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「1年だけ結婚しよう」期間限定の契約結婚。しかし、離婚前日に事故に遭い記憶を失った夫から、まさかの溺愛がはじまって――!?

  • 2024.9.26

『秘め婚―離婚前夜、今から愛を育てます―』(椎葉きのこ:作画、晴日青:原作/主婦の友社)は、「私は今日離婚する――」という衝撃的なモノローグから物語がはじまる。主人公・小春は、夫の彰人と1年間の「契約結婚」をしていた。ちょうど1年が経過した契約の最終日。彰人とレストランに行く途中で、事故に遭ってしまう。病院に運ばれた小春は無事に目覚めたものの、小春を庇った彰人は頭を強く打ち付け、この1年近くの記憶を失ってしまっていた――。

そもそも、ふたりの結婚は、成り上がりの親のもとに生まれた御曹司である彰人と没落した名家の娘である小春との政略結婚だった。お互いの両親が子どもを「駒」として扱い、自分たちの名声を上げるために結婚させようとしたのだ。それでも、檻のような環境から逃れられることに希望を感じていた小春。だが、彰人は小春との結婚を望んではいなかった…。

彰人は、小春の実家が持つ人脈を利用するために「1年だけ結婚しよう」と契約結婚を提示してきたのだ。そうしてはじまった結婚生活で愛情が芽生えるはずもなく、心の距離が縮まらないまま1年が経過していた。

家のための道具として利用されるだけだった小春の人生を想像すると、思わず胸が痛くなる。病院で目覚めたとき、駆けつけた両親の顔を見て「嫌悪感で吐きそう」と思うほど、その関係は最悪のものだった。せめて結婚で幸せになれたら良かったのだが、彰人との契約結婚が幸せだったようには見えない…。

しかし、記憶を失った彰人は、これまで一度も見せたことがないような穏やかな表情で笑いかけてくるように。まるで別人のように振る舞う様子は、本当に愛情があるのではないかと勘違いしてしまいそうになるほど。冒頭のモノローグからは想像できないような、胸がときめく展開を楽しめるのもうれしい。こうした彰人の変化を感じながらも、小春は正直に自分たちは「契約結婚をしていた」のだと伝える。

そんな事実を知って戸惑う彰人は「俺が君を愛さなかったなんて信じられない」と言って、小春にキスをしてきて――!?

彰人の記憶喪失により、ふたりの結婚生活はまさかのラブラブ展開に突入することに。果たして彰人の記憶は戻るのか、そしてこの夫婦に愛は芽生えるのか。小春が幸せになれるよう祈りながら、ふたりの物語を見守り続けたい。

文=ネゴト / 押入れの人

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