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イージー・エレガンスあふれる、バーバリーの2025年サマーコレクション。

  • 2024.9.27

ロンドン・ファッションウィークにおいて、常に注目を集めるバーバリーのコレクション。最新作のランウェイは繊細な音楽に乗せて、軽やかにスタートした。

ブランドのアイコンであるトレンチコートのDNAを引き継いだ、シルクポプリンやリネンなどの爽やかな風合いの素材を使ったクロップドジャケットやドレス、トップがライウェイを飾る。

アウトドアを連想させるレインウエアはケープのようなショート丈となり、フードに飾られたフェザーがふわりと揺れる。着古したように加工されたレザーも登場。リラックス感があるパンツは、ストリートファッションを連想させる腰骨が見えるほどの低いヒップハングで、足元はボタンで細く締め上げて軽快さを出している。

襟元に大きなスカーフをプラスしたようなブラウスはドラマチックでフェミニンだ。

フリルとスパンコールをあしらったトップやホルターネックの総スパンコールのドレスは、セクシーで華やかでありながらも上質な一着に昇華している。

カラーパレットはベージュやグレーなどのアースカラーに、春を思わせるパルマ、グリーン、キャロット、ベルフラワー、ライラックを程よくプラスしているのが良い。

足元はバーバリーチェックやカラーブロックをあしらったサンダルや、bシェイプの金具を取り付けたクロッグス、カラフルなオープントウのミュールが目を引いた。

「これらは2024年ウィンターコレクションを進化させたもので、まさに夏を誘うような軽やかなエレガンスを感じさせてくれるものに仕上がりました。私たちが望むのは、着る人に心地よさを感じてもらい、自信を与えるような服です」と、今回のコレクションについてチーフ・クリエイティブ・オフィサーのダニエル・リーは語っている。

今シーズンのトレンチコートについては「シルクポプリンを使い、更に軽やかになっています」と説明する。アーカイブ作品を基に、アウターウエアにリラックスな雰囲気を持たせ、機能的なポケットもプラスして、さっと羽織れるものを追求したという。

また、今回ショー会場にはバーバリーの長年にわたるアート支援へのコミットメントから、イギリスの芸術と文化のランドマークともいえるロイヤル・ナショナル・シアターをチョイス。グリーンとライラックカラーのコンテンポラリーなセットデザインは、イギリス人アーティスト、ゲイリー・ヒュームが担当した。

「ゲイリーとのコラボレーションは素晴らしいものでした。色や形、そして作品の背後にある感情に辿り着く過程にとても影響を受けました。そして、それはこのコレクションをデザインする上でとても最も重要な要素でした」とリー。

上質でありながら堅苦しさとは無縁で、柔らかく軽快なバーバリーの2025年サマーコレクション。初夏の穏やかな日差しの下で、一層輝くのは間違いないだろう。

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