2022年9月、スコットランドのバルモラル城にて息を引き取ったエリザベス女王は、自ら選んだ地で最期を迎えたという。9月29日(以下、現地時間)、スコットランド議会設立25周年を祝うスピーチで、チャールズ国王が明かした。「亡くなった母は、特にバルモラル城で過ごす時間を大切にしており、最も愛した場所で最期の日々を過ごすことを選びました」。また、「大好きだった祖母は、誇り高きスコットランド人でした」と言及し、スコットランドは「私の家族と私自身の中心にある、他に類のないほど特別な場所です」とも語っている。
エリザベス女王は、毎年夏やクリスマスの休暇に家族や亡き夫フィリップ殿下とともにスコットランドに滞在し、バルモラル城を愛したことで知られる。女王の長女で、バルモラル城から女王の遺体をロンドンまで移送する際にも付き添いを務めたアン王女は、2023年12月に公開されたドキュメンタリー「Charles III: The Coronation Year(原題)」で、女王がロンドンのバッキンガム宮殿ではなくバルモラル城で最期を迎えることを気にしていたことを告白していた。
「バルモラル城で亡くなったら、ものごとはより困難になるのではと母が懸念した瞬間があったように思います」。女王の想いを知った家族は、務めを優先して心配するよりも、バルモラル城での滞在を楽しむよう勧めたそうだ。「最終的には、母も正しい決断だったと思ってくれたことを願います。私たちはそう思っていますから」
女王の命日である9月8日には、チャールズ国王はカミラ王妃とともにバルモラル城近くのクラシーにある教会を訪れており、キャサリン妃が化学療法終了を発表後、ウィリアム皇太子とともに初めてキャッチされたのも、この時だった。
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