1. トップ
  2. 【漫画】突然、家を出て行った妻…リアルな夫婦事情を描いた作品に様々な思いを抱える読者続出「色々勉強になりました」

【漫画】突然、家を出て行った妻…リアルな夫婦事情を描いた作品に様々な思いを抱える読者続出「色々勉強になりました」

  • 2024.9.26
なぜ突然、妻は家を出て行ってしまったのか… 画像提供/ちなきちさん
なぜ突然、妻は家を出て行ってしまったのか… 画像提供/ちなきちさん

【漫画】妻の家出に心当たりがない夫…“理想的な家庭”に起こった悲劇に「すれ違いはコミュニケーション不足」「職場の環境がアカン」

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ちなきちさんが描く『「理想の夫」だったはずなのに妻が娘を連れて出て行った話』をピックアップ。

2024年8月11日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、8,200件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、ちなきちさんにインタビューを行い、創作のきっかけや作品の見どころについて語ってもらった。

結婚して4年。夫婦円満だと思っていた夫に訪れた突然の悲劇とは…

『「理想の夫」だったはずなのに妻が娘を連れて出て行った話』より 画像提供/ちなきちさん
『「理想の夫」だったはずなのに妻が娘を連れて出て行った話』より 画像提供/ちなきちさん

「しばらく帰りません」

誰もいない家には、妻から書き置きされていた手紙。主人公である夫は、結婚生活4年を迎えた自分たちは円満に過ごしていると信じ、また社内からも“理想的な家庭”と思われていた。しかし、現実は違ったようだ。「何かしたんだろうか…」夫には心当たりはなかったが突然のことに驚き、スマホで妻へ「ごめん」とメッセージを送る。しかし、“既読”はつくものの待てど暮らせど返信はなかった。

そして、困った出来事が起こる。毎年、家族みんなで招かれていた部長家のBBQパーティーに今年も呼ばれたのだ。妻が出て行ってしまったとは言えなかった夫は、子供の体調不良を理由に自分だけで参加することにした。いつもは妻が用意していた手土産を、今回は自分で買っていったのだが、部長の子供にがっかりされてしまう。実は妻は毎年、部長の子供のアレルギーに配慮したプリンを買っていたのだ。それを夫は知らなかった。

普段からお土産1つにも細かな配慮をしてくれていた妻と、それを全く知らなかった夫。そこで夫は今回の件のみならず、会社で必要になる手土産や女性社員からのバレンタインのお返しなど、すべて妻に頼りきりだったことを思い出した。そして、相手からお礼を言われるとすべて自分がやったことのように振る舞い“いいとこ取り”をしてしまっていたのだ。妻が小さな子供と一緒に大変な思いで用意していたことに感謝もせず…。

心当たりに行き着いた夫は妻へ直接話をしに行こうとするのだが、一方で会社から接待の指示を受けてしまう。昇進や将来の家庭のためを思い、その時は接待を優先してしまうのだが…。果たして夫は妻と和解できるのだろうか――。

本作には「考えさせられる作品」「皆さんもぜひ読んでみて欲しい」など、多くの反響が寄せられている。

作者・ちなきちさん「些細な出来事の積み重ねによって崩壊する可能性がある」

『「理想の夫」だったはずなのに妻が娘を連れて出て行った話』より 画像提供/ちなきちさん
『「理想の夫」だったはずなのに妻が娘を連れて出て行った話』より 画像提供/ちなきちさん

――『「理想の夫」だったはずなのに妻が娘を連れて出て行った話』を創作したきっかけや理由について教えてください。

身近な友人や私自身が同じような経験をしていたことがきっかけです。妊娠や子育てという初めての経験に戸惑い、夫婦間で衝突する様子を漫画にすることで、多くの共感を得られるのではないかと思いました。

――本作はすでに完結していますが、投稿されたお話以降の見どころや注目してほしいポイントを教えてください。

本作は、どこにでもいる夫婦が妊娠から子育てを経て、関係が変化していく様子を描きたくて始めた物語です。元々愛し合っていた夫婦の関係は簡単には壊れませんが、些細な出来事の積み重ねによって崩壊する可能性があることを描きたかったのです。そのため、退屈に思えるかもしれない細かい描写を多く取り入れています。その細かい出来事に共感していただければ嬉しいです。

――他にも夫婦間のトラブルを描いた作品を複数創作されていますが、夫婦が円満に過ごすためにはどのようなことが大切だと感じていますか?

トラブルやすれ違いがあった際のこまめな『すり合わせ』と『思いやり』が大切だと考えています。大切な友人にはしないこと、言わないことを夫婦間ではしてしまうことが多いと思います。自分本位になりすぎず、気持ちを伝えることで大きな衝突を避けられるのではないかと考えています。

――X(旧Twitter)の投稿には多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていますか?

正直、意外でした。Instagramと違ってXは男性ユーザーが多いイメージがあったため、共感されにくいだろうと予想していたからです。むしろ夫婦間を分断するような内容だと怒られるのではと思っていたくらいです。意外にも「自分の行動を顧みるきっかけになりました」などの応援の言葉を多くいただき、Xにも載せてよかったなあと感じました。

――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。

いつも皆さんの応援に支えられています。これからもさまざまな漫画を描いていきたいと考えていますので、ぜひお付き合いいただければ嬉しいです!

元記事で読む
の記事をもっとみる