ブシュロン、「キャトル ５D メモリー」を発表。水の音色を刻んだタイムカプセルのようなハイジュエリー

ブシュロン（BOUCHERON）から新作カプセルコレクション「キャトル ５D メモリー（QUATRE 5D MEMORY）」が登場した。

メゾンは2020年から、代表的なアイコンジュエリーに斬新な素材や最先端技術を融合したカプセルコレクションを継続的に発表してきた。今回は、誕生から20周年を迎えた「キャトル」コレクションのリングにフィーチャー。 “メモリー”のコレクション名どおり、数十億年もの水の記憶を閉じ込めるという革新的なアプローチのハイジュエリーが誕生した。

「キャトル ５D メモリー」は、生命の源である水の美しさに着目し、2024年6月に発表されたハイジュエリー「オル ブルー」の世界観を進化させた作品。最新のテクノロジーを駆使したリングには、クリエイティブディレクターのクレール・ショワンヌが幼少期を過ごした大西洋沿岸の波音を思わせるサウンドが刻まれている。

オーディオデータをジュエリーに取り込むという斬新なクリエイションは、フランス国立音響音楽研究所（IRCAM）とのコラボレーションで実現した。IRCAMは、音響とコンピュータ音楽の分野に特化した世界最大級の研究機関のひとつだ。

ジュエリーに音のデータを刻むため、ナノスケールでの情報記録を可能にする光データストレージ技術「5Dメモリー」が採用された。「5Dメモリー」技術を用いて刻まれたデータは、半永久的に保存することが可能。ハイジュエリーに用いるのは、世界初だという。

まるでタイムカプセルのような特別な「キャトル ５D メモリー」のリングは、シリガラス®︎を用いて制作。強靭かつ透明度の高い同素材により、ジュエリーとしての審美性を追求しながら、100MBのデータを半永久的に記録することが可能になった。偏光顕微鏡を用いれば、ジュエリーから水の音を再現することもできる。

リングには「キャトル」を象徴する4つのコード（グログラン、ダイヤモンド、クル ド パリ、ダブルゴドロン）が彫刻され、アクセントに煌めくダイヤモンドがセッティングされている。ちなみにオーディオデータは、クル ド パリのデザインの一部に収められた。

未来へと受け継がれる、驚きに満ちた「キャトル ５D メモリー」。ジュエリーの領域を遥かに超えた、メゾンの先駆的なアイデンティティを体現するクリエイションから目が離せない。

問い合わせ先／ブシュロン クライアントサービス 0120-230-441

https://www.boucheron.com/

Photos : Courtesy of BOUCHERON Text : Makiko Awata