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晩夏の庭では植物の剪定&収穫を! 収穫したオレガノで作るポークのトマト煮

  • 2024.9.26

植物たちが旺盛に生育し、暑さのために手入れも休みがちになる夏を越えた庭は、ともすれば草花が伸び放題に。夏の終わりは、残暑が緩む日を見計らって茂りすぎたハーブや花を手入れする季節です。剪定を兼ねて収穫したハーブは暮らしに活用しましょう。ハーバルセラピストの資格を持ち、ペットのための自然療法も学ぶ海野美規さんが、晩夏の庭で剪定したオレガノで作る、愛犬も美味しく食べられるポークのトマト煮のレシピをご紹介。アジサイの剪定エピソードもお届けします。

夏の終わりに庭のハーブの剪定を

晩夏の庭手入れ

今年も残暑が厳しく、なかなか庭の手入れができません。そうは言っても、草花も野菜もハーブも雑草もボサボサ状態なので、曇り空の日を待って、伸び切ってしまった植物の整理をしました。

切り戻し

ハーブといっても、ミント類とレモンバームがほとんど。いつの間にか増えてあちらこちらに生えています。その他、レモングラスとオレガノは鉢植えにしてあります。やはりハーブは鉢植えのほうが管理しやすいですね。

オレガノを収穫

オレガノ

そんな鉢植えのオレガノも、剪定を兼ねて収穫しました。オレガノの剪定や収穫は、葉のある時期はいつでもできます。もっとも本来は、花の咲く直前が一番香りがよいとされています。

オレガノ

カットの方法は、株元から間引くように収穫するか、茂っている場合は、株元5cmくらいのところでばっさりカットします。ただし、切りすぎて株元が乾燥すると枯れることもあるようなので、注意が必要です。

たくさん収穫できたら、ドライにしておきましょう。オレガノは万人に好まれる優しい香りで、ドライにしても香りがしっかり残るのが特徴です。

オレガノの効能

オレガノ
catalina.m/Shutterstock.com

オレガノはヨーロッパ北部が原産のハーブです。シソ科の多年草で、別名ハナハッカ。イタリア料理などでスパイスとして使われるので、馴染みのあるハーブですね。古代ローマ時代から薬草として使われてきたそうで、毒消しなどに活用されていたと考えられています。

伝統的に呼吸器の不調、胃腸の不調、尿路の不調、頭痛、生理痛などに使われてきました。特に、呼吸器感染症への使用がおすすめで、犬にも同じような効果が期待できるということです。

オレガノを使ったポークのトマト煮レシピ

オレガノというと、イタリア料理にあるようにトマトとの相性がよく、ピザやパスタのトマトソースに使われますね。そこで、愛犬用にオレガノ入りのポークのトマト煮はいかがでしょうか?

<オレガノ入りポークのトマト煮の材料>

オレガノ入りポークのトマト煮の材料
  • 豚もも肉 40g
  • トマト 50g
  • ジャガイモ 40g
  • ズッキーニ 40g
  • ニンジン 30g
  • オレガノ(ドライ) 小さじ1/4くらい
    *大量に摂取すると下痢をしたりすることもありますので、少量から様子を見ながら使いましょう。
    *市販のオレガノドライハーブはいつでも使うことができて便利です。
ドライオレガノ

オレガノ入りポークのトマト煮の作り方

1.ジャガイモ、ズッキーニ、ニンジン、トマトを5〜6cm角にカットし、豚もも肉は一口大ほどのサイズに切ります。

オレガノ入りポークのトマト煮

2.鍋に豚肉とカットした野菜、水を入れます。

3.オレガノを入れ、火にかけます。

オレガノ入りポークのトマト煮

4.蓋をしてコトコト煮込みます。

5.トマトの皮やアクを取り除いて出来上がり。

オレガノ入りポークのトマト煮

犬が食べる際には、指で軽く潰して食べやすいようにしてください。お肉も小さくちぎってくださいね。

オレガノ入りポークのトマト煮

アナベルもシーズンオフ

アナベルの剪定

ハーブや草花の刈り込み、雑草とりなど、夏の終わりの庭仕事はいろいろあります。

初夏から楽しませてくれた真っ白なアメリカアジサイ‘アナベル’も、だんだんと色が変化してきました。今年は日差しが強く高温の日が続いたのと、台風の影響で記録的な雨が降ったことなどが影響したのか、アナベルがいつものようなきれいな秋色になりませんでした。そのため、今年は早めに刈り込むことにしました。

アナベルの剪定

‘アナベル’とアジサイは似ていますが、花後の剪定の時期は異なります。

アジサイは花後、早めに切らないと来年に花をつけません。もう夏には翌年の花芽が付いてしまうため、早めの準備が必要です。一方の‘アナベル’は、新芽が春に出てくるので、それまでに剪定すればよく、ゆっくりで大丈夫です。

アナベルの剪定

私の庭では、‘アナベル’の隣にアジサイを植えています。このアジサイは、季節を追うにつれてブルーから秋色に見事に変化します。その秋色があまりにきれいなので、いつも剪定のタイミングが遅くなってしまいます。「あ〜来年は咲かないかも〜」と、早めの剪定に踏み切れなかったことを悔やむのですが、それでも次の年、ちゃんとブルーの花がたわわに咲いてくれてほっとします。

カットした‘アナベル’をドライフラワーにするのもこの季節の楽しみなのですが、今年はきれいな秋色にならず茶色になってしまったので、少し残念でした。これで今年の‘アナベル’のシーズンはおしまいです。

参考:「犬と猫のためのメディカルハーブガイド」金田俊介/著

Credit
文&写真(クレジット記載以外) / 海野美規 - フラワー&フォトスタイリスト -

うんの・みき/フラワー&フォトスタイリスト。ハーバルセラピスト。愛犬あんとの暮らしを通じて、動物のための自然療法を学ぶ。パリで『エコール・フランセーズ・ドゥ・デコラシオン・フローラル』に入門、ディプロムを取得。『アトリエ・サンク』の山本由美氏、『From Nature』の神田隆氏に師事。『草月流』師範。フランス、ハンガリー、シンガポールでの暮らしを経て、現在日本でパリスタイル・フラワーアレンジメントの教室『Petit Salon MILOU(プチ・サロン・ミロウ)』を主宰。

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