世界でいちばん“賃金上昇率”が高い国はどこ？3位は『リトアニア』、2位は『ハンガリー』！気になる第1位はどこの国？

賃金上昇率は、経済の成長や労働市場の変化を示す重要な指標です。世界の国々では、物価や労働力の供給に応じて賃金がどのように変動しているのでしょうか？

今回は、「2023年の賃金上昇率」ランキングをもとに、上昇率の高い国トップ3を紹介します。日本の賃金上昇率についても記事の高半分で取り上げておりますので気になる方はチェックしてみてくださいね。

第3位リトアニア（1,052.41％）

第3位にランクインした『リトアニア』は、バルト三国の一つとして経済成長を遂げています。賃金上昇率は1,052.41％と、2023年に大きな伸びを見せました。リトアニアではITや製造業などの産業が急速に発展しており、特に技術職の需要が高まっています。

政府による税制改革や、欧州連合（EU）からの支援も賃金上昇に寄与しており、労働者にとって魅力的な職場環境が整いつつあります。また、若い世代の人口が増加していることも、賃金アップの背景にあります。

続いて第2位は『ハンガリー』です。2023年の賃金上昇率は1,110.36％という驚異的な数字を記録しました。ハンガリーでは外資系企業の進出が進み、特に自動車産業やテクノロジー関連の企業が多くの雇用を生み出しています。

政府も積極的に外国企業の誘致を進め、経済が急速に拡大した結果、賃金の上昇が加速しました。また、労働者のスキルアップを支援するプログラムが充実しており、高賃金職への転換が進んでいる点も賃金上昇の要因の一つです。ハンガリーは今後も成長が期待される国です。

第1位に輝いたのは『エストニア』で、賃金上昇率はなんと1,266.14％。このバルト三国の一つは、IT技術やデジタル経済を強力に推進しており、「電子国家」として世界的に注目されています。

エストニアではスタートアップ企業が急成長し、主にデジタルサービスやフィンテックの分野での雇用機会が増加。政府の柔軟な労働政策や優れたデジタルインフラに支えられ、賃金が急速に上昇しています。労働者にとっては非常に魅力的な環境であり、エストニアは引き続き革新的な経済成長を続けるでしょう。

今回のランキングでは、エストニア、ハンガリー、リトアニアが賃金上昇率のトップ3にランクインしました。これらの国々は、急速な経済成長や技術革新を背景に、労働者の賃金が大幅に上昇しています。

一方、日本の賃金上昇率は他国から大幅に遅れを取っていて99.37％であり、32か国中最下位と賃金面での停滞が課題です。今後、日本もこれらの国々を参考にし、労働環境の改善や技術革新を通じて賃金アップを目指すことが出来るのでしょうか。

出典：GLOBAL NOTE 世界の賃金上昇率国別ランキング・推移