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【漫画】おでんの大根のように心に沁みる…息子の"ある仕掛け"によって夫婦仲が救われた話に「怖い話かと思ったらめっちゃいい話だった」と反響多数

  • 2024.10.2
『よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話』が話題 画像提供/まるいがんもさん
『よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話』が話題 画像提供/まるいがんもさん

【漫画】おでんも夫婦ゲンカも下ごしらえが肝心!家庭円満に導いた息子のあるセリフに「何だこの平和な話は」「じんわり沁みてきます」の声

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、おでんダネにちなんで家族の絆を描いたハートフルストーリー『よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話』をピックアップ。

作者のまるいがんもさんが8月24日にXで同作を投稿。そのツイートには8500以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、まるいがんもさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

ケンカばかりの両親に悩み…おでんの大根をヒントにケン坊がとった行動とは?

『よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話』(2/12) 画像提供/まるいがんもさん
『よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話』(2/12) 画像提供/まるいがんもさん

物語の舞台は、さかえ通りという小さな商店街のはずれにある、喫茶店である。

常連客のシマヅさんはたまに、旦那さんと息子のケン坊を連れて店に来るのだが、そのたびによく夫婦ゲンカをしていた。

夫婦ゲンカに悩み家を飛び出したケン坊から話を聞いた店主は、おでんをごちそうしながら、「人ってのは一つ嫌なところを見つけちゃうと、ほかのいいところも悪く見えちゃうからねぇ」「お互いのいいところが見えるようになればいいんだけどね」と親身にアドバイスをした。

さらに、おでんの大根を気に入っているケン坊に、店主は"隠し包丁"の話をする。

「見えないように大根に切れ目を入れておくんだ。そうすると中まで味がしみ込んでおいしくなるんだよ」

家に帰ったケン坊は、お父さんと一緒にお風呂に入りながら「ママが言ってたんだけど、パパとはよくケンカしてるけど、家族のためにいつもお仕事頑張ってくれててカッコいいんだよって言ってたよ」と話した。

一方で、お母さんの手伝いをしながら「パパが言ってたんだ。ママはいつもおいしい料理作ってくれて嬉しいって。俺には出来すぎた人だって言ってたよ」とケン坊。

それからのふたりはお互いを思いやるようになり、ケンカすることもなくなった。

ケン坊が夫婦の関係に隠し包丁を入れたことで、みごとにふたりの仲を取り持ったのだった。

作品を読んだ読者からは、「何だこの平和な話は」「いいなーこれ、じんわり沁みてきます」「怖い話かと思ったらめっちゃいい話だった」といった声が多数上がっていた。

おでんの具材になぞらえて綴ったオムニバスストーリーが話題のシリーズ作

『よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話』(6/12) 画像提供/まるいがんもさん
『よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話』(6/12) 画像提供/まるいがんもさん

――『よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

こちらはもともと「大根に隠し包丁を入れる」ということをなぞらえてストーリーを作りました。このシリーズは基本的に全ておでんの具材の特徴などに合わせてオムニバスのストーリーを考えました。こちらの隠し包丁の話もそうしてできた話の一つです。

なのできっかけという感じではなく、隠し包丁→誰かが実は裏で仕掛けていた→喧嘩する夫婦の仲直りの裏側に…という感じでした。

――『よくケンカする夫婦に隠し包丁を入れた子供の話』を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。

この話の本筋の部分とは少しズレるんですが、マスターのセリフ「人ってのは一つ嫌なところを見つけちゃうと他のいいところも悪く見えちゃうからねえ」というセリフが好きですね。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎いという言葉がありますが、自分でもたまにこういうふうに思ってしまうところがあり、そうでないいい面に目を向けるということに気を付けなきゃとよく思っています。自分も含め、人にはいい部分、悪い部分もちろんあると思いますので。

あとはマスターが大根分厚く切っているところです。実際に僕がおでんの大根は分厚ければ分厚い方がいいと思っているので。

――本作は、ご自身の連載作「おでんダネはよもやま話で」の元になった作品ということですが、商店街の小さなカフェに集まる人々の世間話をおでんダネにちなんで綴っていくストーリーが、まさにおでんのように心に染み入ります。漫画制作の際の際、こうした作品の設定やストーリーは、どのようなところから着想を得ているのでしょうか。

もともと食べ物や飲食店にまつわるオムニバス形式の話が好きで自分でも描きたいと思っていました。街を歩いているときなんかにこんな感じのお店かなあ、出てくるキャラはこんな感じで、などと実際の人や風景をよく参考にしていました。

でもいざ描くぞとなったときに僕はお酒が飲めないので居酒屋が舞台だと描けないなあと思ってコーヒーとおでんだけという変なお店の設定になりました。(実際に僕が自分で思うのですがおでんとコーヒーの組み合わせは全然合わないと思っています。)

おでんもコーヒーも大好きなので、でもそんなお店があってもいいか、マンガだし。ということでこうなりした。

ストーリーに関しては、最初の質問で書いたように、おでんの具材などの特性をまず考えます。(大根だったら隠し包丁、おでんの主役、巾着は食べるまで中身が分からないなど)

そこからなぞらえてストーリーを考えていくやり方で描いていました。ただ、後半は少しネタ切りして苦労した感じはありました。

――今後の展望や目標をお教えください。

現在東洋経済オンライン様で『真面目なマジメな真締くん』というオフィスコメディを連載しております。こちらの連載作品をもっと面白く盛り上げていきたい気持ちがあります。

そのほかにももっとマンガ作品を描いていきます。

それと宣伝になってしまうのですが最近釣りのYouTubeも始めました。ゆるゆるとやっていきますのでよかったら見てください。

――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

読んでいただいてありがとうございます。これからも引き続き楽しんで読んでいただけるようなマンガを描き続けていきますのでよろしくお願いいたします。

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