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美人姉妹が営む居酒屋の名前は「ぼったくり」…店名に秘められた“真意”とは?

  • 2024.10.27
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「居酒屋ぼったくり」 ©秋川滝美・しわすだ/アルファポリス

「ぼったくり」という言葉を辞書で調べてみると「脅して金を取ること。また、法外な値段を払わせること。」(出典:『精選版 日本国語大辞典』)とあります。

そんな怪しく危険な意味を持つ「ぼったくり」を店名にした居酒屋を営む女性店主・美音(みね)と妹の馨(かおる)。そんな美人姉妹と常連客とのふれあいや美音特製の美味しそうな料理を描いたのが『居酒屋ぼったくり』(しわすだ/漫画 秋川滝美/原作)です。

累計98万部を突破したライトノベルを2016年にコミカライズした本作は、その後2018年にはドラマ化されるなどメディアミックスが話題になった大人気シリーズです。

店名に込められた深い意味

第1話『暖簾の向こう側』では店名『ぼったくり』の理由が描かれています。

初代店主である美音姉妹の父が「誰でも買えるような酒や、どこの家庭でも出てくるような料理で金を取るうちの店は、もうそれだけで『ぼったくり』だ」とよくつぶやいていました。

さらに、父の作った料理を口にしたお客さんが思わず笑みを浮かべる、そんな一皿を出せたときにお客さんは払ったお金が惜しくないと考えており、自分はまだその境地に達していないことから『ぼったくり』と名付けたのでした。

亡き母の思い出の味を再現

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「居酒屋ぼったくり」 ©秋川滝美・しわすだ/アルファポリス

第2話『想い出に付ける付箋』では、早くに母を亡くした女性アキが、母の思い出の味だという“人参の葉っぱ”を使った料理を美音にリクエストします。母の味を完全に再現するのではない、“美音オリジナル”の人参の葉っぱ料理を出すとアキは大満足。

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「居酒屋ぼったくり」 ©秋川滝美・しわすだ/アルファポリス

全く同じ味でなくても、美音の出す葉っぱ料理が“付箋(タグ)”として母との思い出の引き出しを開けてくれるのでした。

このように、単なるグルメ漫画ではない本作品は読むと読者の心と体、そして胃袋を癒やす秀逸な作品なのです。


【第3回まで無料】『居酒屋ぼったくり』

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【第1回】暖簾の向こう側《漫画・居酒屋ぼったくり》
【第1回】暖簾の向こう側《漫画・居酒屋ぼったくり》

※本記事はコンテンツの権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています。

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