ダイアナ元妃が90年代に愛用したシューズがトレンド入り。2024-25年秋冬は、アンクルストラップミュールに注目を

ダイアナ元妃のファッションといえば、ディオール（DIOR）の「レディディオール」ハンドバッグ、ハンドトゥースチェックのブレザー、スウェットシャツにサイクルショーツなど、数々の定番アイテムが思い浮かぶ。そしてもうひとつ、90年代にキャサリン・ウォーカー（CATHERINE WALKER）のドレスとよく合わせていたミュールも忘れてはならない。彼女はクローズドトゥに程よい高さのミッドヒール、華奢なアンクルストラップが特徴のこの一足を、今話題の「demure（控えめ、落ち着いているなどの意））」というトレンドワードが現れるずっと前から、あらゆるコーデの土台としていた。

そして今、この一足が秋のイット・シューズとしてファッショニスタたちの注目を集めている。2024年-25秋冬のランウェイでも、この控えめながらにもセクシーなシューズがマイクロトレンドとして浮上しており、サンローラン（SAINT LAURENT）はきらめくクリスタルを中央に配したサテン生地のバージョンを、ボッテガ・ヴェネタ（BOTTEGA VENETA）は緩やかなカーブを描くヒールとしなやかなレザーを組み合わせたものを披露。アライア（ALAÏA）は、ダイアナ元妃も履くのをためらったであろう、ヒールの高さが目につくデザインを提案していた。

ダイアナ元妃のスタイリングを見るに、フォーマルなツーピーススーツだけでなく、パーティードレスとも好相性。シーンレスに活躍するから、投資価値は大。季節の変わり目にもちょうどいいミュールを手に入れて、秋口の装いを完成させてみて。

Text: Nuria Luis Adaptation: Motoko Fujita

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