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【プウ美ねえさんのお悩み相談】白髪染めがおっくうで仕方ありません

  • 2024.10.1

家族関係、恋愛、夫婦関係、仕事、結婚、介護、人生……サイ女読者のお悩みに“プウ美ねえさん”こと熊田プウ助が、いつもそばに置いておきたい“エプロンメモ”とともに回答します。

目次

・今回のお悩み:「白髪染めがおっくうで仕方ありません」
・プウ美ねえさんの回答
・今月のエプロンメモ

<今回のお悩み>「白髪染めがおっくうで仕方ありません」

【プウ美ねえさんのお悩み相談】白髪染めがおっくうで仕方ありませんの画像1
(C)熊田プウ助

プウ美ねえさん、こんにちは。毎回楽しみに読んでいます。

相談内容は「白髪」についてです。

体質的なものなのでしょうか。30代前半から出はじめ、40代の今では「ちらほら」どころじゃありません。同世代のかたと比べると、結構量が多いと思います。

最初は自宅で白髪染めやカラートリートメントを使って対処していたのですが、根っからのズボラなため、どうにもこうにも面倒で。爪や風呂場が汚れることも地味にしんどく、もう自分で染めることはあきらめることにしました。

とはいえ、毎回美容院で染めるのは高くて時間もかかるので、ここ数年は「白髪染め専門店」に通っています。が、最近はそれさえもおっくうで仕方ありません。

カットや通常のカラーリングなら「変化」がありますが、「白髪を黒くするだけ」のためにじーっと座っている時間が辛いです。染めても染めても生えてくる……の繰り返しが、不毛だと感じてしまいます。

家事で言うなら「料理」は楽しいけど、「洗い物や洗濯」は面白くないみたいな気持ちでしょうか。ただ、グレイヘアを目指す・そのまま放置するというような、ふんぎりもつきません。

どのような心持ちでいれば、前向きに「白髪染め」に向き合えるでしょうか。何かご助言をいただけましたらありがたいです。(くさぶえさん・42歳)

プウ美ねえさんの回答

おねえさんは体重100kg、まったく運動せず座りっぱなし寝っぱなしの55歳。もともと体が固いうえにお腹が大きいので、足爪を切るのが一苦労です。

しかし足のケアが不可欠な、絶対ゆずれない趣味があるのです。足フェチです。いつゲイ男性の足を愛でる機会があるかわからないし、その相手がおねえさんの足を愛でてくれないともかぎらない。そんなとき「爪が汚いから」と気おくれしていたら、貴重な相互足愛撫のチャンスを逃してしまいます。

それを避けるために、いつも巨大な腹にふぅふぅ言いながらケアしています。自分の足であっても、清潔にととのえると心がときめくものです。

貴女は「染め続ける」方向で決心をなさいました。「変化に対応するのは疲れるし、とりあえず黒を維持しとくか…」ぐらいの理由だと、当然しんどさが勝ってしまいます。おっくうさを乗り越えるコツは、黒髪であることを愛し、楽しむことです。無理やりトキメキをひねり出しましょう。黒髪にマッチするモノトーンコーデを極めるとか。和装や日本髪に挑戦するとか。もちろん毎日の自撮りは必須です。黒髪フェチの恋人を作るのもいいかもしれません。

おねえさんは今カッパのようなてっぺんハゲですが、若いころ金髪にしたり肩まで伸ばしたり、さんざんトキメキ尽くしたので悔いはありません。

黒髪でいることや似合う装いを楽しみ尽くせば、いつかグレイヘアに移行したり他の色に染める覚悟も自然にうまれます。現時点でそこまで黒にトキメキがないなら、刈り上げるとか、いっそスキンヘッドにするとか、比較的手入れが楽でワクワクできるスタイルに挑戦するのも手ですよ。

今月のエプロンメモ

気を悪くしないでいただきたいのですが、女性の髪色も男の足爪も、他人からすると「清潔でさえあればどうでもいい」ものです。とくに愛情がなければ堂々とナチュラルでいて問題ないのです。スカーフやバブーシュカなど、髪をおおってしまうおしゃれもありです。ヒジャブもかっこいいですよ。

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サイゾーウーマン2024.06.30

熊田プウ助(マンガ家)
1969年生まれ、ゲイ漫画家。『ホモ漫画家、ストリッパーになる』(実業之日本社)、『世界一周ホモのたび 狂』(ぶんか社)など著書多数。

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