他人目線の“かわいい”にとらわれず、自分が心地よくあるためのビューティを求めて。今をときめくメイクアップアーティストに「かわいいメイクアップって何ですか?」と問いかける連載企画。ここではそれぞれのメイクアップのポイント、使ったコスメティックスの詳細をご紹介!
LOOK1:アイシーなブルーとピンク、冷たくも肌に柔らかに溶け込む2トーン
▼LOOK1 Make-up Tips
ラベンダーのリキッドチーク(1)はチップでチークボーンに2点ほど置き、人差し指と中指の裏面全体で下に向かってパッティングする。アイシャドウをここでは頬に使用。パーリィピンク(2)をチークブラシに取って先にのせたラベンダーよりも一回り小さく、縦長にオン。仕上げにパステルブルー(3)をラベンダーとピンクの中央、頬の高い位置に放射状に広げる。
「外周をラベンダーとピンクにすることで頬になじませながらも、ブルーの印象が前に立ってくる仕上がりに」と吉田さん。
目元にはシアーなラベンダー(5・右上)をアイホールと下まぶたに広げ、柔らかなモーヴブラウン(5・右下)で上下のきわをぐるりと囲んで。黒マスカラを上だけに軽く塗り、頬に使ったピンクシャドウ(2)を上まぶたの中央、アイホールのくぼみあたりにふわりとのせる。
「最後の仕込みが頬とまなざしの“つなぎ”になり、メイクアップに統一感が出るし、顔全体もシャープな印象に」。
リップは全体とトーンを合わせた明るい青みのピンク(4)をセレクト。直塗り、または指づけでラフに仕上げて。
LOOK2:グリーン×シルバーのメタリックなまなざしに低温ピンクの頬と唇。ほんのり甘く、フューチャリスティックに
▼LOOK2 Make-up Tips
イエローグリーンのアイシャドウ(1)はブラシに取り、目のきわを避けて上まぶた全体にふんわり広げる。目を開けたときにも色がしっかり見えるよう意識して。目のきわにはチップでシルバー(2)をオン。ダークグレー(3)をアイホールのくぼみの両サイドにブラシで柔らかにのせ、まなざしの彫りをナチュラルに強調して。仕上げにスモーキーグレーのペンシル(4)で上下の目のきわにインラインを入れ、上の目尻はスッとのばす。
「パステルトーンのシャドウを主役にするときは、目元がぼやっと見えないようにどこかをさりげなく引き締めるのはマスト」。
マットホワイトのハイライト(5)は目の下からチークボーンにかけて、ブラシを往復させて肌を磨くように。その下にラベンダーピンクのチーク(6)を境目がレイヤードするように横長に広げる。唇は少量のリキッドコンシーラーを叩き込んで輪郭をボカし、オーロラピンクのグロス(7)を全塗り。よりぽってりとボリューミィな仕上がりに。
「チークをいれない選択肢もありましたが、頬にほのかな甘さを持たせたことでクールさの中にも隙や抜け感のようなものが生まれてなんだか“かわいい”なと。だからこそ、キラキラの唇もしっくりくるんです」。
問い合わせ先
・アディクション ビューティ 0120-586-683
・イヴ・サンローラン・ボーテ 0120-526-333
・コーセー 0120-526-311
・NARS JAPAN 0120-356-686
・パルファン・クリスチャン・ディオール 03-3239-0618
・マリークヮント コスメチックス 0120-53-9810
撮影/ISAC(SIGNO) メイクアップ/吉田 佳奈子(undercurrent) ヘア/KOTARO スタイリスト/midori(W) モデル/MARINA ATARASHI 構成・取材・文/小川 由紀子