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支え合って、みんなで子育て。増え続ける「子ども食堂」ってどんなところ? リアルな実態をレポート!

  • 2024.10.1

今さら聞けない「子ども食堂」ってどんなところ?

オトナミューズやモード誌を始め、さまざまなファッション雑誌やテレビなどのスタイリングで活躍中の木津明子さん。木津さんが2021年8月から仲間と運営を始めた子ども食堂が【こども食堂レインボー】です。場所は木津さんの住む神奈川県横浜市磯子区洋光台。活動は月に2回ほどの開催で続けられています。さまざまな方々や団体からの支援、木津さんとその仲間のスタッフ、そしてキッズスタッフたちの力を合わせて運営している【こども食堂レインボー】。今回はオトナミューズ編集部が改めて、その概要をお届けします。

本業のスタイリスト業に、【こども食堂レインボー】主宰に、母親業にと多忙な日々を送っている木津さん。今回は3年間そばで見続けてきたオトナミューズ編集部から、縁あってこの記事を読んでくださっている皆様へメッセージをお届けしようと思います。この原稿を執筆している編集Kも、お手伝いに行ったことがあります。こども食堂って、もしかしたらシリアスな場所なのかしら……とイメージしていたのですが、ぜんぜん違いました! 保育園にお子さんを通わせたことがある方ならそこを思い出してもらえれば、近い雰囲気かも。先生たちも子どもたちもワイワイにぎやかで、明るくて、楽しい場所ですよね。【こども食堂レインボー】はそんな場所だったのです。

おチビさんも、中高生も気軽に入れるオープンな雰囲気が【こども食堂レインボー】の魅力です。

メニューは基本的に誰でも食べやすい家庭料理。野菜や魚を摂取してもらいたい、という木津さんの思いが込められています。

スタッフはシフト制。それぞれの都合もあるので、無理のないスケジュールを組んで運営しています。

ちょっと真面目な話をすると、ある団体の調査によれば、昨年2023年度の全国の子ども食堂の数は9,000カ所以上で、2022年度からは1,700カ所以上が増加。全国の公立中学校の数とほぼ並ぶ数値となったことが発表されました。すごい数ですよね。【こども食堂レインボー】もそうですが、子ども食堂は基本的にはNPOなどの非営利団体によって運営されていて、木津さんのように個人が自発的に始める場合が大半だそうなんです。規模の差はあれど、日本全国の子ども食堂は以下の4項目を大きな目的として運営されています。

☑1人での食事(孤食)の解消や好き嫌いをなくし、食べ物に興味をもってもらう食育の推進
☑低料金での食事提供
☑子どもや親の居場所の提供
☑地域の人々の交流の場の提供

核家族化が進み地域社会とのつながりが希薄になっていること、共働きや片親家庭の増加、貧困化などが子ども食堂増加の理由としては考えられていますが、そんな難しく考えなくてもきっと皆さん日々の小さな困りごとや悩みを抱えていますよね。とくにお子さんのいるご家庭なら、「あ~忙しくてごはん作れないけど、外食までする余裕はないな」とか、「近くに子連れで入りやすい飲食店がない」、「同じような年代の子たちと(学校や保育園の時間外も)遊ばせてあげたい」、「育児で悩んでいて先輩ママの話をちょっと聞きたい」など、大きな悩みではないにせよ、日々抱えているモヤモヤくらいの問題を解決できる場所があればいいな~と思っている方は多いはず。木津さんの運営している【こども食堂レインボー】はまさに、そんな存在なのです。

先ほども書きましたが、とにかく【こども食堂レインボー】は和気あいあい。百聞は一見にしかず、難しいことを考えずに、お子さん連れで、お1人でふらっと遊びに行ってみてください。みんなが気さくに話しかけてくれて、ごはんは健康的で美味しく、のんびりすることができます。ほどよくガヤガヤ騒がしいのも、気の置けない親せきの家のような感じで多くの方が気楽に過ごせると思います。文化祭の模擬店のような楽しい飲食店を想像してもらえたら近いでしょうか。

そんな楽しい場所ではありますが、【こども食堂レインボー】も多くの課題を抱える子ども食堂であることに変わりはなく、場所やスタッフの確保、地域からの活動への理解、安全な衛生管理、食材や運営資金の調達など、日々問題に直面しています。木津さんも開始当初はとにかく場所の確保に苦労されていましたし(十分な広さのあるキッチンがあって、手洗い場があり、トイレもある物件を週末だけ借りることの困難さよ!)、子ども食堂の運営内容が地域に理解され、軌道にのるまでも時間がかかっていました。最近はずいぶん理解が深まってきましたが、子ども支援の場に対する、マイナスイメージを持つ方がいるのも現実なんですよね。そして、持ち前の明るさと誠実さで困難を乗り越えてガシガシ進んできた木津さん率いる【こども食堂レインボー】ですが、常についてまわるのが資金面の問題です。

最近ではキッズスタッフも貴重な戦力に育ちました。

季節ごとのイベントを多く開催し、オープンスペースを活用して、新しいお客さんが入りやすいように心がけています。

お母さん業って、自由時間ゼロですよね……。このメッセージに、子ども食堂の存在意義を実感します。

【こども食堂レインボー】で家事スキルを磨いて、それぞれの家でもお手伝いできるようになったら「ハッピーの連鎖」になりますよね。

子ども食堂の活動を持続的なものにするにはやはりお金が大事です。野菜やお米などの食材は木津さんに縁のある農家の方々からの支援があったり、レストランを運営している方々がスポットで差し入れてくださったりしています。クリスマスなどの行事に配っているギフトも、ブランドやショップの方々からの提供で成り立っています。が、全てが物品支援だけではまかなえない現状があるのも確かです。

活動にご賛同いただける方にはぜひ、【こども食堂レインボー】が備品の整備、人件費、食材の調達など、自分たちの意思で自由に使えるお金の寄付をご検討ください。支援の方法はとても簡単。【こども食堂レインボー】のBASEからクレジットカード決済で、支援が可能です。毎月定額を支援できる【定期便】も用意されていて、金額も¥1,500~選べますので、無理のない範囲での協力が可能です。
※チケットは子どもたちへの食事チケットとなりますので、決済後発送完了メールが届きますが、チケットがご自宅に届くことはありません。
※支援チケットを購入していただいた方のお名前は【レインボー】で掲出させていただき、Instagramにて写真がアップされます(匿名希望の方はご購入時にお知らせくださいとのこと)。

確実に地域に根づき、活動の幅を広げている【こども食堂レインボー】。スタイリストとファッション雑誌の編集部という関係から、木津さんとの関係が深まってきた私たちですが、レインボーチームの前向きな明るさと、子どもにもスタッフにもとてもフェアで誠実な接し方、何よりも風通しのいい場である【こども食堂レインボー】は絶対に続けてほしいし、応援していきたいと強く思っています。今後もより多くの人々に利用してもらえるように、とさらに気合の入っている木津さんたちチームレインボーへのあたたかい支援をよろしくお願いします。1人の力は少額でも集まれば、大きな力となります!

ますます充実した活動を続けられるために、ご支援をよろしくお願いします!

oton MUSE K

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