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“長い手脚と美しい瞳”が世界を魅了…ハリウッド期待の美女優マーガレット・クアリーとは?「哀れなるものたち」に続き注目作出演

  • 2024.10.2
ハリウッド期待のスター、マーガレット・クアリー 写真:REX/アフロ
ハリウッド期待のスター、マーガレット・クアリー 写真:REX/アフロ

【写真】スタイル抜群!世界を魅了するマーガレット・クアリーの全身ショット

2024年開催の第96回アカデミー賞で4部門受賞して世間を沸かせた「哀れなるものたち」(2023年)の監督とキャストが再タッグを組む映画「憐れみの3章」が9月27日より全国公開。今回は、「哀れなるものたち」でアカデミー賞主演女優賞に輝いたエマ・ストーン、ウィレム・デフォーと共に新作にも続けてキャスティングされたマーガレット・クアリーに注目。主演、あるいはメイン格での出演作品が相次ぐ期待の若手でもある彼女のこれまでとこれからを紹介する。(以下、ネタバレを含みます)

芸能一家で生まれ育つ

1994年に生まれたマーガレット・クアリー。母は低予算映画ながら高い評価を得た「セックスと嘘とビデオテープ」(1989年)でヒロインを務めたアンディ・マクダウェル、父は元モデルの父ポール・クアリーという芸能一家で、両親譲りの長い手脚と美しい瞳が印象的だ。「憐れみの3章」や、後述の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019年)は、その抜群のスタイルを生かしたキャスティングとなっている。

幼いころからバレエを学んでいたが、モデルを経て母と同じ演技の世界へ。フランシス・フォード・コッポラを祖父に持つジア・コッポラの長編映画監督デビュー作「パロアルト・ストーリー」(2013年)に出演後、テレビドラマ、映画とキャリアを重ねた。

2017年には日本の人気コミックを原作にした映画「Death Note/デスノート」に出演。コミックでは愛称・ミサミサで人気の弥海砂(あまねみさ)にあたる役を演じた。

タランティーノ監督×ディカプリオ×ブラピ映画で一躍注目される

そんな中で鮮烈な印象を放ったのが、クエンティン・タランティーノ監督作品で、ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの初共演でも話題を呼んだ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でのこと。

人気俳優のシャロン・テートがカルト集団に殺害された実話を背景にハリウッド映画界を描いた同作。クアリーは、実在しない映画オリジナルキャラとなるが、カルト集団「マンソン・ファミリー」の一員であるヒッピーの少女に扮(ふん)した。

ブラピ演じるスタントマンのクリフと街でたびたび顔を合わせ、何度目かのときにカルト集団の拠点でもある牧場に送ってもらうことに。車に乗り込んで間もなく、長い脚をダッシュボードに投げ出し、誘惑する言葉も口にする奔放さ。ブラピと対等に渡り合い、多くの観客の記憶に残る演技を見せた。

話題作「哀れなるものたち」での繊細な演技

そんな奔放さと対極にあるともいえる純真な表情を見せたのが、「哀れなるものたち」だ。

共演にシガニー・ウィーバーを迎えた主演映画「マイ・ニューヨーク・ダイアリー」(2020年)、第79回ゴールデングローブ賞のテレビ部門リミテッドシリーズ/テレビムービーで主演女優賞にノミネートされた配信ドラマ「メイドの手帖」(2021年)など、着実に演技力をつけて挑んだ役。天才外科医ゴッドウィン(ウィレム・デフォー)に自殺を図ったところを助けられるも自分の胎児の脳を移植された主人公ベラ(エマ・ストーン)の代わりの実験体とされたフェリシティという難役だ。

耽美でいてエロティシズムとグロテスクさに彩られた「哀れなるものたち」の中で、ゴッドウィンが慈しむも出て行ってしまったベラの代替。ベラと同じように蘇生されて、“生まれたて”という新たな命を与えられるも、その成長を見る研究対象でしかない悲しい存在でもあった。純粋無垢な彼女自身は悲しいなんて思ってはいないのだろうが、外の世界に飛び出して成長する主人公ベラの対比となるキャラクターがどのようなものなのかを繊細に演じた。

「憐れみの3章」より (C) 2024 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
「憐れみの3章」より (C) 2024 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.

最新公開作では4役に挑戦

「哀れなるものたち」を作り上げた鬼才ヨルゴス・ランティモス監督の最新作「憐れみの3章」は、タイトル通り3章からなる物語で、キャスト陣はそれぞれの章で異なる役を演じる。「哀れなるものたち」以上に重要な役に抜てきされたクアリーは、第3章では双子の役となっており、実質4役を演じ分けているという。また、作中ではその美しいスタイルも披露している。

ブラピ、ウィーバー、ストーンやデフォー、さらに2024年6月に公開された主演作「ドライブアウェイ・ドールズ」ではコーエン兄弟の弟イーサン・コーエン監督とタッグを組み、第77回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した「The Substance(原題)」(2025年5月日本公開予定)ではデミ・ムーアと共演と、ハリウッドの大物と渡り合いながら確かな存在感を放って見るものの目を引き付けるクアリー。今後もスター街道を歩むこと間違いなしの彼女の演技をぜひ堪能してほしい。

なお、「哀れなるものたち」はディズニープラスの「スター」で配信中。

◆文=ザテレビジョンシネマ部

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