしてみてくださいね。

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