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お金持ちになる人がやっている『いちばん近道』なお金の増やし方を家計のプロが解説

  • 2024.10.6

100世帯以上の家計を診断してきたプロが断言する「やらなきゃ損!」な内容をご紹介。

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資産形成の制度として、最近よく耳にするNISAとiDeCo。お金を増やしたい人なら、既にやっているか、これからスタートしたいと考えているだろう。「もちろん、お金を増やす方法のひとつだが、このような資産運用とは別に今すぐ誰もが簡単に始められることがあります」と、ファイナンシャルプランナーの近藤賢一先生が教えてくれた。100世帯以上の家計を診断してきたプロが断言する「やらなきゃ損!」な内容をご紹介。

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お金持ちになれる人が実践する「お金との付き合い方」って?

「お金を増やす前にまず、お金との正しい付き合い方を知っておくことが先決です」と近藤先生。一生ものの基礎知識として知っておきたい、お金との正しい付き合い方を紹介する。

ダイエットと同じプロセスを踏むのが成功への近道

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「家計を見ている中で多い失敗パターンが、いきなり『節約しなくちゃ』『貯金しよう』から入ってしまうケース。

マネー管理はダイエットと同じと考えてみてください。ダイエットしたいからと、いきなり闇雲に走ったり、焦って食事を抜いたり……。

こんな無理な方法では意欲も続かず、たとえ痩せたとしてもリバウンドしてしまいがち。

頑張りや根性に頼るのではなく、無理なく賢くお金を増やす方法を選択しましょう。

それには3つのステップを踏むのが基本です」(近藤先生・「」内以下同)

<近藤先生に聞く! お金との正しい付き合い方 3ステップ>

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【Step1.現状を把握する】

自分の家計=お金の流れや収支をよくわかっていないという人は、案外多いもの。でも、ダイエットと同様ながら、現状把握は言わずもがな重要。

「毎月いくらくらいの赤字があるか」「毎月お金をいくら貯められているか」「何の費目にどれくらいのお金を使っているか」など、お金の流れや収支を必ず把握して。

最近ではクレジットカードなどと連携できるマネー管理アプリも豊富にあるので、ぜひ活用してみよう。

【Step2.目標を設定する】

お金の流れや収支を把握できたら、次は目標を設定して。「自分は何にお金をかけたいのか」、子どもがいる人なら「教育費にはどれくらいかけたいか」、車が好きな人なら「何年後に次の車を買い替えたいか」など。旅行などの娯楽や老後についても同様。

「これは贅沢すぎるかな?」「私には無理だよね……」などは考えず、あくまでも理想や夢を掲げる気持ちでOK。

ダイエットでいうところの「体重を−5kgを達成する!」などに該当。

【Step3.具体策を考える】

最後に目標を実現するためにはどうしたらよいか、具体策を考えよう。例えば、何を節約するか、どんな金融商品でお金を増やすかなど。

ダイエットでいうなら、「私は筋トレが苦手だから、食事改善に集中しよう」「自分は食べるのが大好きだから、食事制限ではなく、ジョギングを始めよう」など。

これも他の人のマネをするのではなく、自分に適した策を考えるのが大切。

具体策が決まったら、あとはコツコツと続けるのみ!

お金を増やすなら“お金のデトックス”が効果あり!

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「お金を増やすための近道はズバリ、“お金のデトックス”です。

デトックス=出す、増やしたいのに出す?と思いますよね。解説していきましょう。

そもそも、お金に対してできることは『稼ぐ』『削る』『増やす』の3つのみです。

この中で最も簡単に取り掛かることができ、ストレスを感じにくいうえに効果が確実にあるのは、『削る』というアクション。

私は削ること=お金のデトックスと表現しています。言い換えるなら『無駄を省く』といったところでしょうか。

具体的には固定費のデトックスをおすすめしています。

毎月の固定費さえデトックスできれば、普段の生活を特別変えなくても、普通に生活していくだけで節約が叶います。

例え少額でも、長期的に積み重なっていけば、効果は想像以上にありますよ。

ストレスを与えるような日々のチマチマした節約は効率的ではなく、モチベーションも続きません。

これは、実際に100世帯以上のクライアントさんの相談に対応してリアルに感じていることです」

無理なくお金を増やすには「固定費の無駄」を省くこと

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固定費の中でも、是が非でもデトックスすべき費目は以下の通り。読者の皆さんの中にも、耳が痛い人がいるかも!?
後回しにせず、早速今からでも取り組んで。始めるのが早ければ早いほど、お金がより早く増えるはず。

・携帯費……月1万円以上の人は早急に対応を

契約している携帯会社を変えるまでせずとも、プランの見直しは必須。月の携帯代が1万円以上の人は早急に行って。

究極の理想は格安SIMに変更することだけれど、プランの見直しだけでも実行できれば、お金のデトックスが叶うはず。

もし、月5,000円を節約できたら、1年間で−6万円。現在30歳の人で、80歳までの50年間携帯を使うと仮定すると、トータル300万円もデトックス可能!

・住居費……手取りの3割が目安

一般的に住居費の目安は、家賃・住宅ローンともに手取り月収の3割程度と言われている。これ以上の割合の住居費を支払っている人は、見直す必要あり。

住宅ローンの場合は「“(銀行などから)借りることができるお金”と“返すことができるお金”は違う」ということを理解することも大切。

住宅ローンの返済が負担なら、住宅ローンの借り換えを検討しても。

月5,000円〜10,000円でも下がれば、35年ローンの場合は210〜420万円ものデトックスに。

・不要なサブスク費……意外とあるある!

契約していることをすっかり失念しているサブスクはない? 「月額100円だから、まぁいいっか!」と放置していたり、解約したつもりができていなかったり、そもそも解約方法がわからなかったり、理由はさまざま。

銀行口座から引き落としされているけど、何のサブスクかわからないうえに調べるのも面倒なんてケースも。

もし、月額500円のサブスクを契約したまま放置していた場合、1年間で6,000円、10年間で60,000円の無駄な出費が。

・保険費……本当に自分に合っている?

民間の医療保険は、自分のライフステージ(転職、結婚、出産、マイホーム購入など)に合わせて選ぶ・見直すのが基本。

既に加入している人は現在の自分に合っているのか、今の時代に合っているのかなど、疑うくらいの気持ちで見直すと、最適な答えが出せるはず。

その際は以下の①〜④を踏まえることが大切。正しく見直すことができれば、年間10万円以上、30年スパンで300万円以上のお金のデトックスも夢じゃない!

<保険の見直し時に考えたい4つのこと>

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Peter Cade

①年金制度について

年金には、遺族年金・障害年金・老齢年金の3つがあるけれど、もしケガをして障害が残ってしまったときや老後を迎えたときに、国がいくらお金を出してくれるかを事前に把握しておくこと。そうすれば、「医療保険が本当に必要か」「具体的にどれくらいの保障が必要か」などが見えてくるはず。

②高額療養費制度について

高額療養費制度とは、医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1ヵ月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を国が支給する制度。年齢や所得によって異なるが、例えば、100万円の治療をしたら、自己負担は10万円程度で済むといった感じ。この制度も考慮しながら保険の見直しをして。

③現在の医療について

医療技術は日進月歩のため、治療内容などは時代とともに変化。そのため、昔に加入した保険では現在の医療をカバーできないことが。近年は入院日数の短縮化により、医療保険に加入していても思っていたほどの入院給付金が受け取れないというケースも。安いから加入するという考えはやめよう。

④お勤めの会社の健康保険組合について

大きな会社には、健康保険組合があるケースが多い。健康保険組合とは全国健康保険協会と健康保険組合のことで、加入者の病気やケガ、出産、死亡などの際に医療費を負担したり、給付金を支給したりしてくれる組合。そのため、民間の医療保険だけに頼らず、この保険組合を上手に活用しない手はない。

お小遣いを削るのは節約ストレスの呼び水となりがち

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Eleganza

食費やお小遣いを削る=デトックスするのは、想像以上にストレスになりやすいもの。

だからこそ、固定費の中でストレスなく節約できるものから見直しをするのが賢明

無理をしないから、継続も可能。結果的に余ったお金は、資産運用などに回すこともできるから、ダブルでお金が増えることも期待できそう。

ぜひとも、この機会に近藤先生のアドバイスを取り入れてみて。

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Women’s Health

教えてくれたのは…

ファイナンシャルプランナー 近藤賢一先生

FP事務所RAC代表。CEOキッズアカデミーを運営するほか、キッズマネースクールでの認定講師、住宅FPエキスパートとしても活躍する。「知らずに損する人生を無くしたい」という想いのもと活動する独立系ファイナンシャルプランナーで、年間100世帯以上の相談に対応。金融教育だけでなく、学生が社会で活躍するための人間教育も行う。大学卒業後はアメフト選手としても活躍し、南山大学アメリカンフットボール部監督の経歴も持つ。
子どもを守るお金の教育 教えて!こんけん先生 では、無料で役立つ情報を提供する公式LINE、ポッドキャストなどを展開中。

Text:Eri Hamada


Kanna Konishi ウィメンズヘルス・副編集長

編集者として多くのメディアに携わったのち現職。健康オタク歴20年、趣味は"毒出し"で、体と心と部屋を効率よく整え、環境にもいい健康法を探るのがライフワーク。チアリーダー経験あり、勝手に人を応援しがち。仕事では「心から推せるものしか紹介したくない!」と目を血走らせ、常に情熱大陸に上陸中。

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