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京都の喫茶店23選|定番のレトロな老舗から、穴場の純喫茶まで

  • 2024.10.1

珈琲専門店も多く、古くから喫茶店文化が根付く京都。今回は『るるぶ&more.』でご紹介したなかから、京都のおすすめの喫茶店をピックアップ。老舗喫茶から、元銀行や銭湯だったレトロな建物を利用した喫茶店、クリームソーダや玉子サンドなど、懐かしい喫茶店メニューに出合えるお店まで、古都京都にはおすすめしたい名店がズラリ!今度の京都旅行の楽しみのひとつに、歴史や文化を感じる喫茶店巡りはいかが?

Shop.1 【京都河原町】まるで宝石のよう! 名物「ゼリーポンチ」にうっとり/喫茶ソワレ

るるぶ&more.編集部

花街・祇園の入り口、京都河原町駅すぐ。春の桜並木でも有名な高瀬川沿いにある「喫茶ソワレ(きっさそわれ)」は、昭和23年(1948)創業の老舗喫茶店。フランス語で「夜会」を表す店名の通り、扉の向こうは、幻想的なブルーの光に包まれた空間が広がります。

「お客さまの会話がBGMになる」という初代の思いから、BGMをかけていない店内は、繁華街の喧騒とは無縁の世界。会話や読書をゆっくりと楽しむことができます。

「ゼリーポンチ」750円
「ゼリーポンチ」750円

お目当ては、名物「ゼリーポンチ」。今から約50年前に2代目のご主人の奥さまが発案されたものだそう。100年以上変わらない製法で作られている天然サイダーに、赤や青、黄などの5色のゼリーを浮かべ、レモンやキウイ、さくらんぼでおめかしを。きらきらと宝石のように輝く姿に思わず見とれてしまいそう。

ひと口含むと、サイダーの繊細な泡がしゅわしゅわと弾け、ゼリーのやさしい甘みと最高の相性!きめ細やかな泡はすぐに飛んでしまうのでご注意を。写真をさっと撮って味わうのがツウの楽しみ方です。



Shop.2 【京都河原町】文化とアートの香りただよう大人のサロン/フランソア喫茶室

るるぶ&more.編集部

サブカル好きならぜひ訪れたいのが、クラシカルな老舗喫茶店「フランソア喫茶室(ふらんそあきっさしつ)」。注目したいのは、豪華客船のホールをイメージしたという天井の高い建築や、レトロなステンドグラス。映画や古い小説のワンシーンに登場しそうな異空間は、文学やアート好きの心をくすぐります。

るるぶ&more.編集部

クラシックの名曲を聴きながら、チーズケーキとコーヒーでちょっとひと息。優雅な午後のひとときを過ごすのにピッタリです。



Shop.3 【京都市役所前】常連さんを気取りたい!コーヒー好きが通う店/六曜社 地下店

るるぶ&more.編集部

「六曜社 地下店(ろくようしゃ ちかてん)」は、京都のコーヒー好きに聞けば必ず名前があがる昭和25年(1950)創業の喫茶店。コーヒーは全て自家焙煎で、4種類の厳選豆をブレンドした店主こだわりのハウスブレンドはぜひ注文してみて。

手前から、手作りドーナツ180円、コーヒー500円〜
手前から、「手作りドーナツ」200円、「コーヒー」500円〜

手作りのドーナツは、さっくりとした食感で、コーヒーとの相性抜群です。



Shop.4 【出町柳】京大生になったつもりでモーニングを満喫!/進々堂 京大北門前

進々堂 京大北門前
進々堂 京大北門前

昭和5年(1930)に創業して以来、京大生などの学生御用達として利用されている老舗の喫茶店「進々堂 京大北門前(しんしんどう きょうだいきたもんまえ)」。海外の古いカフェのようなレトロモダンな雰囲気が、まるで学生時代に戻ったかのように気分を盛り上げてくれます。

進々堂 京大北門前
「自家製カレーパンセット」モーニング12時まで1000円

メニューは、モーニングのクロワッサンセットや、1日中オーダーできる自家製カレーパンのセットなど。軽くランチを済ませたら、さっそく学生街へと繰り出しましょう。



Shop.5 【長岡天神】レトロ喫茶店のダブルプリンがエモい!/喫茶フルール

喫茶フルール
喫茶フルール

「喫茶フルール(きっさふるーる)」があるのは、阪急長岡天神駅から徒歩約2分、長岡天神駅ホームの目の前です。店内は想像を超える立派さ。三角屋根の高い天井にかけられた、たっぷりギャザーをとったビロードのカーテンと大きなシャンデリアが目をひきます。

喫茶フルール
人気の「ダブルプリン」1200円

「喫茶フルール」を目指す女子たちご指名の一品は「ダブルプリン」。レトロな、厚みのあるプリン皿に並んだ2つのプリンがとってもキュート!オーブンで焼き上げる昔ながらの作り方で、カラメルソースも手作り。スプーンをそっと入れて、ひと口運べばカラメルの香ばしい香りと純粋なカスタードプリンの素朴な味わいが広がります。

1つを2人でシェアするのもOK。スプーンを2つ付けてくれる心遣いもうれしいですね!

■喫茶フルール(きっさふるーる)
住所:京都府長岡京市天神1-8-2
TEL:075-951-6759
営業時間:10〜21時(20時30分LO) ※モーニングは10~11時、日替わりランチは火〜金曜の11時45分〜14時30分
定休日:月・火・水曜(祝日の場合は営業、木曜休み)



Shop.6 【今出川】どの色にする?カラフルでレトロなクリームソーダ/喫茶ゾウ

るるぶ&more.編集部

今出川駅から徒歩約10分、京都御所の西部に位置する「喫茶ゾウ(きっさぞう)」。御所の木々の緑を横目にたどり着いたカフェは、昭和レトロな店構えが印象的です。

クリームソーダ 各660円(クッキー付は各760円)
「クリームソーダ」各660円(クッキー付は各760円)

レトロなお店の雰囲気に合わせたメニューを…と考案したのが、昔ながらの喫茶店の定番メニューである「クリームソーダ」です。「喫茶ゾウ」の「クリームソーダ」は、メロン、ブルーハワイ、ストロベリーの3種類。ソーダに浮かぶアイスの上には、店のロゴにも登場するゾウのクッキーをトッピング。このかわいらしさがたまりません!

京都散策のコースにぜひ「喫茶ゾウ」を追加してみてくださいね。



Shop.7 【烏丸】老舗が提案するサステナブルなおもてなし/小川珈琲 堺町錦店

るるぶ&more.編集部

「小川珈琲 堺町錦店(おがわこーひー さかいまちにしきてん)」は、京の台所として地元の人にも観光客にも親しまれる、錦市場からほど近い場所にあります。
築100年以上の伝統的な京町家を改装した店舗の扉を開けると、黒やグレーのシックな色味で統一された空間が広がります。梁など、町家の要素を残しながら、スタイリッシュな家具を配するなど、町家に現代風のエッセンスを取り入れています。

るるぶ&more.編集部

こちらで扱っているコーヒーは、生産者の暮らしと自然環境保護の力添えとなる、独自の基準を満たした「GRANCA(グランカ)」とよばれるエシカルコーヒー。これらの銘柄のブレンドを中心に8種類のコーヒーが楽しめます。

コーヒーはオーガニックコットンを使用したネルドリップで抽出。ペーパードリップよりもお湯が通り抜けるのが早く、コーヒーオイルを多く抽出しやすいので、やわらかく、マイルドな口当たりになるそうです。

「モーニングメニュー」1300円
「モーニングメニュー」1500円

モーニングメニュー(7~11時)でおすすめなのが、炭焼きトースト 糀バター、目玉焼きとポテト入りソーセージ。パンは京都産小麦食パンか、全粒粉食パンの2種類から選べます。

また、バターには京都の老舗酒蔵「佐々木酒造」の米糀を混ぜ込んだり、卵は丹波産のものを使ったりと、メイドイン京都にとことんこだわった食材を使用。「京都に来た!」という気持ちを更に盛り上げてくれそうですね♪

■小川珈琲 堺町錦店(おがわこーひー さかいまちにしきてん)
住所:京都府京都市中京区堺町通錦小路上ル菊屋町519-1
TEL:075-748-1699
営業時間:7~20時(19時30分LO)
定休日:無休



Shop.8 【烏丸御池】元銀行金庫をリノベ!京都人に愛される老舗喫茶/前田珈琲 文博店

るるぶ&more.編集部

昭和46年(1971)、京都で創業した「前田珈琲(まえだこーひー)」。「文博店(ぶんぱくてん)」があるのは、明治39年(1906)に建てられた旧日本銀行京都支店で、国の重要文化財に指定されている京都市文化博物館別館。別館内にある元金庫室を、当時の面影を残したまま、喫茶店として営業しています。

金庫室の名残が感じられる分厚い扉やレンガ造りの赤い壁、アンティークなインテリアに出迎えられ、まるでタイムスリップしたかのよう。

「文博店限定モーニングセット」850円 ※1日限定20食
「文博店限定モーニングセット」900円 ※1日限定20食

こちらは一日20食限定の「文博店限定モーニングセット」。京都の老舗ベーカリー「進々堂」の生山食パンを使い、シャキシャキレタスにトマト、キュウリ、ハムとボイル玉子をはさんだボリューム満点の一品。

コーヒーは前田珈琲定番の龍之助ブレンド。ほどよい酸味とコクのある甘さがたまらない!あと味はすっきりしていて、毎日でも飲みたくなる味わいです。

■前田珈琲 文博店(まえだこーひー ぶんぱくてん)
住所:京都府京都市中京区東片町623-1
TEL:075-255-1221
営業時間:10~19時(18時30分LO)
定休日:月曜(祝日の場合は営業、翌日休み)



Shop.9 【京都市役所前】ふわっふわの食感にラブコール多数!/スマート珈琲店

スマート珈琲
スマート珈琲

昭和7年(1932)創業の「スマート珈琲店(すまーとこーひーてん)」。自家焙煎後に2日間寝かせた豆を使う「珈琲」600円のほか、「ホットケーキ」750円など喫茶メニューも充実しています。木の温もり漂う空間も素敵。

スマート珈琲
「フレンチトースト」750円

人気スイーツの「フレンチトースト」は外側をカリッと焼き上げた分厚いトースト。初代が考案したものなのだとか。シロップをたっぷり染みこませて味わいたいですね。

 

Shop.10 【祇園四条】胸キュンまちがいなし!こだわりクリームソーダ/やまもと喫茶

やまもと喫茶
「クリームソーダ」700円

昔ながらの喫茶店を愛する店主がその雰囲気やメニューを再現し、居心地のいい空間を提供する「やまもと喫茶(やまもときっさ)」。焼たまごサンド650円などが人気メニューです。

こちらのお店のオススメメニューは、クリームソーダ。注文ごとにソーダ缶を開けるためシュワ~感が強めです。レトロかわいいグラスと実は2個入りチェリーにキュンとします。バニラアイスがすぐ溶けないよう、大きな氷を使っているのもポイントです。

■やまもと喫茶(やまもときっさ)
住所:京都府京都市東山区白川北通東大路西入ル石橋町307-2
TEL:075-531-0109
営業時間:7~17時
定休日:火曜

 

Shop.11  【西院】夕方は会える確率大!看板猫のいるカフェ/喫茶とアンティーク雑貨 サイドロップ

るるぶ&more.編集部

「喫茶とアンティーク雑貨 サイドロップ(きっさとあんてぃーくざっか さいどろっぷ)」があるのは阪急西院駅北改札口から徒歩約1分の場所。駅の南で、西大路通の西側は飲み屋街として栄えていますが、大通りを挟んで東側には、下町情緒あふれる風景が広がっています。

店内は、飴色に変化した木の風合いがレトロ。レジカウンターや椅子は、かつて京都駅の近くにあった純喫茶から譲り受けたもの。

るるぶ&more.編集部

こちらにいるのは看板猫アメちゃん。いろんな雑誌やテレビにも登場する人気者で、カメラを向ければこのとおり。まっすぐレンズを見つめて動きません。アメちゃんは抱っこされたり、撫でたりされるのは苦手ですが、カメラは大好き。機材にも興味津々です。

「本わさびとクリームチーズのスパゲティ」850円
「本わさびとクリームチーズのスパゲティ」850円

「女王様カレー」や「特製てごねハンバーグ丼さん」など名前が楽しいメニューの中でも、目に留まったのは、渓流や湿地に生育する本わさびをすりおろして作る「本わさびとクリームチーズのスパゲティ」。香りが命だから、すりおろすのは注文が入ってから!

ソースの中にはすりおろした本わさびがたっぷり、皿の縁にも追いわさびが添えられています。ねっとりとしたクリームチーズが舌に膜を作ってくれますが、すりおろしたばかりのわさびは強烈な存在感。刺激のある味が好きな人にはかなりオススメです。 
来るたびにこのパスタばかりを注文する人もいるそうですよ。ぜひお試しあれ!

■喫茶とアンティーク雑貨 サイドロップ(きっさとあんてぃーくざっか さいどろっぷ)
住所:京都府京都市中京区壬生西土居ノ内町22
TEL:075-925-8009
営業時間:11~18時
定休日:火曜、第1日曜



Shop.12  【嵯峨嵐山】圧巻のビジュアル!レトロでゴージャスなフルーツサンド/コーヒーショップ ヤマモト 嵯峨嵐山本店

るるぶ&more.編集部

JR嵯峨嵐山駅からのんびり歩くこと約5分、趣ある外観で迎えてくれるのが昭和44年(1969)創業の「コーヒーショップ ヤマモト」です。

2代目オーナーの山本次郎さんが家族と切り盛りする店内は、温かみのあるゆったりとした空間。近所の常連さんはもちろん、遠方からの観光客もこだわりの一杯を楽しみに足を運びます。

左から「特選ブレンド」580円、「フルーツサンド」 1200円
左から「特選ブレンド」600円、「フルーツサンド」1300円

運ばれてきた瞬間に思わず歓声があがってしまうのが、SNSで話題の「フルーツサンド」。カラフルなフレッシュフルーツと、たっぷりと絞られた生クリームがなんともゴージャスです!
シャインマスカット、メロン、オレンジ、桃、キウイ、トッピングには真っ赤なチェリー。季節のフルーツたっぷりの贅沢なサンドイッチは、サイコロ状にカットされているのがうれしいポイント!パクリと食べやすく、シェアして楽しむのもOKです。

見ているだけで幸せな気持ちになるフルーツサンドには、ぜひ「特選ブレンド」を。創業以来受け継がれてきた自慢のブレンドは、深みのあるコクが記憶に残る味わいです。




Shop.13 【丸太町】1テーブル1名で過ごす静かな時間/カフェ・モンタージュ

るるぶ&more.編集部

おひとり様の音楽喫茶室「カフェ・モンタージュ」があるのは、京都の高級住宅街・御所南エリア。普段はプロの演奏家たちが不定期で生演奏する、小さな室内楽の会場ですが、演奏会がない日は、おひとり様のための音楽喫茶室になるんです。

半地下にあるカフェの空間。ひとつのテーブルに対して置かれた椅子は1脚。大きなテーブルも小さなテーブルも椅子はひとつです。多くの席が奥にあるグランドピアノに向いていますが、壁に面したプライベート感強めの席もあり、その日の気分に合わせて自分の居場所を選べます。

「季節のおすすめハーブティ」500円(1時間の席チャージ料込み)
「季節のおすすめハーブティ」600円(1時間の席チャージ料込み)

「カフェ・モンタージュ」は、メニューのシステムも独特。1時間の席料が600円~で、そこにドリンクが付いてきます。「600円~」というのは、選ぶドリンクによって少し値段が違うから。1時間居て、居心地がよければもう1杯ドリンクを注文することで、あと1時間居続けることができます。

ひとりを楽しむ時間に、おひとり様のための音楽喫茶室「カフェ モンタージュ」。ぜひ訪れてみてくださいね。



Shop.14 【鞍馬口】1930年代のクラシカルな“銭湯カフェ”/さらさ西陣

るるぶ&more.編集部

鞍馬口駅から徒歩約10分。昔ながらの街並みが残る鞍馬通りを歩くと見えてくるのが「さらさ西陣(さらさにしじん)」。1930年に開業した元銭湯の姿を、完全に取り壊すことなく守り続ける素敵なカフェです。

「Coffee」540円
「Coffee」540円

こちらでいただけるコーヒーは、姉妹店の「CLAMP COFFEE SARASA(クランプ コーヒー サラサ)」で焙煎した豆を使用。深煎り、浅煎りが選べますよ。

変わりゆく京都の風景のなかで、変わらずに昔の姿をとどめたまま営業を続ける「さらさ西陣」。少し距離はありますが、「金閣寺」や「北野天満宮」などへの参拝のときには、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。



Shop.15 【烏丸】日本人による日本人のためのリッチな本格派コーヒー/神乃珈琲 京都

神乃珈琲 京都店
神乃珈琲 京都店

阪急京都線烏丸駅から徒歩2分ほどにある、“日本人による日本人のための珈琲”がコンセプトの「神乃珈琲 京都店(かんのこーひー きょうとてん)」。 店内は、四季のうつろいやおもてなしの心などを表現した和のデザインがふんだんに配置された空間です。

神乃珈琲 京都店
神乃珈琲 京都店

カップクオリティーや甘さ、口に含んだ質感など7項目の評価基準を通過したスペシャルティコーヒーの中から、さらに厳選した豆を直接買い付け。独自に開発した直火焙煎釜やプレミックス製法等で一釜ずつ丁寧に焼き上げます。

サイフォン抽出の冷めても味わいのあるコーヒーは、コーヒー好きにはたまりませんね!



Shop.16 【丹波口】レトロ好きの聖地!大正ロマン香る喫茶店/きんせ旅館

きんせ旅館
きんせ旅館

丹波口駅から歩くこと約1分。「きんせ旅館」は、江戸時代後期から残るレトロ建築好きの聖地です。

江戸後期の建築と伝わっていて、2階部分は1日1組だけの宿として、いまも建築当時のままの姿で営業されています。1階部分は大正時代の後期、当時流行りの大正モダンに改装。

きんせ旅館
「コーヒー ブラジル(中深煎り)」500円

入り口には、コーヒーの焙煎所「IWASHI COFFEE(イワシ コーヒー)」が間借りされていて、「きんせ旅館」で飲めるコーヒーも「IWASHI COFFEE」の豆を使用。

レトロモダンな室内にしっくりくるクラシカルなカップで丁寧に入れられたコーヒーを飲みながら、ゆったりとしたひととき。芸能人の写真集で撮影場所にもなり評判ですが、レトロ建築をじっくり堪能したい方には穴場ともいえるスポットです。



Shop.17 【二条城前】新しくて懐かしい。京都の名喫茶のDNAを受け継ぐ店/喫茶マドラグ

るるぶ&more.編集部

世界遺産・二条城の近くにある「喫茶マドラグ」。この場所で半世紀以上営業していた「喫茶セブン」から、今の店主が建物を引き継ぎ、2011年にオープンしたお店です。

店内の家具や食器、カトラリーは、「喫茶セブン」のほか、店主が常連だった名曲喫茶から譲り受けたものも。どれも長年使い込まれた味や愛着がにじみ出ていて、この店の居心地のよさを作り上げています。

「コロナの玉子サンドイッチ」680円。お持ち帰りもOK。
「コロナの玉子サンドイッチ」990円。お持ち帰りもOK。

2012年に閉店した洋食店「コロナ」から受け継いだ玉子サンドは、卵4個と牛乳をたっぷりと使い、ふっくら蒸し焼きにしたオムレツ入り。これを折り重ねてパンに挟んでいくため、驚きのボリューム感! なめらかでふるふるとした玉子の食感もたまりません。
パンに塗り込んだ秘伝のソースもおいしさの秘密。コクのあるデミグラスソースに、マスタードやマヨネーズを利かせているそうです。

肩肘張らないムードのお店は、いつ訪ねてもほっと寛げる心地よさ。新しいのに懐かしい、「ただいま」が似合う愛すべき街の喫茶店なのです。



Shop.18 【市バス銀閣寺前】デザートの新たな扉を開く「朝菓子の会」/酒菓喫茶 かしはて

るるぶ&more.編集部

春になると疏水沿いに桜並木が続く「哲学の道」は、哲学者の西田幾太郎教授が思いを巡らしながら歩いた道。この散策路と寄り添うようにして南北へ走る鹿ヶ谷通り沿いにあるのが「酒菓喫茶 かしはて(しゅかきっさ かしはて)」です。

「朝菓子の会」(4品+ウェルカムドリンク)3800円
「朝菓子の会」(4品+ウェルカムドリンク)3800円

こちらで楽しめる「朝菓子の会」とは、朝食代わりにいただける、4品で構成される季節のお菓子のおまかせコース。フレンチのコースのようにひと皿ずつ、作り立てを提供していくスタイルです。

取材時は、アペリティフがわりの、日本国内で有機栽培された烏龍茶を焙煎した食前茶から始まり、ブラットオレンジとマンダリンの2種の柑橘が主役の1皿目から、2皿目のグレープフルーツとはっさくのブランマンジェ、メインディッシュまで、メニューはどれも、甘すぎないように、旬の果実のフレッシュさを主役にした優しい甘さや味わいを心がけているのだそう。

るるぶ&more.編集部

とりを飾るのは、小さな箱庭菓子。蓋をあけるとミニチュアの禅の庭が現れました。艶やかな黒い石、苔むした岩、そして粉砂糖の雪化粧がほどこされた焼き菓子は、銀閣寺の向月台をイメージしてつくられているそうです。

「朝菓子の会」は3営業日前までの予約が必要。予約なしでもいただける季節のパフェも人気で、散策ついでに立ち寄るのも、「かしはて」目当てに訪れて帰り道に散歩を楽しむのも、どちらもおすすめです。

■酒菓喫茶 かしはて(しゅかきっさ かしはて)
住所:京都府京都市左京区浄土寺上南田町37−1
TEL:なし
営業時間:12~17時(「朝菓子の会」は10~12時、要予約)
定休日:水曜、不定休
※予約、不定休については「kashihate.kyoto」の公式SNSを要確認



Shop.19 【北野白梅町】コーヒー好きが集う!“NEO純喫茶”/風とCOFFEE 喫茶カゼコ

るるぶ&more.編集部

京都の五花街のひとつ・上七軒は、街の歴史が古く、北野天満宮の門前や歌舞練場周辺を中心に新旧さまざまな人気店が点在します。そんなエリアにある「風とCOFFEE 喫茶カゼコ(かぜとこーひー きっさかぜこ)」は、早くもコーヒー好きたちの熱い支持を集めています。

風とCOFFEE 喫茶カゼコ
るるぶ&more.編集部

こちらのお店では、コーヒーを生豆の状態で仕入れて自分で焙煎。注文が入ると、一杯ずつ豆の量、湯の量を正確に計り、丁寧にハンドドリップしていきます。こちらは一推しのエチオピア。エチオピアのBanko Gotitiという小さな村で育てられた、在来種のコーヒーです。

焼き菓子もハンドメイド。チーズケーキは、生地にエスプレッソを混ぜ、それに合わせてクリームチーズの種類も変えて焼き上げた自信作だそう。エチオピアとの相性も抜群です。

いろいろな意味で奥深い「風とCOFFEE 喫茶カゼコ」。コーヒー好きの人も、ここに来れば今までよりももっとコーヒーが好きになるはず!

■風とCOFFEE 喫茶カゼコ(かぜとこーひー きっさかぜこ)
住所:京都府京都市上京区元誓願寺通六軒町西入ル大文字町266-2
TEL:なし
営業時間:10~18時(土・日曜は8時~)
定休日:木曜



Shop.20 【市バス西賀茂車庫前】知る人ぞ知る!レトロ喫茶のフルーツサンド/ひめりんご

ひめりんご
るるぶ&more.編集部

賀茂川の左岸、上賀茂神社よりも少し北にある純喫茶「ひめりんご」。店内は、時代を感じる重厚なカウンターボードやカウンター席、真紅のビロードのソファ、タイル貼のテーブル、シャビーシックな印象のカーテンなど、アンティークな雰囲気にあふれています。

左から「ブレンドコーヒー」500円、食パン1/3個を使うボリューム満点の「フルーツサンド」1100円
左から「ブレンドコーヒー」500円、食パン1/3個を使うボリューム満点の「フルーツサンド」1100円

一番のお目当ては「フルーツサンド」。開店当初から変わらない茶色のパンで挟んだ「フルーツサンド」は、クリームは少なめで酸味の利いたジャムが隠し味になっています。何より注目してみてほしいのがフルーツの鮮度。タネ粒までしゃんとしていて食感やみずみずしさが素晴らしい!いちごはブランドいちごのあまおうだそう。

昭和から続くロングセラーのブラウンフルーツサンドをレトロカフェで味わってみて。

■ひめりんご
住所:京都府京都市北区西賀茂鹿ノ下町47
TEL:075-492-6048
営業時間:9~18時
定休日:月曜(祝日の場合営業、翌火曜休)、第3月・火曜休



Shop.21 【北大路】フルーツパフェをお供にまったりカフェタイム/喫茶 翡翠

るるぶ&more.編集部

昭和41年(1966)の創業以来、閑静な住宅街・北大路にて、地元の人を中心に純喫茶として長らく愛される「喫茶 翡翠(きっさ ひすい)」。
コンクリート造りのどっしりとしたたずまい、3本線がデザインされたレトロ感、“TEA ROOM”の軽やかな響きなど、喫茶店好きにはたまらない雰囲気です。

るるぶ&more.編集部

店内は昭和レトロそのもの。ふかふかのソファや重厚な置物、壁や天井の渋い色合い、きらびやかな照明など、ひとつひとつ見ているだけで楽しい!

「フルーツパフェ」920円
「フルーツパフェ」920円

おすすめメニューは「フルーツパフェ」。コーンフレークを詰め込んだ“いわゆる喫茶店のパフェ”とは異なる、フレーク類を一切加えない、フルーツとアイスと生クリームだけで仕立てるぜいたくな仕様です。

グラスの中身は、カットしたオレンジ、リンゴ、キウイ、バナナとオレンジソース。その上に生クリームを盛り、バニラアイスを2玉とフルーツをかわいらしくトッピング。パフェ全体に甘酸っぱいオレンジソースが絡まり、最後まで飽きずにおいしく食べられると評判です。

地元・京都の人はもちろん、遠方からも多くの人が訪れる「喫茶 翡翠」。京都観光のついでに、昔懐かしい純喫茶でゆったり時間を過ごしてはいかがですか?




Shop.22 【丸太町】重要文化財の京都府庁旧本館内にある究極のレトロ喫茶/salon de 1904

salon de 1904
salon de 1904

明治37年(1904)に竣工した京都府庁旧本館は昭和46年(1971)まで京都府庁の本館として利用され、現在も執務室や会議室として使用されています。創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古の歴史を誇り、平成16年(2004)には、国の重要文化財に指定されました。

salon de 1904
salon de 1904

この建築物の南東角にたたずむのが、今回ご紹介する「salon de 1904」。2023年の春に文化庁が京都に移転したことをきっかけに、京都府がさらなる文化財の活用を目指して誘致。昭和46年(1971)に創業した京都の人気喫茶・前田珈琲が運営を担当しています。

salon de 1904
「ぷるぷる抹茶パフェ」1420円

店舗を運営する前田珈琲といえば、自家焙煎豆のコーヒーに根強いファンが多い京都の人気喫茶店。香り高いコーヒーのほかフードやスイーツメニューも豊富に揃います。

スイーツメニューでおすすめなのが、こんもりとしたドーム型の抹茶ゼリーがかわいい「ぷるぷる抹茶パフェ」。抹茶のアイスにビスコッティ、生クリームに白玉あずき、宇治抹茶をふんだんに使った豪華なパフェ。かわいさと気品を兼ね備えた、京都らしさも感じられる人気スイーツです。

気品あふれる空間でゆったりと喫茶タイムを満喫してみてくださいね。土・日曜、祝日はお休みとなっているのでご注意を。

■salon de 1904(さろん ど いちきゅうぜろよん) 
住所:京都府京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町 京都府庁旧本館内
TEL:075-414-1444
営業時間:8~17時
定休日:土・日曜、祝日




Shop.23 【妙心寺】まるでプチテーマパーク!ノスタルジックな雰囲気が楽しい/ワンダァカフェ

ワンダァカフェ
ワンダァカフェ

嵐電(京福)妙心寺駅から徒歩すぐ、徒歩15分圏内には妙心寺や龍安寺、仁和寺などの観光スポットも点在しているので、観光の合間に休憩がてら立ち寄るのもおすすめなのが「ワンダァカフェ」です。

ワンダァカフェ
ワンダァカフェ

店内には喫茶店巡りと古いものが好きだった店主が、自分の好きなものを詰め込んだレトロアイテムがずらり。座席は1階席と2階席があり、空いていれば好きなところが選べます。それぞれの座席は半個室のようになっていて、ほかのお客さんの目線があまり気にならないのもうれしいポイント。

ワンダァカフェ
「スパゲッティランチセット」900円~(写真は「スペシャルスパゲッティセット」1150円)

料理もおいしいと評判で、ランチタイムには9種類のパスタから選べる「スパゲッティランチセット」と、2種類のカレーから選べる「カレーランチセット」800円~がラインアップ。セットにはミニサラダ、ミニデザート、ドリンクが付きます。

気さくなオーナー夫婦が営む「ワンダァカフェ」は、リピーターが多いのも納得のイチオシカフェ。おすすめの観光スポットを教えてくれるなど、サービス精神旺盛なお二人なので、時間があればぜひ会話も楽しんでみて。

■ワンダァカフェ(わんだぁかふぇ) 
住所:京都府京都市右京区龍安寺西ノ川町3-31
TEL:075-465-2468
営業時間:11~20時
定休日:火曜(祝日の場合は営業)

 



●店舗・施設の休みは原則として年末年始・お盆休み・ゴールデンウィーク・臨時休業を省略しています。
●掲載の内容は取材時点の情報に基づきます。内容の変更が発生する場合がありますので、ご利用の際は事前にご確認ください。
●この記事は、『るるぶ&more.』の過去に掲載した記事をもとに作成しています。


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