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《新一万円札はマナー違反》元は“SNSのネタ”だった!?マナー講師はいない?多くの人が惑わされた“真相”とは

  • 2024.10.3

新一万円札をマナー違反と言ったマナー講師はいない…?

新一万円札をマナー違反と言ったマナー講師はいない…?
新一万円札をマナー違反と言ったマナー講師はいない…?

日々、さまざまな呟きが無数に投稿されるSNS。何気なく呟いた投稿が、知らずに拡散していくことも……。2024年10月3日(金)、X(旧ツイッター)で“新一万円札”というワードがトレンド入りしています。トレンドになった発端の投稿は、マナー講師が「渋沢栄一の1万円札がマナー違反」と言ったとするものですが実際は、そのような発言をしたマナー講師は「いない」という声が……一体どういうことなのでしょうか。

まず、2024年10月3日(木)、「渋沢栄一の1万円札をご祝儀に使うのはマナー違反」とという内容を、とある情報番組で放送。放送を見たSNSユーザーが「嘘マナーが生まれる瞬間」とポストしたところ、「そんなマナー講師がいるのか」「マナー講師は本当に適当だな」「マナー講師は、ありえない嘘マナーを作り出すな」「マナー講師はなんでもかんでもマナーにするな」など、そのマナーを紹介したとされるマナー講師を批判する声が殺到しました。

しかし、そもそもそのようなマナー講師は実際には存在しないのでは?という声が多数寄せられています。実は、「渋沢栄一の1万円札をご祝儀に使うのはマナー違反」は、元々はネタツイ(ネタとしてツイートされたもの。作り話、創作のツイート、ギャグやネタ)であるのではと、指摘されています。

ネタツイとされる投稿は、2024年7月に、とあるユーザーが、新札発行時のネタとして、「新札の渋沢栄一は女遊びが激しく不貞を連想させるため、結婚後も愛人を持たなかった福沢諭吉の旧札を使うのがマナーです」と、あくまで“こんなことを言いそうなマナー講師が出てきそう”だとネタとして投稿したもの。

2024年8月9日にLASISAでも掲載した記事《【なぜ】新1万円札は“ご祝儀”にふさわしくない?と言われているワケ 「ありえそうで草」マナー違反と感じる人の割合が“衝撃”だった》でも触れていたように、元ツイとされる投稿には7万いいねがつくほど反響があり、「有り得そうで草」「(そんなことをいうマナー講師が)実際に出てきそう」「そんなマナー講師が出てくる前にここで止めよう」などの声が集まっていました。

一方で、「なるほど…!」「確かにご祝儀にふさわしくない」「縁起を担ぎたいからご祝儀で新一万円を使うのをやめてほしい」とコメントしている人いたことも事実。

このような声が拡散し、「新一万円札はマナー違反」というものが“新マナー”とされ広まっていったのでしょう。LINEでできる式場探し「トキハナ」が、「新紙幣がマナー違反だと思うか?」という調査を2024年7月に行ったところ、約30%が、渋沢栄一の新紙幣をご祝儀に使うことに対して「マナー違反」であると回答したという調査結果もあります。

しかし、この「新一万円札はマナー違反」というマナーは、SNS上のネタとして投稿された架空のマナー講師が人格をもち、あたかも実在するマナー講師・新マナーであるかのように生まれたものなのです。

Xで、再度盛り上がりを見せた「新一万円札のマナー」。今回は、「渋沢栄一は最終的には子沢山だったのだから、渋沢翁の1万円札は子孫繁栄の縁起物としてご祝儀に使うべし」「そのうちご祝儀はキャッシュレスになるからさらに新しいマナーができるはず!その時のマナーはこうなる!PAYのつく支払い方式は『PAYBACK』に『報復』『しっぺ返し』の意味があるからダメ」など、新たな解釈も寄せられています。

あなたはこのように生まれた《新一万円札はマナー違反》という謎マナーを、マナーとして受け入れますか?

(LASISA編集部)

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