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「ボールばかり使う練習は怪我のもと」スペインの最先端教授が警告…「サッカー選手は十種競技のように鍛えるべき」

  • 2024.9.27
「ボールばかり使う練習は怪我のもと」スペインの最先端教授が警告…「サッカー選手は十種競技のように鍛えるべき」
「ボールばかり使う練習は怪我のもと」スペインの最先端教授が警告…「サッカー選手は十種競技のように鍛えるべき」

Text by 石井彰(編集部)

このところサッカー界ではハードなスケジュールで試合が行われ続けており、ビッグクラブに所属している選手は1週間に2試合以上をプレーしなければならないことが多くなっている。

その影響もあってか大きな怪我に見舞われるプレーヤーも多く、特に膝の靭帯など選手生命に関わるような負傷のニュースも頻繁に聞かれるようになった。

『Mundo Deportivo』によれば、スペインでフィジカルトレーニングの先駆者と認められている教授カルロス・アルバレス・デル・ビジャール氏は「サッカー選手はボールを使ったトレーニングが多すぎる」と警告したという。

「チームが試合に備えて身体的なコンディションを整える。それにプレシーズンのキャンプは専念しなければならないのだ。

しかしサッカーのチームはボールを使ったプレーばかりしている。だからプレシーズンで身につけるべき筋肉の抵抗力や柔軟性、調整能力が不足するのだ。それがケガや問題を引き起こす。

試合が飽和しているスケジュールを過ごしたサッカー選手が数多くケガをしているのはそのためだ。

彼らは適切にトレーニングをしていないというよりも、プレーに没頭しすぎて体の準備ができていない。自分の体をコントロールできなくなっているため、問題が生まれるのだ。

しかし、現代ではプレシーズンが始まったらすぐに試合が行われる。頻繁にボールを扱いすぎているため、きちんと仕事をする時間がない。

練習のすべてをボールを使ったものにする理論には反対だ。重くもないボールで筋力トレーニングをすることは不可能である。

トレーニングはアスリートが何をすべきかという点に関連している。サッカー選手ならば走る、ジャンプする、戦う、そして90分間体調を維持すること。

アスリートと同じかそれ以上の準備が必要なのだ。自分の体をマスターしなければならないからね。サッカー選手は常に十種競技選手のようにトレーニングしなければならないのだ」

ビジャール教授によれば、プレシーズンでの練習試合の多さやボールを使わないトレーニングの少なさがサッカー選手のケガを増加させているという。

勝者が「キング・オブ・アスリート」とも呼ばれる十種競技は100m走、走り幅跳び、砲丸投げ、走り高跳び、400m走、110mハードル、円盤投げ、やり投げ、棒高跳び、1500m走を一人で行う複合競技。

日本ではタレントの武井壮が取り組んでいた種目であることでも知られており、アスリートとしての様々な能力を求められる競技だ。

サッカーも様々な能力が必要となる競技であるため、ビジャール教授は十種競技に準じたトレーニングをすることでよりケガを減らせると考えているよう。

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