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【MLB】21歳“火星人”がヤンキースを世界一に導くか バットスピードはスタントン、ジャッジ、ソトに次ぐロマン満載有望株

  • 2024.9.28
ヤンキースのドミンゲス(C)Getty Images
SPREAD : ヤンキースのドミンゲス(C)Getty Images

2023年9月1日(日本時間2日)のMLBデビュー戦で、サイ・ヤング賞3度、MVP1度受賞のジャスティン・バーランダー投手から初打席に本塁打を放つ鮮烈なデビューを飾ったヤンキースのジェイソン・ドミンゲス外野手。出場8試合で右ひじを痛め戦列を長期離脱したが、今季9月9日(同10日)に約1年ぶりに復帰し、再び注目を集めている。

■規格外の才能からついた愛称は“火星人”

ドミニカ共和国出身のドミンゲスは、2019年のアマチュア・フリーエージェントでヤンキースと球団史上最高額となる510万ドル(当時約5億5000万円)で契約。そして、2023年の9月、出場選手枠が25人から28人に拡大される「セプテンバー・コールアップ」で、満を持してMLBデビューを果たした。
右ひじを痛めて戦列を離脱するまでの8試合、ヤンキース史上最年少での初本塁打、2003年に松井秀喜外野手が記録して以来となる5試合連続安打(松井は7試合連続)、ミッキー・マントル外野手以来の最年少での本塁打と盗塁を同一試合でマーク。数々の記録を達成するなど、8試合で4本塁打、長打率.677と活躍しファンにも大きな衝撃を与えた。走攻守すべてが揃った規格外の才能から“火星人”の愛称を持つドミンゲス。まさにニューヨークへの“火星人”飛来として話題になった。

【動画】ドミンゲスのデビュー年の活躍まとめ

■約1年後の再来でチームに勢いをつける

その後、尺骨側副靭帯断裂によるトミー・ジョン手術を受けたドミンゲスは長期離脱を余儀なくされたが、デビューから約1年後に本格復帰を果たす。昨年は9月時点で地区最下位、最終的にも地区4位で6年ぶりにポストシーズン(PS)進出を逃す屈辱のシーズンとなったヤンキースだが、今季は地区優勝を決めた。ドミンゲスの活躍がチームをさらに勢いづけた感がある。
17日(同18日)に復帰後初アーチを放つと、チームは勝利しPS進出を確定。2本目が飛び出した22日(同23日)には優勝マジックが点灯した。さらに地区優勝を決めた26日(同27日)のオリオールズ戦では、6回に四球出塁からダメ押しのホームを踏んでいる。

【動画】ドミンゲスの2024年の初アーチ

出場数こそ少ないが、ドミンゲスの平均バットスピード75.2マイル(約120.0キロ)は、ジャンカルロ・スタントン外野手、アーロン・ジャッジ外野手、フアン・ソト外野手に次ぐチーム4位。本塁打の平均飛距離406フィート(123.7メートル)もスタントン、ジャッジ、J.J.デービス内野手に次ぐ4位。パワーだけでなく、四球率も出場10試合以上で13.0%はジャッジ、ソトに次ぐチーム3位と、“火星人”ぶりは現在も健在だ。
シーズン最終盤を迎えドミンゲスは、地元紙『ニューヨーク・ポスト』のインタビューでこう答えている。
「昨年はプレーオフにさえ近づけなかった。しかし今年は、すべてが重要。(チームに)貢献することはとても意味のあることで、何らかの形でチームに貢献しようとしている。どんな形であれ、チームを助けることができることはとても意味がある」
2年ぶり、MLB最多の59回目のPS進出を決める直前に復帰し、地区優勝にも貢献したドミンゲスが、自身初の大舞台でどのような活躍を見せるのか。規格にはまらない“火星人”だけに、我々の予想を軽々と超えてくるかもしれない。

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