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小学校教師がラップで自分と向き合う!?山下リオ主演『雪子 a.k.a.』2025年1月劇場公開決定

  • 2024.10.2

PFFアワード2019で日活賞とホリプロ賞を受賞した『スーパーミキンコリニスタ』(19)の草場尚也による初の劇場用映画『雪子 a.k.a.』が2025年1月に公開されることが決定した。

【写真を見る】山下リオ主演『雪子 a.k.a.』場面写真も公開!

【写真を見る】山下リオ主演『雪子 a.k.a.』場面写真も公開! [c]2024 「雪子 a.k.a.」製作委員会
【写真を見る】山下リオ主演『雪子 a.k.a.』場面写真も公開! [c]2024 「雪子 a.k.a.」製作委員会

本作は“29歳問題”の渦中で人生に迷った主人公、雪子が、ラップを通して自分と向き合い、答えを探す姿を描く「私たち」の物語。30歳を目前に漠然とした不安を感じている小学校教師の雪子。不登校児とのコミュニケーションも、彼氏からのプロポーズにも本音を口にすることを避け、ちゃんと答えが出せずにいる。ラップをしている時だけは本音が言えていると思っていたが、思いがけず参加したラップバトルでそれも否定され、立ち尽くしてしまう。いい先生、いいラッパー、いい彼女に…なりたい?と自問自答しながら誕生日を迎えた。しかし現実は、30歳になったところでなにも変わらない自分でしかない。それでも自分と向き合うために一歩前へ進んだ彼女が掴んだものとは…。

30歳を目前にした小学校教師にしてラッパーの雪子を山下リオが演じる [c]2024 「雪子 a.k.a.」製作委員会
30歳を目前にした小学校教師にしてラッパーの雪子を山下リオが演じる [c]2024 「雪子 a.k.a.」製作委員会

主人公の雪子を演じるのは山下リオ。同僚教師に樋口日奈、占部房子、恋人や友人に渡辺大知、剛力彩芽、そして雪子の父を石橋凌と、個性豊かな実力派の俳優たちが脇を固める。そして、劇中で雪子が披露するラップの歌詞は、ラッパーのダースレイダーが本作のために書き下ろした。そんな本作は9月にアルゼンチンで開催された「第2回ブエノスアイレス州国際映画祭」でSIGNIS賞を受賞したほか、イギリスの「ウェールズ国際子ども映画祭2024」などいくつかの映画祭参加も待機していて、すでに海外からの注目も集めている。

自身も小学校教諭を目指していたという新鋭監督、草場にとって初の劇場用映画となる本作。今後の続報にも要注目だ。

<コメント>

●山下リオ(雪子役)

「この映画のオファーをいただいた時、私は雪子と同じ30歳。事務所から独立してすぐのことでした。ただ漠然とした不安を抱える雪子は、そんな私自身と重なり、いつしか同化していたように思います。『人は自信をなくすと透明人間になってゆく』、演じていて強烈に感じたことです。でも、自分に色をつけられるのもまた自分です。この映画は、自分らしく生きるために1ミリでも1センチでも、前に進もうとする雪子の姿がたくさん映り込んでいます。透明人間はどこにでもいるし、明日の自分がそうかもしれない。そんな方々に愛を込めて、『雪子 a.k.a.』を届けたいです。是非、劇場でご覧ください」

●草場尚也(監督)

「私自身が教員免許を持っていて、元々は小学校教諭を目指していたことから企画が開いていきました。そして、いま一番好きなヒップホップ・ミュージックを掛け合わせています。この企画を始めてから、サイファーにも通いました。とはいえ即興は苦手で、ラップもできたものではありません。即興が苦手というのは、他者とのコミュニケーションでも同様で、あの時こう言えばよかった、など躓きを感じることが多々あります。でも、映画は即興ではないから。時間をかけて考え、主人公、雪子に想いを託し、素敵なスタッフ、キャストに恵まれて完成することができました。東京で生活している女性が主人公ですが、地元の長崎でも一部撮らせて頂きました。映画作りをするたびに、たくさんの支えがあることに気付かされます。観客の皆さんにとって、雪子が生きる世界に没入し、その在り方や感情を追体験できる映画になっていたのなら嬉しいです」

文/スズキヒロシ

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