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【ぶどうの保存】プロの推しは…「常温」「冷蔵」「冷凍」のどれ!?その際の最重要点は“軸を残す”だって!?

  • 2024.9.28

管理栄養士のともゆみです。果汁感溢れるおいしさが特徴のぶどう。旬を迎えスーパーでも目にするようになりました。そんなぶどうですが、買ってきて一度に1房は食べ切れないとき、どのように保存していますか?夕方のニュース番組『スーパーJチャンネル』では、ぶどうのベストな保存法を食品保存のプロが教えてくれました。おいしさはそのままで、さらに皮まで剥きやすくなるそうですよ。



ANN系列の報道・情報番組『スーパーJチャンネル』では、その日、ぶどうの特集をしていました。旬を迎え、目にする機会も増えましたが、自宅での保存はどのようにしているでしょうか。番組で街の人に取材したところ、「買ってきてほとんどすぐに食べてしまう」「冷蔵庫に入れて保存する」などの意見がありましたが、わたしも残った時は、冷蔵庫に入れて2~3日で食べ切る感じですね。

ぶどうのベストな保存法とは?

ぶどうはどのようにして保存するのがいいのか、農林水産省の広報誌を監修する、料理研究家で食品保存アドバイザーの島本美由紀さんに教わりました。島本さん曰く「この時期おすすめのぶどうの保存法があるんです。この保存方法だと、皮も剥きやすくなります」とのこと。

ではここでクイズです。

この季節ならではのぶどうがおいしく楽しめる保存法は次のうちどれでしょう?

A:常温
B:冷蔵
C:冷凍



答えは…

C:冷凍でした。

ぶどうは1房ずつ軸の部分を少し残した状態で冷凍するのがおすすめです。保存期間は約3か月です。

ぶどうの冷凍保存方法をやってみた!

【冷凍方法】
1.ぶどうの軸を少し残して1粒ずつにします。



2.ぶどうを軽く洗い、水気を拭き取ります。



3.冷凍用保存袋に入れて冷凍します。



※今回は巨峰を使いましたが、デラウェアなどの粒の小さい品種でも同じように冷凍保存ができます。

冷凍したものがこちら↓



カチコチですが、冷凍しても色が変わったりシワシワになったりなどしていなくて、きれいなままですね。


また、冷凍すると3か月保存できるという以外にも、こんなメリットがあります。
凍ったぶどうは、流水にあてると皮がツルンと剥けるそうです。
流水にあてて剥いてみます。



わぉ、見事にツルンと剥けました。では食べてみますね。あ、冷たい、おいしい。ぶどうの濃厚な味も際立つ甘さもフレッシュなぶどうと変わりないです。外側は溶けていますが、中がまだ凍っててひんやりしていていいですね。食感は少しだけ変わり、フレッシュのものは弾けて弾力がありますが、冷凍するとそれがなくなってちょっとやわらかいかなって感じですね。

島本さんおすすめの食べ方は?
「皮を剥いたぶどうをいくつかグラスの中に入れて、炭酸水をそそぐとおいしく食べられます。とても涼しげなドリンクになりますよ」



見た目も爽やかですね。いただきます。
炭酸水を入れた直後だからか炭酸水にぶどうの味や香りは移っていないので、飲んでも炭酸水そのものの味ですが、ぶどうを食べると半分凍っているシャリシャリのぶどうが炭酸水を吸ってシュワシュワになっておいしいです。おしゃれなドリンクって感じです。今回は砂糖の入っていない炭酸水を使いましたが、甘さのある炭酸ジュースにすれば子どもが喜びそうですね。

ぶどうの成分

ぶどうの主成分は果糖やブドウ糖などの糖質ですが、多種類のポリフェノールが含まれています。主なものは、色素成分のアントシアニンや苦み成分のタンニン、カテキンなどが挙げられます。ポリフェノールは強い抗酸化作用があり、動脈硬化や高血圧対策に役立つほか、老化防止にも働きます。アントシアニンには視力回復作用も期待されています。

ぶどうを冷凍してみたら、フレッシュな時と変わらないおいしさで食べることができました。また、流水にあてると、ツルンと剥ける上に、半解凍の状態になり、シャーベットのような食感も楽しめました。フレッシュなぶどうももちろんおいしいですが、冷凍したものもおいしいですよ。また、炭酸水にぶどうを入れたものもぶどうがシュワシュワになって面白いなと思いました。ぶどうが余ったときは冷凍してみても楽しめるかと思います。

参考文献:
一生役立つ きちんとわかる栄養学 監修 飯田薫子 寺本あい 西東社

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