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梅田の宝塚歌劇コラボ、メニュー名のクセが強すぎる件を調査

  • 2024.10.1
「麴と炭火焼鳥 発酵おでん 一献三菜」には某花組OG推しのスタッフが!ノリのいい店長と一緒に花組ポーズで!添加物や化学調味料をできる限り使用せず、国産の原材料にこだわるお店

「宝塚歌劇」(兵庫県宝塚市)のイベント「TO THE NEXT TAKARAZUKA『DREAM MARCHE 2024』」が、商業施設「グランフロント大阪 北館」(大阪市北区)で開催中だ。

開催期間中は、イベントに連動したタイアップコラボメニューが同館6階「UMEKITA FLOOR」 内のレストラン14店舗で10月3日まで楽しめる。しかし「好きだ。オーレ(俺)が欲しいのは君だけだ」「海老とマヨの輪舞」・・・などなど、どうにもメニュー名のクセが強すぎる! いったいどんなメニューで、どうしてこれらのメニューが誕生したのか、現地で調査した。

■ 実は、クセの強いメニュー名を裏切る本格派

まずは、発酵料理や焼き鳥を楽しめる「麴と炭火焼鳥 発酵おでん 一献三菜」が提供する「好きだ。オーレ(俺)が欲しいのは君だけだ」(780円)。もしかして、このメニュー名はあの公演のセリフ・・・?

「一献三菜」の「好きだ。オーレ(俺)が欲しいのは君だけだ」(アルコール(苺リキュール)入り、ノンアルコールの2種・各780円)数量限定で提供

癖が強すぎる名前がついたドリンクは、「花組」をイメージしたピンクのビジュアル。あまおう苺と、福井県の契約農家の麴米を使った自家製仕込みの甘酒とあわせていて、男前なメニュー名を裏切る、体に優しい飲み物で驚いた。スタッフの方に聞くと「宝塚ファンの方の来店増えています。紫色の袋を持っていると間違いないなと・・・」と話してくれた。

次に訪れたのは、「海老とマヨの輪舞」が食べられる「日本酒バル さわら」。出てきたのは、細い糸状の衣が繊細で、美しい2本の海老マヨ。さくさく食感の海老をたっぷりの特製マヨネーズでいただきます。スタッフは「マヨネーズが濃いので、お酒が好きな方は辛口の日本酒『東洋美人』と一緒にぜひ。日本酒のことも聞いてくださいね」と話す。

「海老とマヨの輪舞」(日本酒バルさわら)は、『エリザベート』のトート閣下とシシィのデュエットダンスのよう。2本で980円

■ 「ラインダンス」「お花渡し」などを具体的に表現したメニューも

続いて、彩り豊かなチキンナゲットのメニュー「エトワールに捧ぐブーケ」(750円、ビールセット1500円)を出しているのは、クラフトビールが楽しめるお店「BAK」だ。ブーケの形をとったのは、お店のスタッフが子どものころに劇場で観た、退団者への「お花渡し」(退団時に同期や同じ組のタカラジェンヌから花が手渡される)からきているそう。それでブーケの形なのか!

「エトワールに捧ぐブーケ」(BAK)は、4色のチキンナゲットに黄色いクラフトビールを加えて5組に。ビール付1500円。

かわいく赤いリボンを結んで出てきたのは、紅しょうが、わさび、ブラックペッパー、しその味の4種のチキンナゲット、そして「BAK」のオリジナルビール「苦渋」。この5つ全部で花・月・雪・星・宙の各組を表現しているとのこと。月組の黄色がビールでひねっているのが面白い。スタッフは「宝塚ファンのみなさんには、もっと体に優しいものが良かったのかな?揚げ物&ビールでガッツリしすぎましたか?」と笑う。

そして、美しいお寿司「彩りのラインダンス」を作ったのは「SUSHIBAR 華美」だ。宝塚歌劇の5組+専科をイメージしたマグロ赤身、トロ、サーモン、イカ、イクラ、ウニの贅沢な寿司6貫セットで、飾りつけにも組カラーを取り入れるこだわりが(ネタは同じだが、仕入れにより盛り付けは変更の可能性あり)。

「彩りのラインダンス」(SUSHIBAR華美)は5組+専科をイメージした優雅な寿司6貫。価格は1980円。お酒は白ワインと一緒にいただくのがおススメ

スタッフに聞くと「実はイカは、白燕尾服姿の男役に見立ててる」とのこと。花穂もおしゃれに添えられていて、確かにイカが優雅な雰囲気を醸し出してる・・・気がする!

■ デザート、カクテルなど食後の〆に食べたい「概念」メニューも

ラクレットなどチーズ料理専門店「CHEESE KITCHEN RACLER」が用意したのは「パープルプラネットの誘惑」(1日限定20食、1500円)。こちらは惑星のビジュアルから連想される通り「宙組」をイメージしたメニューで、毎日メレンゲをお店で焼き上げ、ベリーのジェラートの上にオン。さわやかなお味で、チーズ料理目当てで来店した宝塚ファン以外にも、デザートとして大好評だとか。

「パープルプラネットの誘惑」(CHEESE KITCHEN RACLER、1500円)は「宙組」から着想したデザート。実はベリーの果肉や、ブロックチョコなど星屑をイメージし食感にもこだわった

そして5(花・月・雪・星・宙)組ファンが揃って是非訪れたいのは、5組のカラーとトップスターをイメージしたアルコールカクテル「愛と青春のトップスターたち」(各770円〜)を用意したイタリア料理店「muse umekita winebar&grill」。ベリーモヒート、ファジーネーブル、キウイモヒート、チャイナブルー、カシスオレンジのそれぞれのカクテルは、見た目も味も異なるので、全組揃えて写真を撮って楽しみたい。

「愛と青春のトップスターたち」(muse umekita winebar&grill)は5組のトップスターをイメージしたカクテル(各770円~)お店で一番人気のピザ「マルゲリータ」などと一緒にオーダーする人が多いそう

■ コラボタイアップメニューの企画担当者に話を聞いてみた

今回コラボレーションに携わった「UMEKITA FLOOR」の担当者は「宝塚歌劇のファンのみなさまに喜んでいただきたい一心で、各レストランと一緒に今回のメニューを考案しました。メニュー名も、過去の公演やセリフなどにちなんだものもあります。その辺を想像しながらディープに楽しんでもらえたら」と話す。

気軽に立ち寄れるカジュアルなお店が多いので、個性的なメニュー名の元ネタを考えながら仲間とわいわいするにも、ひとりでさくっと推しの組のメニューを楽しむにも、どちらのシーンでも使えそうだ。なお各店舗前の共用部席では「UMEKITA FLOOR」のすべての店で好きなメニューを注文して食べられるので、メニュー制覇も目指せる。

今回紹介した各メニューを購入すると、先着で宝塚歌劇の特製ステッカーがついてくる。ただしこちらは数量限定、なくなり次第終了のため、希望者は早めに来店を。また今回紹介した以外のお店でもタイアップコラボメニューを用意しているので、気になる人は公式サイトでチェックしてみては(タイアップメニューの提供時間、および営業時間は店舗ごとに異なる。詳しくは公式サイトにて)。

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