西武新宿線＆池袋線「所沢駅」には何がある？ 「エミテラス所沢」開業で所沢にないものは、ない！

1日の平均乗降客数（2023年度）が10万1123人である所沢駅は、西武池袋線と新宿線が交差するターミナル駅。西武グループによる駅周辺の開発が進み、近年急速に進化を遂げている注目の駅です。9月24日に大型ショッピングモール「エミテラス所沢」が開業し、ますますにぎわいを見せています。

所沢駅の家賃相場は？

特急を含め、全列車が停車する「所沢駅」。新宿区歌舞伎町1丁目にある「西武新宿駅」まで乗り換えなしで35分、JR「新宿駅」まで42分、「池袋駅」まで29分、「東京駅」まで53分でアクセスできます。家賃相場は、駅徒歩10分以内、築年数10年以内だと、ワンルームで6.6万円、1LDK8.9万円、2LDK11.5万円（SUUMO、2024年9月27日閲覧）です。

「エミテラス所沢」がオープン！

近年、西武グループが進めてきた「所沢駅」周辺の開発。西武リアルティソリューションズと住友商事が開発を手掛けた、地上7階建ての「エミテラス所沢」が9月24日にオープンし、各メディアでも大きく取り上げられました。

所沢駅西口からデッキで直結の「エミテラス所沢」は、かつて西武鉄道の自社車両工場「所沢車両工場」の跡地に建てられたのだそうです。

今までも駅周辺には商業施設が充実し、生活利便性が高い「所沢駅」でしたが、あとはこれさえあれば……というものが。それは映画館！ 今回「エミテラス所沢」4階には、IMAX（アイマックス）シアターやScreenX（スクリーンエックス）対応のシアターが備わった待望の映画館「T・ジョイ エミテラス所沢」もオープンし、まさに“所沢最強伝説”の幕開けに。

1階の約1000席のフードホール「こもれびフードホール」や天候によっては富士山を望むこともできる4階の「そらくもひろば」は、各メディアで取り上げられる話題のスポットです。

日本最大面積の「＃ワークマン女子」

機能的なのに、安価でおしゃれなアイテムが近年注目を集めている「ワークマン」。「エミテラス所沢」3階に日本最大面積の「＃ワークマン女子」がオープンし、ひと際にぎわいを見せていました。店名は「#ワークマン女子」なのですが、メンズカジュアルウエアの比率を高めた店舗とのことで、限定商品も大量にラインアップされているのだそう。キッズアイテムも充実していて、カップルでも家族でも楽しめる店舗です。

2階入り口横には、熊本城の城下町発祥の「珈琲回廊」がプロデュースするロースタリー&カフェ「武蔵國珈琲 MUSASHINOKUNI COFFEE」。古民家のような雰囲気の洗練された店内で、店内焙煎のスペシャリティコーヒーが味わえます。

平日も大盛況の「所沢プロぺ商店街」

所沢駅西口から300メートルほどの距離に、飲食、生活雑貨、アミューズメントなど約110を超える店舗がひしめく「所沢プロぺ商店街」。所沢が日本の航空発祥の地であることから、飛行機のプロペラにちなんで名付けられたのだそう。平日の午前中にもかかわらず、多くの歩行者でごった返しています。

商店街入り口の「椿屋カフェ」にはじまり、「星乃珈琲店」「コメダ珈琲店」などの喫茶店、コンビニ、居酒屋、ドラッグストア、「日高屋」「餃子の王将」などの飲食チェーン店にクリニック……さらに路地裏にも個性的でおしゃれなショップがあったりして、「プロぺ通り」だけで特集を組まなければならないほどの充実度です。

実は所沢の激アツスポット「TOCOTOCO SQUARE」

「プロぺ通り商店街」を抜けた先には、 ショッピングセンター「TOCOTOCO SQUARE（トコトコスクエア）」。

「ニトリ」や「ヤマダデンキ」、100円ショップ「Seria」など生活密着の便利なショップがそろうほか、「アニメイト」やアニメ・ゲームアイテムの中古買取・販売の「らしんばん」、ポケモンカードなどの買取、販売やデュエルスペース完備のカードゲームショップ「カードラボ」などコアな面も充実している、所沢になくてはならない熱いスポットです。

所沢駅には“埼玉愛”にあふれるショップも

「所沢駅」に戻ります。中央改札と2020年の駅ビル「Grand Emio（グランエミオ）」全面オープンと同時に利用開始となった南改札とを結ぶ通路にあるエスカレーター上には、駅とは思えない開放的な空間が広がる「マザーリーフ・ティースタイル グランエミオ所沢店」が。書店「TSUTAYA BOOKSTORE」とのコラボでお茶を楽しみながらゆっくりと本を選ぶことができます。

「Market Terrace（マーケットテラス）w／埼玉西武ライオンズ」は、「LOVE埼玉」「LOVE所沢」「LOVEライオンズ」「LOVEおいしい」という4つのLOVEにこだわった埼玉愛あふれるスポット。埼玉県の川越市場や市内契約農家から毎朝仕入れる食材を生かした料理をビュッフェスタイルで味わえます。

多方面へのバスが充実の「所沢駅東口」

所沢駅東口は、緑がきれいなロータリーが広がり、ゆったりとした雰囲気。オフィスが立ち並び、駅前にある多目的スペース「くすのきホール」では、学校や検定などの試験会場や就職説明会、展示会にいたるまで幅広く利用されています。

羽田空港・成田空港行きのバスも出ているため、大きなスーツケースを持つ人の姿も。そのほか、「大宮駅」「清瀬駅」「航空公園駅」、東武東上線の「志木駅」行きなど多方面への路線バスが充実。ロータリー周辺には「Grand Emio（グランエミオ）」に入る「PRONTO（プロント）」「スターバックスコーヒー」「マクドナルド」などのカフェや飲食店が充実しています。

【結論】「所沢駅」は埼玉最強都市に名乗り出た！

西武グループが住友商事とタッグを組み、10年にわたって進めてきた駅周辺の開発も大詰めを迎え、駅前開発“最後のピース”とも言われる「エミテラス所沢」オープンで新たな魅力と活気に満ちあふれている「所沢駅」。

埼玉最大のターミナル駅「大宮駅」、住みたい街常連の文教都市「浦和駅」に、西武鉄道の申し子「所沢駅」が並ぶ日は近い！ ただならぬパワースコアの上昇を感じました。

この記事の筆者：福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は5年。

文：福島 ゆき