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熱帯魚を見るなら、〈葛西臨海水族園〉へ。Tsugumiと巡る世界各地の海

  • 2024.10.3
東京〈葛西臨海水族園〉園内の水槽

世界各地で異なる熱帯の海を、一つずつ、旅するように巡る

東京湾に浮かぶように立つガラスドームの下に、大水槽を群泳するクロマグロをはじめ、多彩な生き物たちの世界が広がる〈葛西臨海水族園〉。雨予報の朝、園を訪れたのはモデルのTsugumiさんだ。

「雨の日の水族館って、心地がいいんですよね。外の湿度を感じながら魚たちを眺めていると、水槽と自分との境目が曖昧になるような気がするから。水族館は好きで月に1度は訪れていますが、ここは初めてなのですごく楽しみです」

胸を躍らせながら足を止めたのは、温かなサンゴ礁域から冷たい北の極地まで、海域ごとに違う海の生態を紹介する〈世界の海〉エリア。熱帯の海も一緒くたにせず、南シナ海、ブラジル沿岸、グレートバリアリーフと、場所によって細かく水槽を分けて展示。各地の自然環境を再現した、水温や明るさがそれぞれ異なる小さめの水槽が並ぶ。

モデル、俳優のTsugumi
水槽ごとに気に入った魚を見つけては、名称を確認し、その姿をじっくりと眺めるTsugumiさん。
東京〈葛西臨海水族園〉園内の水槽
姿形、模様、質感から泳ぎ方まで、目の前の生き物への興味は全方位だ。
東京〈葛西臨海水族園〉「世界の海」の展示エリア
〈世界の海〉の展示エリア。海域別で分けられた水槽は、遠景で見てもその環境の違いが一目瞭然。水槽の上には魚の種名ラベルとともに、エリアマップや水温も表示されている。

「カラフルで美しい、これはハワイアンクリーナーラスかな?ルックダウンはすごく薄くて、正面顔の迫力がエイリアンみたい(笑)。レモンブダイは、いい口をしててカワイイですね!いつも魚の顔や口を見て、この子はあの友達に似ているなとか、何を考えて泳いでるんだろうって想像しながら、お気に入りの子をぼーっと眺めて過ごすんです」

東京〈葛西臨海水族園〉園内の水槽
水族館にも趣味のフィルムカメラを持参。素早く動く魚を撮るのに苦戦中。
東京〈葛西臨海水族園〉園内の水槽
色とりどりの魚で賑やかな紅海。
レモンブダイ
Tsugumiさんお気に入りのレモンブダイは、グレートバリアリーフの水槽に。小さいのでよく探して。
メガネモチノウオ
大きなメガネモチノウオを見て「この子もいい表情!」とTsugumiさん。
ルックダウン
その名の通り、見下ろしているような表情が特徴のアジ科のルックダウン。小さな水槽だから、形が面白い魚も近くでじっくり観察できる。
モデル、俳優のTsugumi
オリジナルグッズが豊富なミュージアムショップでお買い物。

南シナ海の水槽の中で、ベラ科で世界最大のメガネモチノウオが、岩の穴を器用にくぐり抜けていく。ハワイ沿岸の展示では、フグ科のハワイアンホワイトスポッテッドトビーが、小さな体を膨らますレアな瞬間にも遭遇できた。

東京〈葛西臨海水族園〉園内の水槽
〈ハワイ沿岸〉水槽。過去に大陸と地続きになったことがない海洋島には、固有種も多い。
モデル、俳優のTsugumi
巨大なクロマグロの群泳が見られる〈アクアシアター〉。熱帯魚ではないが、これも園の名物。

サンゴ礁のある海が育む、多種多様な熱帯の風景

「熱帯の海は色とりどり。地域ごとに魚の姿形も全然違いますね」そうTsugumiさんが言うように、寒い地方の海と比べて熱帯は生き物の種類が豊富。各地で色や模様、大きさも違う種が生息している。

その理由の一つとして大きいのは、サンゴ礁のある環境だ。透明度の高い海はプランクトン量が少なく貧栄養な代わりに、太陽光を浴びたサンゴがエネルギー源となり、その複雑な構造が小さな魚の生息域となる。魚たちは、熱帯の海域によってもまた異なる独自の進化を遂げ、一つ一つ特徴の違う、彩り豊かな海の風景を作り出す。

「多様な熱帯の海を一度に散策できて楽しかったです。施設ごとに特性や見られる魚の種類も違うから水族館巡りは面白い!またレモンブダイに会いに来たいですね」

東京〈葛西臨海水族園〉園内の水槽

Information

東京〈葛西臨海水族園〉外観

葛西臨海水族園

〈世界の海〉エリアで約180種、全体で約600種類を展示。2,200トンの水量を誇るマグロ水槽、〈東京の海〉エリアの展示も充実。photo:(公財)東京動物園協会

住所:東京都江戸川区臨海町6-2-3
TEL:03-3869-5152
営:9時30分〜17時
休:水曜(祝日の場合は翌日休)
入場料:一般700円
HP:https://www.tokyo-zoo.net/zoo/kasai/

profile

Tsugumi(モデル、俳優)

つぐみ/神奈川県生まれ。2016年、高校在学時より活動を開始し、ファッション誌やブランドのショー、広告などの分野で活躍。19年、パリコレクションにも出演。23年、劇団ハイバイ『再生』で自身初となる舞台に挑戦。
Instagram:@tsugumi_jp

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