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「なぜそこに?」大自然の中で見つけた、30年以上続く人気のくんせい専門店に行ってみた(北海道・石狩市)

  • 2024.9.30

HBCテレビ「今日ドキッ!」より、選りすぐりの情報をお届けします。

人里離れてポツンとたたずむ、知る人ぞ知るうまい店!今回の舞台は、言わずと知れたドライブスポット、北海道の港まち「石狩市厚田」にぽつんとあるお店を紹介しました。

なぜそこに?厚田の自然に囲まれた人気のくんせい専門店

人里離れたところにポツンとたたずむ、うまい店を発見!

Sitakke

石狩市厚田にあるという目的地は、一体どんなお店なのか…地元の人たちに聞いてみました。

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地元民:「食べたことあります。素材を生かした味でおいしい」

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地元民:「厚田でとれる魚のモノがある」

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地元民:「セイコーマートの右側の道路を川沿いに行けばいい」
しかし、その先は目印がないと言います。

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少し不安を抱えつつも、厚田のコンビニを出発地点として、さっそく捜索を開始!
しばらく“道なり”にクルマを走らせていると…

さらにクルマを走らせると...ポツンとたたずむお店を発見!

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スタッフ:「左側にキャンプ場の看板がありますね。まだ先のようなので行ってみましょう」
田んぼが見えて、さらにクルマを走らせると…

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スタッフ:「どんどん坂道をのぼって行く感じ…ありましたありました…このお店ですかね」

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スタッフ:「看板に“厚田くんせい”と書いてありますね」

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見つけました!
周りを畑や木々に囲まれた、ポツンとたたずむお店…

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その名も「厚田くんせい」 。
燻煙の良い香りがするなか、お店の前にはお母さんの姿が!

「厚田くんせい」の自慢の”くんせい”とは?

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平賀敏子さん:「ここで“くんせい”を始めて34年。ただ一筋にやって、気が付いたらそんな年齢になってました」

厚田くんせいの平賀敏子さん84歳です。
自慢の“くんせい”を見せてもらいました。

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季節によって変わる“くんせい”は、全て手づくり!
この日は、ししゃも、ほっけ、にしん…そして玉子が店頭に並んでいました。
どれも、絶妙な塩加減で、程よく脂がのっています。

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身は、ソフトで、しっとり! 指でも簡単に、ほぐすことができるんです。

くんせいの評判を聞きつけ、人里離れた場所にあるお店ですが、買いに来る人は絶えません。

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お客:「ここの道よく通るんですけど、いつも通るときにくんせいのいいにおいがしてたので…おうちに持ち帰って父と母と一緒に食べてみたいと思う」

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お客:「自分はお酒飲まないんですけど、妻がお酒のアテにするんじゃないかと思いまして」

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毎年、夏から秋にかけてのシーズンは、ツーリングやドライブのお土産として、“厚田くんせい”は、人気なんだそうです。

なぜ、この場所で営業を?「自然のなかで暮らす幸せ」

でもなぜ、この場所で、ポツンと営業をしているのでしょうか。

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敏子さん:「毎日、自然のなかで暮らしているのは幸せで…楽しいとおいしいモノを作ろうという気になりますので…“くんせい”につながっていると思う」

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平賀さんは、50歳の時にセカンドライフを考え、札幌から厚田にやってきました。

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当時、趣味だった “くんせいづくり” を “本格的に始めたい” ということで、周りに煙が気にならない、自宅の横に工房を建てたそうです。
30年以上、ほぼひとりでお店を切り盛りしていた平賀さん、実は…

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敏子さん:「3年前に(お店を)やめようと思った。そろそろ(体力の)限界だと思いましてね。今バトンタッチして孫がやってます」

伝統の”くんせい”の味を引き継ぐ、孫の思い

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去年から孫の美夕さんが“見習い”として、お店を切り盛りしているんです。

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美夕さん:「飲食(の仕事が)長かったので。調理なのでこれも」
仙台に9年ほど暮らし、居酒屋を4~5年やっていたという美夕さん。
敏子さんの“くんせい”は小さい頃から食べてきた味なので、なくなってしまうのは嫌だったと言います。

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“祖母の味”を守りたい。
その思いで孫の美夕さんは、祖母から作り方を学び、日々くんせい作りに励んでいます。

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味付けは天然塩のみ。
そのままの素材の味を楽しんでもらい、安心して食べてもらいたいと美夕さんは言います。

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味付けをしたあとは、約1日、天日干しにかけます。
そうすることで、魚のうま味もギュッと濃縮されるそうです。

さらに素材の味を生かすため、欠かせないのは、燻煙材です。

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美夕さん:「地元の間伐した木をもらって使っています。丸太を4つに切ってあとは “おがくず” と “灰” で調整していぶす」

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くんせいの種類や大きさによって、地元厚田のシラカバやアカシアなどの木を使い分けます。
燻して、冷ます行程を何度も繰り返し、1~5日間程度かけて、完成させていきます。

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こうして、厚田の自然の中でつくられた“くんせい”は、どれも絶妙な塩加減で、やわらかな食感、素材の旨味をしっかりと感じることができます。

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美夕さん:「作ったあと、出来が気になるときは私も食べるので息子も欲しがる」

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美夕さん:「ドライブがてら来て、季節の魚を買って帰ってもらうということを含めて楽しんでもらえるといいなと思う。知っている人の家に遊びにくる感覚ぐらいの気持ちで来てもらえたらうれしいなと思います」

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【厚田くんせい】

住所:北海道石狩市厚田区厚田1023
電話:0133‐78‐2865
営業時間:午前9時半~午後5時
休:不定休

札幌から国道231号線で厚田に入ると右側にコンビニ(セイコーマート)が見えます。
右折して、車で約10分。
道道11号線をまっすぐ進むと道沿いにお店が見えてきます。

※掲載の内容は番組放送時(2024年9月16日)の情報に基づきます。

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