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バスの中じゃなくても押せる『降車ボタン』 “設置した理由”を聞いてみた

  • 2024.11.3

窓口に用事がある際に呼び鈴が設置してあると、大きな声で呼びかける必要がなく、便利ですよね。

X(旧Twitter)に投稿された、あるバス営業所窓口の遊び心あふれる「呼び出しブザー」が話題になっています。いったいどんなブザーかというと…?

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画像提供:東京都交通局

こちらは、都営バス北自動車営業所練馬支所の定期券発売窓口。呼び出しブザーがなんと、バスの降車ボタンになっています!

これは心躍りますね。バスに乗っていて、このボタンを押すのが好きという方も多いのではないでしょうか。バスの窓口であることがわかりやすいところも魅力的です。

なぜ窓口の呼び出しが降車ブザーなのでしょうか?東京都交通局のご担当者さんに、詳しくお話を伺いました。

家庭用のドアチャイムを設置していたところ…

---とてもめずらしい光景に驚きました。こちらにバスのボタンを設置したきっかけを教えてください。

「これまでは、窓口においでいただいたことをお知らせいただくために家庭用のドアチャイムを設置しておりましたが、経年劣化により、強風でも反応してしまう不具合が生じたことから交換することにしました。その際、職員から『新しいドアチャイムを購入するより、バスの降車ブザーを利用することで、バスの車庫らしさを出せないか』との発案がきっかけです」

---ナイスアイデアですね!こちらのブザーは、以前バスで使用されていたものを再利用されたのでしょうか?

「車両整備担当に相談したところ、廃車車両から外した使用可能のブザーと手摺りがあるとのことで、再利用しました

---実際に使われていたものだと思うとさらに愛着が増しそうです!いつ頃からこのボタンを設置されているのでしょうか?

「本年6月頃に設置いたしました」

---お客様からは何か反響はありましたか?

「大きな反響はありませんが、降車ブザーに気づいたお子様から『あー!』と声を上げていただき、うれしく思いました

---バスの停車ボタンを押すのが好きな子は多いですものね!

廃車車両から外した使用可能のブザーを呼び出しチャイムとして活用するという、素敵なアイデアのリサイクル。バス会社ならではの遊び心に、クスッとした方も多いようです。



取材協力:東京都交通局(公式Webサイト