1. トップ
  2. 恋愛
  3. 推し活で、「人生100年時代」をもっと楽しく乗り切る!【ヴォーグなお悩み外来】

推し活で、「人生100年時代」をもっと楽しく乗り切る!【ヴォーグなお悩み外来】

  • 2024.9.28

「推し」がある人ほど、100歳まで生きたい願望が強い

Woman making heart shape with hands at music event

「人生100年時代」と言われて久しい。しかし、あなたは100歳まで生きたいと心から思うだろうか?ここで、ある事実を紹介しよう。推し活をしていない人に比べると、推し活をしている人の方が「100歳まで生きたい」という意欲が高いのだ。

100年生活者研究所が20代〜80代男女761名に聞いた調査によると、「人生100年時代において、あなたは100歳まで生きたいと思いますか?」という質問に対して、「とてもそう思う+そう思う」と答えた人は、推し活をしていないし特に好きな対象もいない「ファン無層」が38.9%。それに対して、推し活をしている「推し層」では50.0%にのぼった。推し活は、私たちの「100歳まで生きたい」という希望、つまり生きる意欲に大きな影響を与えているのだ。

推し活って何? 「推し」と「好き」はどう違う?

Concept of social media communication and digital online, people use smartphone playing with icon online social media, online marketing, technology, chat, post, like, follow at phone screen

推し活になぜこんな力があるのか。分析する前に、そもそも推し活とは何なのか、復習しておこう。

推し活とは、自分にとって特別な人やキャラクター(=推し)を、さまざまな形で応援する活動のこと。元々は、対象は主に女性アイドルだったが、現在はキャラクターや歴史上の人物などまで広がっている。推し活は、2021年の新語・流行語大賞にノミネート されたことで知名度を得た。では、「趣味や何かが好きなこと」と「推し活」はどう違うのだろう?

100年生活者研究所 研究員の髙橋薫さんは、「推し活は自己完結型ではなく、他者を巻き込むなど、自分を飛び越えた行動であるところが趣味と違う」と分析。「推し活は推しの対象に直接気持ちを伝えたり、対象がいる場所に出かけたり、また対象の関連商品を購入したりします。加えて、対象について他者とコミュニケーションをとったり、対象について他者に情報を共有するなどの行動も。周囲や仲間との『他者間行動』を取っているのが、推し活の特徴なのです」

友達が増えた、行動範囲が広がった…などの効果

Hey guys, let's take a selfie on this music festival!

「他者巻き込み型である」という推し活ならではの特徴は、交友関係を広げる。そのため、推し活をしている人は社会的に満たされた状態になることが多いという。

100年生活者研究所の調査によると、推し活を通じて「出会いや友達が増えた」「他者に対する感謝の気持ちを抱けた」「人との話題や会話が増えた」と答えた人は、単に何かを好きな「好き層」よりも多いことが分かった。特に、「出会いや友達が増えた」と答えた「推し層」は、「好き層」の3.8倍にのぼる。「推し」と「好き」は似て非なるもののようだ。さらに、推し活には以下のような精神的・身体的メリットもあったことが明らかに。

<精神的メリット>

・癒しを得られた

・心の支えを得られた

・自身も頑張ろうという活力を得られた

・生きがいを得られた

<身体的メリット>

・行動範囲が広がった

・積極的に出かけるようになった

・健康に気を使うようになった

推し活で、明日を生きる活力が得られる

redhead enjoying the first rays of sun

「推し活は、肉体的にも精神的にも社会的にも全てが満たされた状態である、ウェルビーイングを高める力があります。人生100年時代をウェルビーイングにしてくれるエンパワーメント、もしくはサポーターのような存在でしょうか。推し活は特に精神的なメリットが大きく、それもヒーリングというよりは、明日を生きる活力となるという声が多く聞かれました」肉体的にも精神的にも社会的にも満たされていたら、長生きしたいと思うのは自然なこと。推し活をしている人ほど「100歳まで生きたい」と願うようになるのには、納得だ。

人生100年時代をより豊かに生きるために、推し活に着目してみるのはいかがだろう。後半では、推しがいない人へのアドバイスなどもご紹介!

髙橋 薫さん

100年生活者研究所 研究員。経営学修士。広告会社でマーケティング職、営業職、管理部門に従事。社会が様々な立場の人々の支え合いで成り立っていることを日々実感し、人生100年時代をどうしたらポジティブに生きていけるか、「多様多幸」に生きるヒントを探求している。40代で推し活をスタート。

Text:Kyoko Takahashi Editor:Kyoko Muramatsu, Yuna Shibata

元記事で読む
の記事をもっとみる