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12年ぶりの古巣マリノス戦…レノファ山口MF山瀬功治が1-5敗戦後に語った「いま絶対に無駄にしたくないこと」

  • 2024.9.26
12年ぶりの古巣マリノス戦…レノファ山口MF山瀬功治が1-5敗戦後に語った「いま絶対に無駄にしたくないこと」
12年ぶりの古巣マリノス戦…レノファ山口MF山瀬功治が1-5敗戦後に語った「いま絶対に無駄にしたくないこと」

Text by 奥崎覚(編集部)

25日に行われた天皇杯準々決勝、レノファ山口FCは横浜F・マリノスを1-5で敗れ、初の準決勝進出はならなかった。

ザスパ群馬、JAPANサッカーカレッジ、サガン鳥栖に勝利して迎えた横浜FMとの一戦。山口はJ2で昇格争いをしていることもあり、スタメンを大きく入れ替えて試合に臨んだ。

結果的には大差がついたものの、シュート本数は両チームとも14本。前半に横浜FMはジャン・クルード、山口は沼田圭悟と退場者が出て、10人対10人となったことで生まれたスペースを地力で勝る横浜FMが生かしきった。

この試合、古巣対決となったのが山口の元日本代表MF山瀬功治。

9月22日に43歳の誕生日を迎えたばかりのベテランは「ピッチに立ってみたらやっぱり久々な感じがしました。三ツ沢の試合は別にやっていますけど(※横浜FC戦)、マリノスと対戦で関わるのは本当に12年ぶりだったので、やっぱり感慨深いものがありましたね」と試合を振り返った。

12年前というのは、山瀬が川崎フロンターレに所属し、自身最後のJ1でのプレーとなった2012シーズンのこと。その後、京都サンガF.C.、アビスパ福岡、愛媛FCを経て、2022年に山口へ加入。今年で3年目を迎えている。

12年ぶりの古巣マリノス戦…レノファ山口MF山瀬功治が1-5敗戦後に語った「いま絶対に無駄にしたくないこと」
12年ぶりの古巣マリノス戦…レノファ山口MF山瀬功治が1-5敗戦後に語った「いま絶対に無駄にしたくないこと」

この試合、79分からピッチに立った山瀬はプレーの手応えについて尋ねられると、彼らしく以下のように答えている。

「手応えというほど時間的に出たわけでもないですし、状況も状況だったので、マリノスとの試合をじっくり嚙みしめるという感じにはならなかったですけど。せっかくやるからには…ピッチに立つからには、いま自分ができることを全力でやろうという思いしかありませんでした。

たぶん皆さん…サポーターの方なんかはもう12年前の僕の姿からやっぱり12年も経っているわけなので、イメージと実際のプレーのギャップでいろいろな思いを持たれる方もいると思います。それはもう仕方がない部分ではあると思うんですけど、それはそれとして置いといて、とりあえずだいぶ衰えたとはいえ『元気にやっています』というところだけは見せたいなと思っていました。そういう意味では頑張ってやりました」

今季、44歳の志垣良監督のもとで昇格争いを演じてきた山口だが、リーグ戦で現在4連敗中。順位も4位からプレーオフ圏外の9位へ落としている。

そうした状況の中で、敗れたとはいえJ1強豪と対戦したことの意味合いについて山瀬はこう語った。

「決して今回の試合は格上の相手との経験をしにきたということではなくて、普通に勝ちにきたのでそういう意味では負けたことに少なからずショックや悔しさもあります。

ただもうそれを言っても仕方がありません。実際に力の差があった部分もありましたし、それをどうするかというところですよね。せっかくここまで来て、マリノスと対戦したのにそれを無駄にしたらもったいない。

リーグ戦はあと残り6試合。プレーオフ争いは少し厳しい状況でもあります。ただ、せっかくのこの経験を残り6試合に反映させなければ、今日ここまで来て、たくさんサポーターも来てくださった中でやったことが無駄になってしまう。それだけはしたくないなと思います」

山瀬はこの日が7月17日の天皇杯3回戦JAPANサッカーカレッジ戦以来となる試合出場。リーグ戦では開幕戦こそ終盤に途中出場したものの、以降は怪我でないにもかかわらず出場機会はなく、ベンチから外れることも多い。

「結果というか数字もそうですし、試合に出ている出ていない、ベンチに入れる入れない。そういったものも含め、すべてがプロである結果だと思っているので。そういう意味では結果が出せていないというところは、一個人の選手としては悔しい部分もあります。

でもそれはそれでもう仕方がないので、何ができるのかというところに目線を向けてやっていくだけです。そこのスタンスは変わりません」

12年ぶりの古巣マリノス戦…レノファ山口MF山瀬功治が1-5敗戦後に語った「いま絶対に無駄にしたくないこと」
12年ぶりの古巣マリノス戦…レノファ山口MF山瀬功治が1-5敗戦後に語った「いま絶対に無駄にしたくないこと」

リーグ戦も終盤を迎え、1試合1試合の重みがどんどん増している。その中で、1人1人ができることは少ないかもしれないが、各自が次に向けて「いま何ができるのか」の積み重ねが最後に差を生む。

天皇杯の戦いを終えたレノファ山口にとって、残る目標はJ1昇格のみ。

今週末、29日(日)14時からホームの維新みらいふスタジアムで行われる5位ベガルタ仙台との試合は、昇格争い生き残りをかけた決戦だ。

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