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<負けヒロインが多すぎる!>梅田修一朗(温水和彦役)「『マケイン』は魅力しかない作品です」最終回目前、振り返る

  • 2024.9.26
TVアニメ「負けヒロインが多すぎる!」で温水和彦を演じる梅田修一朗 (C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会
TVアニメ「負けヒロインが多すぎる!」で温水和彦を演じる梅田修一朗 (C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会

【写真】ラノベ好きの達観系ぼっち主人公の温水和彦

アニメ『負けヒロインが多すぎる!』(毎週土曜24時30分~、TOKYO MXほか放送中、毎週土曜24時30分~ABEMA、U-NEXT、アニメ放題にて地上波同時配信中/TVerにて見逃し配信中)がいま人気沸騰中!

ラノベ好きの達観系ぼっち、温水和彦(声:梅田修一朗)は、クラスで人気の女子・八奈見杏菜(声:遠野ひかる)が幼馴染みの男子にフラれた現場を目撃!以降、八奈見はじめ、スポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬(声:若山詩音)、小動物系ヒロイン・小鞠知花(声:寺澤百花)ら、ちょっと残念な負けヒロイン=「マケイン」に温水が絡まれることになっていく…というストーリーの本作。今回は、必見の最終話を前に温水役を演じる梅田修一朗にインタビュー。本作への想いの丈をたっぷり聞いた。

「ツッコミを頑張っています(笑)」

――温水は友達ゼロでも、ラノベや水道水が好きで、達観して生きている高校1年生です。あらためて、ご自身の中では、どういったキャラクターですか。

梅田「そういうところだよ」と、周りによく言われてしまう温水くんですが、鈍感とはまたちょっと違うんですよね。そもそも彼は、友達づきあいというものに慣れていなくて、俯瞰しながら、人とのコミュニケーションをとる癖を持つ男の子だと思っています。

だから、実際に友達になると、彼がちょっとズレて見えたり、分からなくなったりすることがあるのかなと。一方で、心の中ではしっかりと人のことを心配したり考えたりすることができている人でもありますよね。そういった彼の性格を、八奈見さんたちとのやりとりの中で滲ませられるように演じさせていただきました。あとはツッコミを頑張っています(笑)。

――鋭いですよね(笑)。アフレコ収録で印象的だったシーンは?

梅田 印象的ではないシーンを探すほうが難しかったりします。でも「あ、4K…」のあたりは温水くんらしいモノローグを表現できたかなと思っています(笑)。

――第9話ですね(笑)。

梅田 本当に全ての場面を現場一丸となって作り上げていく作品でした。温水くんの台詞一つをとっても、わずかな印象の違いがあったらディレクションをいただいたり。みんな全力で悩んで、楽しんで。そんなアフレコ現場でしたね。

――演じるうえで楽しかった点は、どんなところでしょうか。

梅田 温水くんを通して、それぞれのキャラクターの空気感の違いを感じることが多かったです。たとえば、八奈見さんとは八奈見さんとの空気があるように、それぞれのキャクターでスッと変わるんですよね。それはキャストのみなさんがキャラクターをすごくしっかり捉えられていて、かつ全員が同じ景色を共有できているからこそ、生まれた現象だったように思います。

「八奈見さんは唯一無二の負けヒロイン」

「負けヒロインが多すぎる!」より (C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会
「負けヒロインが多すぎる!」より (C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会

――ところで、ご自身と温水に共通点を感じる部分はありますか。たとえば、本作SNSでは、「#マケイン水道探求」というハッシュタグが誕生しており、「水道水」の味の違いを楽しむのが趣味という、ちょっとヘンな温水のキャラを際立たせていますよね。

梅田 僕は水に愛着はないですが、自分だけのささやかなこだわりに喜びを見出すところが似ているところかもしれません。実は「#マケイン水道探究」についても楽しく拝見しています。 “いずれ何かの論文の参考にされるんじゃなかろうか…”と思うくらい、視聴者の皆さんが熱のこもったレポートを書かれていて、拝見するたびにすごいな…と驚いています。

――驚きの企画ですよね(笑)。いま、梅田さんは完成したアニメーションをご覧になって、本作の魅力をどんな部分に感じていますか。

梅田 やはり、「負けヒロイン」のその後を描くというテーマのおもしろさですよね。同時にアニメーションそのものの熱量、掛け合いの面白さ、あと温水くんの可愛さじゃないでしょうか(笑)。本当に魅力しかない作品ですし、僕自身ときおり八奈見さんと温水くんの間に発生する青春の波動にときめいております。

――視聴者の方、皆ときめいていると思います! そんな梅田さんから見た八奈見の魅力は?

梅田 あらゆる負け要素を兼ね備えた、最強「負けヒロイン」…かと思いきや、物事の本質を真っ直ぐ見つめていたり、思いやりがあったり、正直だったり、ラッコのような愛嬌があったりするんですよね(笑)。そうした唯一無二の負けヒロインなところが八奈見さんの魅力だと思います。

「負けヒロインが多すぎる!」より (C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会
「負けヒロインが多すぎる!」より (C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会

――なるほど。そういえば、本作の舞台・豊橋にも行かれていましたが、いかがでしたか。

梅田 街や商店街の雰囲気がすごく良かったんです。お店で店員さんと少しお話させていただいたく時間があったのですが、『マケイン』のことを温かく応援してくださっているのを肌で感じられて嬉しかったです。あとは豊橋銘菓のあんまき、スパゲッ亭チャオであんかけスパゲッティを食べました。

“負けるから戦いたくないな”と思うことが多かった

「負けヒロインが多すぎる!」より (C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会
「負けヒロインが多すぎる!」より (C)雨森たきび/小学館/マケイン応援委員会

――本作タイトルにちなんで、ご自身の人生における「負け」の記憶で忘れられないものはありますか。

梅田 僕自身、結構ネガティブな人間なので、勝ち負け以前に“負けるから戦いたくないな”と思うことが多かったと思います。ただ、役者としてお仕事をさせてもらうようになってから、勝負の日々が始まり、心の中や他者に対しても何度も負け続けて、そのたびに踏ん張って…という感じです。

――応援しております!逆に、いまお仕事の喜びや、やりがいを感じられるときは?

梅田 ありがとうございます。まず、この作品への出演が決まったとき、本当に嬉しかったんです。同時に、きっと自分の中で特別な作品になるだろうなとそのときから感じていました。それもあって、まさしくいま、『マケイン』のような最高の作品の現場に携われていること、それ自体がすごく嬉しいですよね。そして、出演作品が世の中に届けられたとき、声優という仕事の喜びを強く感じています。

――梅田さん本作への熱量をお聞きして、より最終話が楽しみになりました! 最後に視聴者の方へメッセージをお願いします。

梅田 ここまで観てくれた『マケイン』好きの皆さん、本当にありがとうございます。きっと、温水くんたちと一緒に過ごしたかのような感覚、思い出をたくさん作ってもらえたと思います。最後まで『マケイン』節全開でお届けしておりますので、最終話もぜひお楽しみに!

■取材・構成/河内文博(アンチェイン)

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