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「虎に翼」最終回まで登場の片岡凛 2役演じ分けで見せた強烈な存在感に視聴者「ゾクゾクした」「これからも注目したい」

  • 2024.9.29
2役を演じた片岡凛(奥)の存在感を評価する声が続出した 「虎に翼」第92回より (C)NHK
2役を演じた片岡凛(奥)の存在感を評価する声が続出した 「虎に翼」第92回より (C)NHK

【写真】美佐江(片岡凛)に対して寅子(伊藤沙莉)がとっさに取った行動は…

伊藤沙莉がヒロインを務める連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合ほか)が、9月27日の第130回と28日の第26週ダイジェストをもって完結した。美佐江とその娘・美雪の2役を演じた片岡凛は、最後の最後、寅子(伊藤)亡き後の平成の世にも、美雪として登場。2役を通じて放った強烈な存在感に、あらためて視聴者から絶賛の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)

疲れた表情の女性に、優未が声をかける

日本初の女性弁護士の一人・三淵嘉子さんをモデルにしつつ、オリジナルストーリーを軸に描いてきた「虎に翼」。最終回では、前半でさまざまな仕事を掛け持ちする日々を送る50代の優未(川床明日香)のエピソードが語られたあと、時間を巻き戻し、横浜家庭裁判所長に就任した寅子を仲間たちが祝う「笹竹」でのシーンが描かれた。

片岡が登場したのは、その前半、平成の世。優未(と、イマジナリー寅子)が通りかかった橋の上、スーツ姿の女性が携帯電話で誰かに「どうしてなのか、私が知りたいよ。なぜかわからないけど、急にクビだって」と疲れをにじませ話しかけていた。それが、大人になった美雪だった。

「多分、私がダメで、悪いんだと思う」と自分を責める美雪。その声を聞いた優未がたまらず声をかけ、労働基準法にある雇用主の解雇予告ルールについて伝えて「法律は、あなたの味方です」と励ました。

強烈インパクトの美佐江「先生は、答えが出せます?」

寅子とはまったく違う生き方を選んだことにほんの少しの寂しさとモヤモヤを感じていた優未が、自分の中に法律と、母・寅子の存在を感じるきっかけになった、このエピソード。同時に、高校時代に家庭裁判所に送られた美雪が、その後の人生を前向きに歩んでいることがわかる後日談にもなっている。

演じる片岡は、美雪の母・美佐江役で新潟編に初登場。どこか異質で狂気じみた気配を漂わせ、寅子に「佐田先生は、心から納得した答えが出せます?どうして人を殺しちゃいけないのか」と落ち着いた口調で問いかける場面は視聴者に強烈な印象を残した。

美佐江(片岡凛)と向き合う寅子(伊藤沙莉) 「虎に翼」第84回より (C)NHK
美佐江(片岡凛)と向き合う寅子(伊藤沙莉) 「虎に翼」第84回より (C)NHK

そのあまりのインパクトに、第19週を最後に寅子が東京に戻ってからも視聴者からは週エピソードが完結するたびに「美佐江はどうなった」「もう出てこないの?」の声が上がっていたほど。

それだけに、劇中で20年近くが経過したのちの第25週で美佐江の娘・美雪として再登場した際には、驚きと戦りつの声が殺到した。第127回では本編ほぼすべてを使って寅子と美雪の交流がじっくり描かれ、最後には、美佐江が決して見せなかった涙を流す瞬間も。視聴者からは「美佐江と美雪の演じ分けがすごい」「2役、別人に見えた。『虎の翼』で一番の怪演だった」「登場シーンがそこまで多くないのにここまでの存在感はあっぱれ」「演技にゾクゾクした」といった声が飛び交った。

美佐江と美雪を演じ分け、新潟編から最終回まで“キーパーソン”を演じ続けた片岡に、最終回を受けて視聴者からも改めて「優未にアドバイスを受けて、法律を味方につけて前に進む美雪までが想像できる最終回だった」「美雪がしっかり生きてることを見せてくれてありがとう」の声が上がり、2役を演じきった片岡にも「これからも注目したい」「ブレイクしそう!」と期待の声も寄せられた。

「虎に翼」はNHKプラス・NHKオンデマンドで配信中。9月30日(月)からは橋本環奈がヒロインを務める「おむすび」がスタートする。

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