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山下智久主演で実写ドラマ化された話題作。天気予報を武器に自然災害から命を守れ!『BLUE MOMENT ブルーモーメント』

  • 2024.9.30

集中豪雨、河川氾濫、台風。それらによってもたらされる被害を目にするたび、悲しみと共に他人事ではないと自分を戒める。人間は自然にはかなわないと分かっていても、あらがいたい。守りたい。忘れない。そんな思いを胸に秘め、戦う人がいる。『BLUE MOMENT ブルーモーメント』(小沢かな:著、荒木健太郎:監修/KADOKAWA)は、知恵と知識で気象災害に立ち向かう人たちを描く本格気象マンガだ。

本作は山下智久主演で実写ドラマ化。自然災害から人命を守るために活動するSDM本部(特別災害対策本部)が舞台だ。災害発生現場の最前線で奮闘する「雲王子」こと晴原柑九朗(はるはらかんくろう)のもとに、名前がきっかけで採用された雲田彩(くもたあや)がやってくる。

「天気予報が存在するたったひとつの理由とは?」太古の昔から行われてきた天気予報をもとに、「大事な人の未来」を必死で守ろうとする人たちの姿を描いていく。

自然の前では人があまりにも無力であることを、わたしたちは幾度となく目の当たりにしてきた。

「こんなことになるとは思わなかった」 「明日が来ることは奇跡」

作中で災害に巻き込まれた人々から発せられる言葉は、どれも重く心に刺さるものばかり。当たり前に過ごせる毎日が、いかに奇跡であるかを思い知らされる。けれど少し時間が経てば「自分は大丈夫」と正常バイアスが働き、恐怖や悲しみを忘れてしまうのが人間だ。本作はそんなわたしたちに、大切なことを教えてくれる。

災害がテーマのため辛いエピソードも多いが、随所に描かれる空の美しさに圧倒される。タイトルの“ブルーモーメント”とは、夜明け前や夕焼け後の一瞬に、空が濃い青色に包まれる現象のことだ。学生時代には航空部に所属し、自家用操縦士の資格を取得するほど空が好きな著者が描く“ブルーモーメント”は必見!

自然災害は誰のせいでもない。でもできることは必ずある。本作を読めば、自分自身、そして大事な人を守るために意識が変わるはずだ。

文=ネゴト / Ato Hiromi

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