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「絶対やらないと決めてました」続編決定が話題“万バズ漫画”作者の徹底的なこだわり【インタビュー・前編】

  • 2024.11.3
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「後の夫婦である」©湊ユウキ/アルファポリス

「お前、何者なんだ―?」

感情を表に出すのがちょっと苦手な男子大学生・あゆむ。ある日、道で目が合ってしまい見捨てられずに飼うことになった犬との“おかしな”生活を描く湊(みなと)ユウキさんによる『後の夫婦である』(2022年〜 / アルファポリス)。

二足歩行をしたり、人間用のトイレで用を足したりカップラーメンを啜ったり…人間味あふれる行動をする犬に困惑しながら、一度読み始めると先が気になって仕方がない読者が本作品連載開始後に続出しました。

また、11月1日には発行元のアルファポリスより、本作の続編制作決定(2025年初春公開予定)のニュースが発表され、大きな反響を呼んでいます。

著者の投稿に「12万いいね」

2023年2月、著者である湊ユウキさんが『後の夫婦である』のコミックス第1巻の発売をきっかけにTwitter(現X)に第1話を投稿すると大反響。2024年10月末までに1.6万ものリポスト、いいね数は12万を数えてます。

今回、湊さんに本作品にかける想いやバズった当時の心境などを伺いました。

(前後編の前編)

「犬」に絶対やらせないと決めていたこと

――『後の夫婦である』を連載することになったきっかけを教えて下さい。

湊ユウキさん(以下湊) アルファポリスさんの「第15回漫画大賞 秋の陣」で特別賞をいただいたのがきっかけです。2回目の応募になるのですが、1回目の応募の時に受賞はできませんでしたが、作品に対してプロの編集者の方からの講評をいただきとても参考になったのを覚えていたので、再び応募したら賞をいただけたという経緯です。

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出典:アルファポリス

ーー男子大学生とおかしな犬という設定やストーリーはどのように作られていったのですか?

 まずタイトルである『後の夫婦である』を先に決めました。当時SNSでこの言い回しが“バズワード”になっていたので使いたいなと。その後、具体的なキャラクターやストーリーを考えていきました。

ーータイトルから先に決めていくのは通常の手法なのでしょうか?

いえ、かなりレアパターンです笑。

ーーメインキャラクターのあゆむと「犬」で、こだわっていた点はありますか?

あゆむは感情を表に出さない、一見ドライに見える一方で「犬に対して深い愛情を持っていること」を大切にしました。対して「犬」は、人間臭い行動をするというのが特徴なのですが、その中で絶対やらないと決めていたのは“決して人間の言葉を話さない”ということです。あゆむと言葉で意思の疎通が取れてしまうと、すれ違いのコント感が出なくなってしまうかなと思ったので。

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「後の夫婦である」©湊ユウキ/アルファポリス

ーーストーリーについてはどうでしょうか?

アンジャッシュさんのコントのようにあゆむと「犬」がすれ違いながら進んでいくことを意識しました。また、私の他の作品はテンションが高くなりがちなのですが、『後の夫婦である』に関しては、あえて波がないような“やさしい世界”を描くことを意識していました。

ーー第1巻の発売に際してのツイートがバズりましたが、この大反響は当時どう感じましたか?

はじめ何が起こったかわかりませんでした笑。現在まで約12万ものいいねをいただいており、これは普段マンガを読んでいらっしゃる方以外にも作品が届いたのだなと嬉しく思っています。

ーー特に嬉しかったコメントなどはありましたか?

湊 「10年ぶりにマンガを買いました」というコメントは嬉しかったですね。あとは、皆さんが読んで困惑している反応を見るのは楽しかったです笑


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【第1回】「犬苦手なんだよね…」捨て犬との出会い《漫画・後の夫婦である》
【第1回】「犬苦手なんだよね…」捨て犬との出会い《漫画・後の夫婦である》

第3回まで無料で読める!『後の夫婦である』


「後の夫婦である」©湊ユウキ/アルファポリス

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。

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