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「プロテインは腎臓や肝臓などに悪い?」筋肉博士・山本義徳先生の回答は…

  • 2024.9.30

筋トレ&ボディメイクに関するウワサ。その中で気になる疑問をピックアップし、筋肉博士・山本義徳先生にお答えいただく本企画。

ボディビルダーの世界大会で優勝した経験を持ち、数多くの有名アスリートを指導した経験もある山本先生は、VALXのYouTubeチャンネル『VALX 山本義徳 筋トレ大学』でさまざまな情報を発信しています。

今回の質問は「プロテインは腎臓や肝臓に悪いので飲まないほうがいいのか」について。定期的に話題に挙がるテーマですが、山本先生の意見は。

Q.腎臓や肝臓を悪くする可能性がある、プロテインのNG な飲み方はありますか?

A. プロテインは、1950年代ぐらいに登場して以来、ボディビルダーはプロテインをたくさん飲み続けてきましたが、プロテインの飲み過ぎで肝臓や腎臓を壊したというボディビルダーはいないです。

そうした歴史からもプロテインの安全性は証明されていますが、実際に研究も行われていて、体重1kgあたり3.3gのタンパク質を1年摂取しても、健康に悪影響はなかったという内容です。体重1kgあたり4.4gを摂った経験もありまして、それを6週間続けても健康に悪影響はありませんでした。

体重1kgあたり4.4gというのは本当に超大量です。体重×3.3gのプロテイン摂取は結構やっているボディビルダーは多いと思いますが、少なくとも1年継続しても問題はなかったという結果です。

あとは、日本腎臓学会なども軽度の腎臓病であればタンパク質の摂取に問題はなく、普通の人、あるいは軽度の腎臓病でも、むしろタンパク質はきちんと摂ったほうがいいということになっています。

次:では、なぜプロテインは腎臓に悪いという説があるのか?

では、なぜ腎臓に悪いという説があるのか。これは、タンパク質の中でもとくにトリプトファンが問題になってしまいます。

トリプトファンが体内でインドール、さらにインドリルというのになって、それがさらにインドキシル硫酸になります。そのインドキシル硫酸が腎臓にダメージを与えるということが分かっているので、インドキシル硫酸が大量にできるようなタイプの人は、もしかしたら腎臓に問題が起こるかもという可能性は否定できません。

ただ、インドキシル硫酸は腸内の善玉菌が多いと出ません。腸内環境の悪い人が超高タンパクを取った場合に、もしかしたら腎臓に負担がかかるかもしれないということで、一般的な人にはほとんど問題ないということが分かっています。

もし超高タンパク質から腎臓を守りたいということであれば、腸内環境を整えるようにしましょう。

「運動」で腸内環境を整えるには?おすすめの種目、トレーニング頻度

回答者プロフィール

山本義徳(やまもと・よしのり)

静岡県出身の日本のボディビルダー、トレーニング指導者。メジャーリーガーや総合格闘家などをはじめ、多くのクライアントを指導している。サプリメントにも精通しており、サプリメント博士の異名を持つ。2019年4月に開設したYouTubeチャンネル『山本義徳 筋トレ大学』は登録者数72万人を超える。一般社団法人 パーソナルトレーナー協会理事。

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

【You Tube】
山本義徳先生の知識と経験に基づいたトレーニング方法や、プロテインやサプリメントの情報を科学的根拠(エビデンス)に基づいて、YouTube動画を随時更新しています。
https://www.youtube.com/channel/UC7F_CLFtxDetmUnORgmwImg

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<Edit & Photo:編集部>

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