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【ヘアケア】洗い流さない《トリートメント》 使い方を間違えると“頭皮”トラブルが!?【元美容師が解説】

  • 2024.9.27
せっかくトリートメントをしているのに、髪が不調……?
せっかくトリートメントをしているのに、髪が不調……?

ヘアケアへの関心が高く、日常的に「洗い流さないトリートメント」を使っている人は多いかもしれませんが、使い方や選び方が間違っていると、本来の効果を十分に実感できないことがあります。トリートメント使用時に気を付けたいポイントと髪質に合った選び方について、元美容師の筆者が解説します。

使い方を間違えるとどうなるか?

洗い流さないトリートメントとは、お風呂の外で付けるトリートメントのことで「アウトバス・トリートメント」とも呼ばれています。髪を洗ってタオルドライをした髪に付けるのが一般的です。

トリートメントには髪に栄養を与えたり髪をコーティングしたりする働きがあり、使用することで髪の状態が整い、潤いのあるなめらかな指通りに仕上がります。

しかし、トリートメントの使い方や選び方を間違えてしまうと、効果を最大限に引き出すことができません。それどころか、髪のベタつきや頭皮トラブルの原因になる恐れがあるのです。

洗い流さないトリートメントの「間違った使い方」について解説します。当てはまる項目がないか確認してみてください。

(1)髪全体に塗る 髪全体に広げたトリートメントは、頭皮に付着する可能性があります。油分を含むトリートメントが頭皮に付くと、毛穴詰まりや頭皮トラブルの原因になることもあるので気を付けましょう。トリートメントは毛束の中間から毛先に付けるのが正しい塗り方です。

(2)髪がびしょびしょのまま塗る 髪が十分に拭けていない状態で塗ると、髪にトリートメント成分が浸透しにくくなります。髪に栄養をしっかりと届けるために、丁寧なタオルドライで十分に水分を拭き取ってください。

(3)付け過ぎ 塗れば塗るほど良いというわけではなく、トリートメント量にも適量があります。トリートメントの付け過ぎは髪のベタつきやパサつき、嫌な臭いの原因になることもあるので適量を塗りましょう。使用量の目安は、ショートヘアで0.5~2プッシュ、ミディアムヘアで1~3プッシュ、ロングヘアで2~4プッシュです。基本的には商品に記載されている使用料を守りつつ、髪の状態に合わせて加減してください。

(4)コームを使わない 手だけでトリートメントを広げると、成分が髪に均一になじみません。その結果、トリートメントの効果を十分に得られないことがあります。トリートメントを塗った後は、目の粗いコームを使って均一になじませましょう。

(5)アイロンの直前に付ける トリートメントをアイロンの直前に塗ると、トリートメントに含まれる水分や油分が高温になり、髪にダメージを与えてしまうことがあります。アイロンの熱から髪を守るためには、アイロン前に使えるトリートメント「プレケア剤」などを使用すると良いでしょう。

自分の髪質に合ったトリートメントとは

自分の髪質に合ったトリートメント選びが大切
自分の髪質に合ったトリートメント選びが大切

トリートメントにはオイル、クリーム、ミストなど、さまざまな種類があり、髪質に合わない種類を使っている場合も、トリートメントの効果を感じられないことがあります。ここからは、トリートメントの種類別に「どのような髪質に向いているか」ご紹介します。

・オイルタイプ くせ毛や髪が広がりやすい人に向いています。重めなテクスチャーの商品が多く、しっとり感やおさまりの実感を得られやすいです。コーティング効果が高く、付けるとサラサラになるので、指通りを良くしたい人にもおすすめです。

・クリーム/ミルクタイプ 髪のダメージが強い人や髪のごわつきが気になる人に向いています。水分と油分がバランス良く配合されているため、柔らかく潤いのある仕上がりになります。オイルほどおさまり過ぎないので、パーマスタイルにも使いやすいです。

・ミスト/リキッドタイプ 細毛や軟毛で髪がペタンとなりやすい人に向いています。水性成分が多く、サラっとした軽い仕上がりになるため、髪にボリューム感が欲しい人におすすめです。

洗い流さないトリートメントの効果に満足していない場合は、髪質に合ったトリートメントを選び、適切な方法で使用することで、トリートメント効果をより実感できるかもしれません。

参考文献:タカラベルモント「サロンワーク発想だからわかる!きほんの毛髪科学【改訂版】」女性モード社,2022

(蛯原もえ香)

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