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【1050WORKS】武骨さと頑丈さに惚れる!国産車メーカーが頼る町工場発のブランド

  • 2024.10.5

わずか2年で多数のファンを獲得!新進気鋭のガレージブランド

愛知県の町工場が2022年に立ち上げた「1050WORKS(トーコーワークス)」は、まだまだ新しいブランド。ところが、Instagramのフォロワー数は既に19,000人(2024年9月24日時点)を超え、有名ガレージブランドとのコラボも何度も実現しています。

2024年現在、発足からわずか2年でこんなにも多くのキャンパーの心をつかむ魅力とは?代表取締役の岡田好司(こうじ)さんにお話を聞きました。

母体はクルマのメッキに使う「治具」をつくる町工場

トーコーワークスの母体となっている東郊製作所(とうこうせいさくしょ)は、クルマの外装品のメッキ用治具(じぐ)※をつくっている町工場。

もともとは金属のメッキ工場でしたが、2代目の岡田さんになってから自動車関連の仕事も受けるように。今では、国産車の主要メーカー数社からもオーダーを受けるほどの技術を誇ります。

ちなみに、アウトドア業界では自社でパウダーコーティングをおこなうことで知られていますが、治具もほぼオーダーメイドなものであることや、クルマ、オートバイなどのカスタムパーツをつくっていたこともあり、1050WORKSは塗装に限らず「0からものをつくり出す」ことが得意!

※パーツにメッキを施す際に固定したりガイドしたりするための補助工具

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1050WORKS 岡田さん

「2021年ころから、趣味だったキャンプの道具を自分好みにつくったりカスタマイズしたりして発信するようになりました。アルミコンテナのカスタムパーツをインフルエンサーさんに取り上げてもらえて、そこから火が付きましたね。」

職人魂を細部まで行き渡らせた性能と頑丈さがウリ

1050WORKS初のキャンプギア・二次燃焼焚き火台「激燃えくん」

岡田さんが最初につくったのは、組み立て式の二次燃焼焚き火台「激燃えくん」。薪を切らずに入れられてコンパクトに収納できる二次燃焼ストーブが欲しい!という思いからでしたが、2022年3月の発売当時は組み立て式の二次燃焼焚き火台がほとんどなかったこともあり、最初の注目を浴びるきっかけになりました。

ステンレス板の厚さをmm単位で調整したり、10回以上フィールドテストをしたりと、処女作から一切手を抜かないこだわりよう。空気の流れをたしかめながら、理想の二次燃焼焚き火台を完成させました。

完成がゴールではなく、使用していくその先まで見据えて

トーコーワークスのInstagramを見ていると、6時間以上薪を燃やし続けるロストルのテストアルミ製のミニテーブルに成人男性が乗って耐荷重を調べるテストなど、「その製品はそんな使い方しないよね?」と突っ込みたくなるオーバースペック気味な検証動画がちらほら登場。

ここがトーコーワークスクオリティの根源とも言えるもので、「使ってどうなるかが重要」という職人魂が妥協を許しません。「安心して長く使える」と思わせてくれる信頼感も、短期間で多くのファンを獲得した理由の一つなのでしょう。

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1050WORKS 岡田さん

「製品は、つくったらとりあえず乗ってジャンプしてみます(笑)。焚き火台やロストルも、最終的には10時間二次燃焼させ続け、最後に水をかけてどれだけ変形するかまで見ているんですよ。水をかけるシーンなんてまずないんでしょうけど、それくらいやって「完成」と思えます。」

ありそうでなかったカスタムパーツとクールなルックス

性能やタフさはさすが町工場…といったところですが、それだけでは生き残れないのが昨今のアウトドアガレージブランド。トーコーワークスは、ちょっとほかとは違う、それでいて「それ欲しかった!」と思わせられる絶妙な視点とシンプルなデザインも秀逸です。

有孔ボードをふたの裏に付けるのが主流だったアルミコンテナのカスタムに、「木だと反りが出てくるから」と、アルミ板の上蓋パネルをつくったり、「IGTと言えばフラットバーナー!」という常識に「タフまるインストール」という新しい発想を提案したり。

また、「ギアを引き立てるために余計な装飾はしない」と、シンプルに仕上げた武骨感もキャンパーを痺れさせる理由の一つ。手持ちのギアがワンランクもツーランクもカッコよく見えるアイテムがそろっています。

武骨・軽量・使いやすい!職人のこだわりが詰まったギア3選

岡田さん自身が「キャンプでは持って行くにも撤収するにも楽なギアがうれしい」というだけに、軽くて片付けが簡単という使い勝手の良さがベースにあるトーコーワークスのギア。

武骨なのに軽量、軽量だけど頑丈。さらにコンパクトな中にも機能性の高さが詰め込まれた、おすすめギア3つを紹介します。

【タフまる専用IGT天板】イワタニ派大歓喜!タフまるがIGTで使える

まずは2024年9月現在、発売から約4カ月で累計1,000台以上売れているという「タフまる専用IGT天板」。

これまで、IGTにインストールする熱源といえばスノーピークのフラットバーナーでしたが、この天板の登場により「カセットコンロのタフまる」という選択肢が生まれました。見た目をスッキリさせるだけでなく、マルチグリドルを使用する際には遮熱板の役目も果たしてくれます。輻射熱からCB缶を守ってくれて、安全性もばっちり!

1ユニットで収まる「タフまるJr専用」と、天板を2ユニット使う「タフまる専用」の2種類があり、手持ちのタフまるに合わせて選べるのもうれしいところ。

【ST330ビルトイン天板 Sサイズ】アルミコンテナにシングルバーナーをイン

2つめはアルミコンテナカスタムパーツの「ST330ビルトイン天板」。

上蓋パネル、三分割天板、サイドテーブル、CB缶ホルダーなど多彩なカスタムパーツを出しており、こちらはその一つ。ST330をビルトインして、アルミコンテナがポータブルキッチンに早変わり(別途CB缶ホルダーが必要)!

トーコーワークスのアルミコンテナカスタムパーツは、軽量にこだわってすべてアルミ製。その分、傷に強いパウダーコート塗装を施しています。自由度の高いカスタマイズで自分だけのスタイルを楽しんで。

【LUNCHBOX用三分割天板】スタンレーのランチボックスをソロ用テーブルに

最後は人気のスタンレーランチボックス用カスタムパーツ、「LUNCHBOX用三分割天板」。

既存の製品に2分割の天板があったものの、「爪がランチボックスの縁の外側にくる仕様だったので、物をのせた拍子や傾けたときなどにずれることが気になっていました」と、内側に引っかかる位置に爪を変更。さらに3分割にすることでランチボックスの中に収納できるようにしました。

ランチボックスという限られたスペースを、収納問題もクリアしつつ最大限に有効活用してミニテーブルに。こちらもアルミ製で、3枚セットで約350gと持ち歩きにストレスのない重さです。

新しいトレンドが生まれそうなワクワクを秘めたブランド

遊び心あふれる岡田さんのアイデアと、思い立ったらすぐサンプルがつくれるという町工場ならではのフットワークの軽さから生まれるギアは、多くのキャンパーを巻き込むパワーを感じるものばかり。

今後は、バンライフや犬連れキャンプなど、細分化されてきたキャンプスタイルに合わせて「クルマ×キャンプギア」や「犬×キャンプギア」など、目線を変えたアイテムも考えていきたいという岡田さん。新しいジャンルで、アルミコンテナカスタムのように、次のトレンドが生まれるかも?と期待したくなるブランドです。

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