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曽利文彦&山崎貴&上杉裕世による鼎談映像公開『八犬伝』ヴィム・ヴェンダースら著名人から絶賛コメントも

  • 2024.10.3

山田風太郎の同名小説を、役所広司主演で映画化した『八犬伝』が10月25日(金)に公開される。このたび、本作より一流クリエイター陣による鼎談映像、各界著名人からの絶賛コメントが到着した。

【写真を見る】曽利監督、VFXの第一人者である山崎貴監督、VFXスーパーバイザー上杉裕世の3名の鼎談映像も到着

【写真を見る】曽利監督、VFXの第一人者である山崎貴監督、VFXスーパーバイザー上杉裕世の3名の鼎談映像も到着 [c]2024 『八犬伝』FILM PARTNERS.
【写真を見る】曽利監督、VFXの第一人者である山崎貴監督、VFXスーパーバイザー上杉裕世の3名の鼎談映像も到着 [c]2024 『八犬伝』FILM PARTNERS.

1842年に完結してから200年近くの時を超え、いまもなおマンガ、アニメ、映画、舞台、歌舞伎と多彩なジャンルで二次創作が行われている「八犬伝」を、ダイナミックかつ緻密なVFXを駆使して実写映画化した本作。劇中では、里見家の呪いを解くため、八つの珠に引き寄せられた八人の剣士たちの運命をアクションとVFXで描いた「八犬伝」=“虚”の世界と、物語を生みだした馬琴による感動の実話“実“の2つのパートが交錯していく。

今回、メガホンを取った曽利文彦監督と、日本映画におけるVFXの第一人者である山崎貴監督、そして本作にVFXスーパーバイザーとして参加した上杉裕世の3名による「映画とVFXの最前線!スペシャル鼎談」を捉えた特別映像が解禁に。映画作りの原点は自分たちで作った作品を文化祭で上映したこと、という点も共通するクリエイター陣が、笑いの絶えない、しかし熱を帯びたトークを展開する本鼎談。かねてより「八犬伝」の映画化を切望していた曽利監督は「山田風太郎さんの小説『八犬伝』は最高傑作だと思っているので、映画化できてすごく幸せです」と噛み締めるように語る。第96回アカデミー賞にて『ゴジラ-1.0』(23)で日本の作品として初めて視覚効果賞を受賞したことでも知られる山崎監督は、なんと自身で「八犬伝」を映画化したかったことを告白し、「ふざけんなよ!」と思ったとしながらも、曽利監督の映画化について「超エンタメでありながら、虚と実という哲学的なテーマを描いているところが面白い。贅沢な映画」と太鼓判を押す。

また、これまでに『アバター』(09)、『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(11)、『アベンジャーズ』(12)など世界的大ヒット映画に携わり、本作にはVFXスーパーバイザーとして参加した上杉は「VFXでしか成り立たない壮大なスケールや、シームレスなVFXの役割にもものすごく価値がある」と力説した。その上で、完成した本作については「【虚】でスタートダッシュをかけて、びっくりするようなタイミングで【実】になるのがすごく絶妙」と確かな手ごたえを感じているようだ。なお本鼎談は、映画公式サイトではフルバージョンも公開中。『八犬伝』にちなんで八つの質問を用意し、「八犬伝」への並々ならぬ思いや、本作のテーマである「正義を描くことについて」など、映画界のキーパーソンたちの語らいを見ることができる。

あわせて、ヴィム・ヴェンダース、高山一実、原哲夫、ザ・パンチ、オリンピックメダリストまで一足早く映画を鑑賞した著名人からのコメントが到着した。本作で主人公の滝沢馬琴を演じる役所を主演に迎えた『PERFECT DAYS』(23)の監督であるヴェンダースは「19世紀の伝説の戯作者、馬琴として、またもや最高の演技でもてなしてくれる」と役所を大絶賛。「八犬伝」ゆかりの地である千葉県南房総市出身のタレント、高山は「虚と実、2つの世界を交錯する映画は2倍楽しい!あっという間の149分でした」と本作ならではの2パート構成に大満足した様子。「北斗の拳」で知られる漫画家の原は「滝沢馬琴の人生を全てかけての創作やその生き様など、僕の仕事にもリンクする感覚がジンときました☆」とクリエイターとして共感と感動を語った。“八”を芸名に持つ「THE SECOND 2024」準優勝のお笑い芸人、ザ・パ(八)ンチのパンチ浜崎は、「馬琴と北斎のかけあいに漫才みたいな面白さもあってそこに割って入ってくるお百の強キャラはつい声を出して笑いました」、ノーパンチ松尾は「実と虚の2つの世界で、勧善懲悪で葛藤する馬琴の姿に刺さりすぎてしまいました」と語った。

また、東京2020オリンピック混合ダブルスにて日本卓球界史上初の金メダルを獲得した水谷隼は「八犬士のように仲間のために自己を犠牲にして戦う姿勢や、葛飾北斎と滝沢馬琴のように互いに高めあう友情には、アスリートの競技生活でも経験するライバルへの想いと共通するものがあり、胸が熱くなりました」とアスリート目線でも本作を称賛。パリオリンピックでの活躍も記憶に新しい卓球選手の平野美宇は「いくつものストーリーが同時進行していて、どうなるのかハラハラドキドキして感動の結末でした」と、本作に魅了されたことを明かしている。ほかにも、江戸文化にも造詣が深い作家の荒俣宏、ソチオリンピック銀、銅メダリストの葛西紀明など、さまざまなフィールドで活躍する著名人からの絶賛コメントが多数届いているので、ぜひチェックしてほしい。

馬琴が「八犬伝」に込めた想いとは?【虚パート:八犬伝】と【実パート:馬琴】の交錯する前代未聞のエンターテインメント大作をぜひ劇場で目撃したい。

<著名人コメント>

●碧也ぴんく(漫画家)

「『虚(八犬伝)』の世界を生み育て、28年もの時をかけて完結させた、馬琴の『実』の物語。目が見えなくなっても書き続ける、字を教えながら、覚えながら書き続けるって、途轍もないパワーですよね。描き切って旅立つ彼の方(かのかた)を包むのはこんな光でありますように…と、私も何度も夢見た結びの情景に、涙が止まりませんでした」

●荒俣宏(作家)

「江戸文化の最後の華というべき天才奇人たち、それも北斎や南北が同時代に生きて張りあうなかで生まれた一大奇談なのだから、ワビサビや風流といった平凡な感性では映画にできない。江戸美意識の極致といえる『風狂』で対抗するほかはないのだろう。おかげで、どこか陰影のある令和の世話物狂言を堪能できた」

●石黒亜矢子(絵描き)

「私は、すごく面白かった。物語とそれを生み出す者の掛けあい。ワクワクしたり胸が詰まったりと惹き込まれ、最後の場面で号泣。久方ぶりに良い日本映画を観た充実感を得た。ありがとうございます」

●ヴィム・ヴェンダース(映画監督)

「役所広司は、19世紀の伝説の戯作者、馬琴として、またもや最高の演技でもてなしてくれる。そして彼の演じる馬琴の人生は、『八犬伝』という幻想的で壮大な物語と同じくらいスリリングだ」

●葛西紀明(土屋ホームスキー部選手兼監督 ソチオリンピック銀、銅メダリスト)

「数々の逆境のなかでも諦めずに八犬伝を描き続ける滝沢馬琴先生の姿から諦めない強い気持ちと信念を感じられました。僕もいま、目標に向かって挑戦し続けているなかで継続することの大切さというものを改めて感じられ、エネルギーをもらいました。また作中で『八犬伝の存在に支えられている』という方を見て、僕もスキージャンプを通じて皆さんに元気をお届けできる様、頑張っていこうと強く思えるような作品でした」

●高山一実(タレント)

「八犬伝、とっても面白かったです!!私は八犬伝ゆかりの地安房の出身で、地元のお祭りの名前は伏姫祭りだったり、通学路に八房伝説の地と書かれた看板があったりと、昔から馴染みがあったのですが…これまで全く知らなかった『馬琴がどんな想いで八犬伝と向きあっていたのか』をこの作品で知ることができて嬉しかったです。虚と実、2つの世界を交錯する映画は2倍楽しい!あっという間の149分でした」

●ザ・パンチ パンチ浜崎(お笑い芸人)

「映画を見終わった後にはっきりと思い出せるシーンがあるととても楽しいと思うのですが、今回の八犬伝はラストシーンがまさにそれでした。馬琴の表情がたまらなく良かったです。そこまでの全部がフリだったかのような最高の表情。馬琴と北斎のかけあいに漫才みたいな面白さもあってそこに割って入ってくるお百の強キャラはつい声を出して笑いました。いくつになっても創作を続ける凄みに元気いただきました」

●ザ・パンチ ノーパンチ松尾(お笑い芸人)

「八犬伝って、何か漫画やゲームにもなっていたっけ?妖刀村雨?八つの珠?こんな漠然としたイメージで見始めたもんだから、大いに裏切られました!実と虚の2つの世界で、勧善懲悪で葛藤する馬琴の姿にちょっと刺さりすぎてしまいました」

●原哲夫(漫画家)

「『八犬伝』の挿絵を葛飾北斎が描いてたというのは知らなかったので、原作の滝沢馬琴と挿絵の北斎の関係が、漫画原作者と漫画家の関係みたいに描かれていて、観てて、あるあるな感じもよかったし、役所広司さんが好きだったので、やはり滝沢馬琴を見事に演出して味付けがグッとくる見応えの演技でした☆滝沢馬琴の人生を全てかけての創作やその生き様など、僕の仕事にもリンクする感覚がジンときました☆」

●原晋(青山学院大学陸上競技部監督)

「馬琴の生きる現実世界と八犬伝というフィクション世界が相互に作用しあっている様がよく表されている。本気で向きあって創り上げたものは人の心を動かすのだと強く感じた。また、馬琴と北斎の掛けあいも非常に面白い」

●平野美宇(パリオリンピック卓球女子団体銀メダリスト)

「映像が美しくて、すぐに映画の世界に引き込まれてしまいました。いくつものストーリーが同時進行していて、どうなるのかハラハラドキドキして感動の結末でした。父と子、母と子、剣士たちの友情、滝沢馬琴の鬼気迫る創作への執念。いろいろなテーマが散りばめられていて、見どころが盛りだくさんだったので、もう一度観たいです!」

●水谷隼(東京オリンピック卓球混合ダブルス金メダリスト)

「『八犬伝』の物語が完成するまでの滝沢真琴の28年間の苦悩から、大きなことを達成するには、自分一人の力だけでは難しいという思いが感じられる映画でした。また、八犬士のように仲間のために自己を犠牲にして戦う姿勢や、葛飾北斎と滝沢馬琴のように互いに高めあう友情には、アスリートの競技生活でも経験するライバルへの想いと共通するものがあり、胸が熱くなりました」

●山崎貴(映画監督)

「この『八犬伝』は馬琴の物語という切り口が、いまこの時代に観るべき作品に思えました。『虚』と『実』の2つ世界が観れる、映画的にエンタメでゴージャスなんだけど、ボクらものを作る者たちにとって、問いかけられ自問自答できる作品に仕上がっていて、非常に気持ちが良かったです」

文/鈴木レイヤ

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