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【インタビュー】こわもてのマ・ドンソクはひよこが弱点!? 映画『犯罪都市 PUNISHMENT』大ヒット公開中!【伊藤さとりのシネマでぷる肌‼】

  • 2024.10.1

映画パーソナリティ・映画評論家の伊藤さとりさんが、お肌も心もぷるっと潤う映画を紹介する連載。今回は9月27日に公開されたばかりの『犯罪都市 PUNISHMENT』のマ・ドンソクさんにインタビュー! 大ファンという、さとりさんの熱がこもったインタビューをどうぞ!
※インタビューはメールにて行われたものになります


大ヒットアクション 『犯罪都市』シリーズ

『新感線ファイナルエクスプレス』(2016)や『悪人伝』(2019)などで有名な韓国のスター俳優、マ・ドンソクさん。ムキムキの肉体派&こわもてな外見とお茶目な性格から、マブリー(マ・ドンソク&ラブリー)の愛称でおなじみ。
そんなマ・ドンソクさん自ら企画・主演しているのが刑事ものアクション映画『犯罪都市』シリーズは、シリーズ累計の韓国動員数が4000万人を突破し、芸能メディアのアンケートで21世紀で最高の興行成績保証俳優で1位を獲得するなど大人気。
マ・ドンソクさん演じるマ・ソクトはソウルの警察署の強力班の刑事で、その剛腕で手荒く事件を解決していく。実際の事件をベースにしたストーリー、派手なアクション、耳を塞いじゃうくらいリアルな効果音、時折混じるユーモア、存在感あるヴィラン(シリーズ3作目では青木崇高さんが出演)、憎めず愛らしい顔なじみのワル、ほっこり署の仲間たちなど魅力的な要素が満載で韓国国内、国外で大ヒット。
公開中の最新作『犯罪都市 PUNSHMENT』はシリーズ4作目でベルリン国際映画祭で公式上映。マ・ソクトがIT犯罪に挑みます。

【伊藤さとりさんがインタビュー!】

アクションも笑いも進化した最新作

伊藤 ズバリ、今作をひとことで例えるなら何でしょうか? マ・ドンソク 「進化したアクション、進化した笑い」です。今回の『犯罪都市 PUNISHMENT』では、これまでよりも重みのあるストーリーラインと共に、アクションをデザインする際にもディテールにこだわりました。シリーズの中で最も戦闘力が強く、技術力も高い相手と闘わなければならなかったからです。それと同時に、観客に笑いを届けることができる、出てくるだけでうれしくなるようなキャラクター、切り札も登場します。こうしたことを集約すると「進化」という言葉になりそうです。 伊藤 映画はアクションの中に笑いどころがたくさん散りばめられています。今回、ご自分でアイデアを出したアクションシーンやセリフなどあれば教えてください。 マ・ドンソク コミカルな場面の99%は私が書きました。まず、必要だと思えるコミカルなシーンのアイディアを書き出し、面白くないものは除いて整理し、皆が集まった場で検証してもらいます。製作陣ではなく、年齢層が違うスタッフや俳優ですね。年齢層別に反応をチェックします。すべてを満足させることはできないので、どれくらいウケるかの確率で考えました。

観客を魅了する『犯罪都市』シリーズの制作秘話

伊藤 『犯罪都市』シリーズでは、企画はもちろん、脚本の原案、テレビシリーズやスピンオフも考えているそうですが、どうやって物語を思いついているのですか? 物語のネタ探しのためにしていることはありますか? マ・ドンソク 実際の刑事たちに集まってもらって、いろいろな事件についての話をしてもらい、その中からアクション映画に合うもの、マ・ソクトというキャラクターが扱うことができるケースを選び出しています。そして、実際の事件を参考にヴィランやその他の登場人物を作ります。実際の事件の捜査記録で検挙する犯人が1〜2人だったとしても関連するエピソードが多く、2時間の中にすべてを盛り込むことはできません。そのため、「アクション」、「サスペンス」、「痛快さ」に重点を置き、それ以外のものを削ぎ落としていく過程で何度もシナリオを直します。そうやって修正を重ねたシナリオについてもう一度会議を開き、さらに撮影をしながらも、俳優や監督、スタッフたちと相談し、修正を加えながら、映画を完成させます。

伊藤 シリーズを追うごとにグレードアップし、ファンを増やしている理由はどんなところだと思いますか。 マ・ドンソク 観客の皆さんは、どうやら現実的でリアルなアクションと痛快な展開がお好きなようです。長い間、映画とアクションにかかわってきた過程で得た経験とノウハウを『犯罪都市』の世界観とキャラクターを作るために捧げてきました。1本、1本、心を込めて作った完成品を評価してくださったことに感謝しています。マ・ソクトというキャラクターについても、悪い奴らを捕まえる痛快さ、胸がすっとすると同時にリアルだと感じられるアクション、そして、ユーモラスな姿が愛されているようです。感謝しかありません。 伊藤 本シリーズを作る上で製作チームとどんなことを目指していますか? マ・ドンソク より多くの観客が楽しく見られるように、エンターテインメントという点にフォーカスしています。「勧善懲悪」というメッセージもなければいけませんし、その中で変化を与えなければ退屈してしまうでしょう。シリーズが続けば、毎回、期待し、好んでくれる人が必ずいる反面、欠点を指摘する人も出てきます。常に違った面を見せ、魅力的な作品にするという目的に忠実にやっていこうと努力しています。

マ・ドンソクさんご本人に迫る!

伊藤 熱血刑事マ・ソクトを演じていますが、マ・ドンソクさんは、正義感は強い方ですか? マ・ドンソク マ・ソクトとマ・ドンソクには似ている面が多いです。私が「こうであったらいいな」という刑事の姿が彼の中に盛り込まれています。時には人間的だったり、くじけそうになったりしても、自分が考える正義のために孤軍奮闘し努力する姿がよく似ています。 伊藤 マ・ドンソクさんが世界的に活躍する仕事を続ける上で、大切にしている3つのことを教えてください。 マ・ドンソク 映画に対する愛情と、ボクシング、家族たちです。『犯罪都市』シリーズをはじめ、製作に参加し、出演した映画は、私の魂と体を削りながら作り上げてきました。長年俳優として生きてきた中で得た経験と夢見てきたことすべてを注ぎ込んだ愛情の結果だと思います。また、幼い頃からボクシングを練習し、しっかり基礎を築いてきたので、観客を楽しませるアクションができます。いつも新しく痛快なアクションを観客に見せるため、今も常にトレーニングしています。最後に、今までいつも私を応援し、支持してくれた妻と家族も本当に大切です。彼女たちがいるから、苦しくて疲れても元気を出して、さらに頑張ることができます。 伊藤 本ウェブサイト「GLOW」は「輝き」を意味しますが、マ・ドンソクさんが「輝いている」と思う人はどんな人ですか? マ・ドンソク 私が考える「輝いている」人は常識を守りながら平凡に生きている方々です。平凡に生きることは容易なことではありません。だから、そういう人たちをいつも応援したいと思っています。 伊藤 日本でもマ・ドンソクさんは「可愛くて強い」と大人気の無敵キャラですが、自分で欠点だと思うところはあるんでしょうか。 マ・ドンソク そんなふうに見てくださってありがたいです。私も人間なので弱点があります。小さな生命体に弱いです。例えば、ひよこのような弱い生き物はどう扱ったらよいかわかりません。扱い方を誤ると、壊れてしまうのではないかと怖くて。 伊藤 今の時点でいつか成し遂げたいことを教えてください。 マ・ドンソク これまでと同じように、多くの観客に楽しさを与え、見るだけで幸せになるような作品をずっと見せていきたいです。そして、私が運営しているボクシングジム(ビッグパンチボクシングクラブ)もうまくいってほしいです。

☑『犯罪都市 PUNISHMENT』 INFORMATION

9月27 日(金)より大ヒット公開中!

【あらすじ】新種合成麻薬事件から3年後の2018年。
ヤクザも恐れる怪物刑事マ・ソクト(マ・ドンソク)とソウル広域捜査隊は、デリバリーアプリを悪用した麻薬密売事件を捜査していた。マ刑事は捜査を進めるうちに、手配中のアプリ開発者が謎の死を遂げた事件の背後に、フィリピンに拠点を置く国際IT犯罪組織の存在を突き止める。
組織のリーダーは、拉致、監禁、暴行、殺人をいとわず、韓国の違法オンラインカジノ市場を掌握した特殊部隊出身の“元傭兵”ペク・チャンギ(キム・ムヨル)。
一方、組織オーナーで“ITの天才”CEOチャン・ドンチョル(イ・ドンフィ)は、韓国でさらに大きな犯罪計画を練っていた。マ刑事は、史上最大規模のIT犯罪計画を殲滅するため、オンラインカジノ事業の経験を持つチャン・イス(パク・ジファン)に捜査協力を依頼し、広域捜査隊、サイバー捜査隊と新たなチームを結成し捜査を始めるのだが……。 2024/韓国/109分
監督:ホ・ミョンヘン
企画:マ・ドンソク
製作:キム・ウォンフン
出演:マ・ドンソク、キム・ムヨル、パク・ジファン、イ・ドンフィ、イ・ボムス、キム・ミンジェほか
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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